パナソニック・ホーム パナソニックEWネットワークス > サポート情報 > スイッチングハブサポート情報 > 設定例 > ZEQUO DLシリーズ スパニングツリー(RSTP)設定手順

ZEQUO DLシリーズ スパニングツリー(RSTP)設定手順

はじめに

この設定例では、ZEQUO DLシリーズのスパニングツリー(RSTP)設定について説明します。

対象機種

対象機種

概要

RSTP(Rapid Spanning Tree Protocol)は、LAN内でループ構成を回避するためのプロトコルです。
詳細はこちら

構成例

解説

・全てのZEQUO 4500DLにスパンニングツリー(RSTP)の設定をします。
・ブリッジプライオリティが最も小さいZEQUO 4500DL-1がルートブリッジに選定されます。(ブリッジプライオリティは4096単位で指定可能)
・ブリッジプライオリティが最も大きいZEQUO 4500DL-3のポートがブロッキング状態になります。
・端末が接続されるポートに”Portfast”コマンドを実施する事で、直ちに通信可能状態に移行します。
・スパニングツリーを使用する際は、ループ検知・遮断機能を無効にすることを推奨します。

<関連コマンド>

モード コマンド デフォルト設定
スパニングツリー 有効化設定 (config)# spanning -tree global state enable 無効
ブリッジプライオリティ設定 (config)# spanning-tree priority <priority> 32768
Portfast設定 (config-if)# spanning-tree portfast 無効

設定手順

手順1.

PCとスイッチングハブをコンソールケーブルで接続し、ZEQUO assist Plusなどのターミナルエミュレータにて設定画面を表示します。

手順2.

ログイン画面にて、UserNameとPassword(初期状態はどちらもmanager)を入力して設定画面にログインします。

手順3.

ユーザモード→特権モード→グローバルコンフィグレーションモードの順に移行します。

ZEQUO4500DL>enable
ZEQUO4500DL#configure terminal
ZEQUO4500DL(config)#

<ZEQUO 4500DL-1の設定>

手順4.

ループ検知・遮断機能を無効にします。

ZEQUO4500DL(config)#no line loopback enable
ZEQUO4500DL(config)#

手順5.

スパニングツリー(RSTP)を有効にします。

ZEQUO4500DL(config)#spanning-tree global state enable
ZEQUO4500DL(config)#

手順6.

ブリッジプライオリティを設定します。(ブリッジプライオリティ:4096)

ZEQUO4500DL(config)#spanning-tree priority 4096
ZEQUO4500DL(config)#

手順7.

Portfast設定を行います。(ポート:2-23)

ZEQUO4500DL(config)#interface range gi1/0/2-23
ZEQUO4500DL(config-if-range)#spanning-tree portfast
ZEQUO4500DL(config-if-range)#exit
ZEQUO4500DL(config)#exit
ZEQUO4500DL#

手順8.

ZEQUO 4500DL-1の設定を保存します。

ZEQUO4500DL#copy running-config startup-config
Overwrite file [startup-config].... (Y/N)[N] ?
ここで y を入力します。

Copy succeeded と表示されたら設定保存完了です。

<ZEQUO 4500DL-2の設定>

手順9.

ループ検知・遮断機能を無効にします。(手順4と同様)

手順10.

スパニングツリー(RSTP)を有効にします。(手順5と同様)

手順11.

ブリッジプライオリティを設定します。(ブリッジプライオリティ:8192)

ZEQUO4500DL(config)#spanning-tree priority 8192
ZEQUO4500DL(config)#

手順12.

Portfast設定を行います。(手順7と同様)

手順13.

設定を保存します。(手順8と同様)

<ZEQUO 4500DL-3の設定>

手順14.

ループ検知・遮断機能を無効にします。(手順4と同様)

手順15.

スパニングツリー(RSTP)を有効にします。(手順5と同様)

手順16.

ブリッジプライオリティを設定します。(ブリッジプライオリティ:12288)

ZEQUO4500DL(config)#spanning-tree priority 12288
ZEQUO4500DL(config)#

手順17.

Portfast設定を行います。(手順7と同様)

手順18.

設定を保存します。(手順8と同様)

サンプルコンフィグ(ZEQUO 4500DL-1)

サンプルコンフィグを開く

サンプルコンフィグ(ZEQUO 4500DL-2)

サンプルコンフィグを開く

サンプルコンフィグ(ZEQUO 4500DL-3)

サンプルコンフィグを開く

 

この設定例についてのアンケート

  • この設定例は役に立ちましたか?
  • この設定例に関してわかりにくく感じた点、項目や手順の追加のご要望などありましたらご記入ください。
    改善のための参考情報とさせていただきます。

 

ページトップへ戻る