情報理工学部 メディア情報学科卒
父がパナソニック電工に勤めていたこともあり、幼い頃からパナソニックグループに親しみを覚えていました。具体的な仕事内容を聞いたことはなかったのですが、職場見学を通じて会社に訪れた記憶もあります。その後、就職活動に際してはシステムエンジニアを志望しました。また、自らが手掛けたシステムを利用する人の姿を近くで見たいと思い製造業に関連したIT企業を検討しました。その中で、親しみのあるパナソニックグループであることはもちろん、説明会の雰囲気やその場で会った人事の人柄に惹かれ、当社へ入社しました。
現在所属している海外ソリューション事業部は、文字通り海外向けのソリューションを扱う事業部です。パナソニックグループには複数の事業会社があり、各事業会社は世界各地にたくさんの製造拠点・販売拠点を有しています。私たちの役割は、それら事業会社と海外拠点を「ITサービス・プロジェクト・ヒト」で繋ぎ、海外事業全体と現場業務に貢献することです。また、各地域にいる現地IT部門と連携しプロジェクトを推進することも重要な仕事です。その際、現地の状況を的確に把握し、各国の文化の違いを理解しながら進めることが大切です。
その中で、私は海外の製造拠点へ向けたERPシステムの導入支援に携わっています。現地のIT部門や業務部門と連携してテンプレートを組み込むことによって、どこの国や拠点でも高品質で安価なシステムが短納期で展開できるよう推進しています。ただし、国によって税制や文化、法律などは異なりますので、全社で共通化する部分と固有の特性に沿った部分を切り分け、それらを踏まえた導入支援を行うよう心掛けています。
こうしたシステムの導入にあたって大切なのが「話をすること」です。システムの導入にあたっては現場の協力が不可欠ですので、実際に担当者と会って現地が抱いている悩みや課題、そして現場の状況を見聞きし、その上でこちら考えを伝えることが重要なのです。現在携わっている中国やフィリピンのプロジェクトにおいても、その姿勢は変わりません。
同時に、直接現場の課題や悩みごとを聞きシステムの導入支援を通じてそれらを解決することこそが、この仕事のやりがいです。現場でヒアリングした内容はソリューションを提案するための非常に貴重な情報になりますし、本質的な課題解決に繋がる醍醐味も味わえます。また、実際に自分が導入したシステムを活用している姿を間近で見たり、感謝の声を直接頂いたりできることは何よりのモチベーションになりますし、何か改善点があればすぐキャッチアップできるメリットもあります。システムのみを扱っていたら、場合によって「システムを導入したら終わり」ということがあるかもしれませんが、当社ではシステム導入前のヒアリングから導入後のフォロー、さらには更新や改善まで長期にわたって関わります。だからこそ、実際に現場が感じている喜びや不満を直接聞くことでさらなる改善が生まれるのです。
2022年現在、パナソニックグループは様々なものづくりを世界中の工場で行っており、全世界に24万人以上の従業員数と約500社の関連会社を有しています。この仕事の魅力は、パナソニックグループの事業会社を通じて、こうした世界各国の現場に関われること。国境や文化に縛られることなく、現場の課題に合わせて関わることができるのです。
また、こうして国内外の現場や企業を巡っていると、改めて当社の風通しの良さを感じます。先輩や上司にも自分の意見を言いやすいですし、リモートワークになっても同じチームのメンバーとは毎日30分程度の情報交換をしています。もちろん、必要な際には個別にチャットやオンラインコールも気兼ねなくできるので不自由さは感じません。さらに、公私のメリハリがしっかりと付けられます。私が所属するチームでは「年休は月1日は絶対に取得しよう」と決めており、毎月皆でそれぞれ取得する日を決めています。加えて、年に1回は1週間ほど年休を纏めて取り、ハイシーズンを避けた旅行をしています。公私ともに充実した状態で働ける今の環境に感謝をしながら、常に現場目線で課題を捉え最適なソリューションの提案をできるよう心掛けていきたいです。
※掲載内容は取材当時のものです
Panasonic Information Systems Co., Ltd.