2025.8.7
パナソニック インフォメーションシステムズ入社後、さまざまなシステムの設計・開発・運用改善を担当。2023年より、社内システムにデジタルアダプテーションツール「Techtouch」を導入するプロジェクトに参画。DEI推進リーダー活動や社内複業にも挑戦している。
私は新しい挑戦や人との出会いが好きです。外から刺激を受けて、自分の価値観が広がっていくことに喜びを感じるタイプなんだと思います。だから就職するときも、そんな仕事を見つけて成長し続けたいという思いがありました。当社を選んだのは、多様な商材を扱うパナソニックグループなら、商材と職種の掛け合わせによっていろいろな経験ができると思ったから。入社から5年目まではシステム開発を担当する部署に所属し、グループ内のさまざまなシステムの設計や開発、テストを担当しました。システム開発の基礎を早いうちから体感できたことは、当社で仕事をしていく土台づくりになったと思います。
その後はシステム管理センターに異動し、システムの運用改善を担当。当社内の調達業務を支援する「集中購買システム」と、ビジネスパートナーとの契約を管理する「BP契約管理システム」を担当しています。法改正に伴うシステムの改修や、システム改善要望の整理、システムの再構築、トラブル・障害の対応など、やるべき仕事はさまざま。ここでも、システム開発をしていた経験が効いてきます。システム開発に関するひと通りの知識・ノウハウもありますし、当時多様なスキルを持つメンバーと関わってシステム開発の仕事をしていたからこそ、困ったときは今でも私の力になってくれることもあって、仕事が進めやすいんです。
2023年からは、当社内にて、システムの機能を案内してくれるツール「Techtouch」の導入を担当しました。社内システムの使用感には長らく課題を感じていたものの、改修にはコストがかかることや、社内向けのシステムであることから、改善・改修の優先順位をなかなか上げられません。大きな再構築やリプレイスにはどうしても時間や工数がかかってしまいますが、比較的簡単に取り入れることができるのが、デジタルアダプテーションツールの導入だったのです。Techtouchには、「この申請をしたら次はこの申請」といったフローを提示し、業務の流れをわかりやすく教えてくれるガイド機能や、さまざまな入力欄で項目の内容を説明し、記入方法を指示してくれるツールチップ機能などが含まれています。複雑なシステムの操作方法を調べる時間を削減し、従業員が本来の業務に集中できる環境を生み出すためのソリューションでした。
プロジェクトはまず、社内システムのなかでも利用頻度が高く、かつ付帯業務が多くて操作に迷いやすい総務管理システムでマイクロスタート。Techtouchをどのように取り入れていくかの基本設計から、既存システムの課題洗い出しや整理、設計書のテンプレート作成などを進めていきました。ここでつくるテンプレートが他システムへ導入するときの基準にもなるため、影響力はとても大きいものでした。正解がない仕事で、ゼロからフローを整えていくのは大変でしたが、同時に大きなやりがいもありました。プロジェクト立ち上げから約5か月後に、総務管理システムのTechtouchは本格稼働を開始。社内から上がってきたフィードバックはその都度、スピーディーにTechtouchの機能を用いて実現していきます。現在は14もの社内システムへの導入を終えることができました。私も日々ユーザーとして使うこともある社内システムの改善プロジェクトに携わり、今後も社内外へと広げていけるような事例をつくれたのは、とてもうれしかったですね。
もともと携わっていた開発にも、いま担当している運用改善にも、それぞれ違った面白さがあります。つくるものや目的が決まっているなかで、自分なりのつくりかたを考えながら手を動かしていくのが開発の楽しみ。でも、なかなかチーム外の関わる機会はありませんでした。対して運用は、手を動かしてつくっていく感は少ないかもしれないけれど、ユーザーやオーナーといったさまざまな立場の人とも日ごろからコミュニケーションを取り、ともに仕事を進めていく感覚が魅力的です。いつも多くの人と関わり、新たな挑戦をしていたいという私の希望ともマッチしているように感じています。
業務以外での挑戦の機会や、多様な人との関わりが多く持てるのも、当社のよいところです。たとえば、立候補制で集まった社内メンバーで構成されているDEI推進リーダーの活動。DEIの概念・考え方はもともと自分の関心事だったため、社内でDEIを推進するメンバーを募集すると聞き、入社3年目でリーダーに立候補しました。一人ひとりが「私らしさ」を表現できるようなプロフィール写真の撮影イベントや、各拠点でのDEIワークショップなど、さまざまな取り組みにチャレンジしました。これまでの業務では、自分がリーダーになって物事を立ち上げるような場面には、なかなか出会えていませんでした。でもこのDEI推進活動のなか有志グループでは、自らもアイデアを出し、皆と一緒に具体的な形にしていくまでの経験ができました。この取り組みをきっかけに、ほかの挑戦にもより積極的になれたと感じています。
そのひとつが、2025年6月から始める「社内複業」。これまでの業務を続けながら、自分のリソースの一部をグループ内の別の仕事に投入できる公募制度です。自分の興味のある仕事があったらいつか挑戦してみたいとずっと考えていて、このたび、パナソニックホールディングスの技術部門で新規事業開発に携わることになりました。部署異動や転職をしなくても、興味のあることにチャレンジできるありがたい仕組みです。また新たな仕事や人と出会うことで、いままで以上に視野を広げていけると思います。
……ここまで積極的に取り組んでいることをお伝えしてきましたが、私は自分自身が何を得意としているのか、何をしたいのか、まだまだ模索している最中です。面白い仕事はたくさん担当してきたけれど、もっと突き詰めたいと思う物事との出会いはきっとこれから。当社は、自分が一歩を踏み出せば、さまざまな挑戦ができる場所です。グループ内の別企業から当社の業務に関心を持って、社内複業や異動を希望してくれる人も増えていると聞いています。興味のあることを深掘りし、キャリアを自らつくっていけるこの環境で、業務内外のさまざまな経験をしながら、自分らしい道を見つけていけたらと思っています。
いまから入社してきてくれる皆さんも同じです。まだやりたいことが決まっていなくても大丈夫。まずは楽しそうだと感じる仕事やポジションに手を挙げて、積極的にチャンスをつかんでいけば、気になる分野が見えてくるのではないでしょうか。ここには、幅広い活躍のフィールドがありますから。
※所属部門はじめ、内容は取材時のものです
Panasonic Information Systems Co., Ltd.