社員1人ひとりが自己実現や成長を実現できる環境を提供し、
多様な未来を切り拓いていける環境づくりに取り組んでいる当社。
そんな私たちが大切にすることの1つが
「仕事と育児を両立し、長く活躍し続けられる環境整備・風土づくり」です。
ここでは、当社で育児休業を取得した2名の社員による対談をご紹介します。
宮下 理早
2009年入社
インフラソリューション本部
プラットフォームサービス事業部

相澤 優斗
2021年入社
データ&アナリティクスソリューション本部
アナリティクスソリューション事業部
仕事と家庭の「両立」を捉え直す
- 相澤
- 私が今任されているのは、データおよびAIの活用を通じた業務プロセスの変革です。業務課題の整理から改善策の検討、システムやAIの構築・導入・効果検証までを一貫して推進しています。例えば、情報の照合といった手作業で行っていた繰り返し発生する業務において、生成AIを活用することで処理の自動化と業務負荷が軽減できるといった取組を行っています。
- 宮下
- 私は、アプリケーション部門とインフラ部門をつなぐために、フロント業務を担当しています。アプリチームから要件をヒアリングして、サーバやネットワーク、データベースの担当者と連携して構成を提案するのが役割です。相澤さんのお仕事は全社的な業務で大変だと思いますが、育児とはどうやって両立していますか?
- 相澤
- ノンコアフレックスを使っていますね。17:30〜18:00頃には仕事を終えるようにして、家族と過ごすように心がけています。そのタイミングで業務が残っているのなら、子供を寝かしつけたあとに取り組むといった感じです。でもいまだに、両立は難しいなと感じますね。どうしても仕事を優先してしまいがちで・・・。
- 宮下
- たしか、相澤さんは1人目のお子さんでしたよね。仕事と家庭のバランスが難しいのなら、「両立」をもっと緩やかに考えてもいいと思いますよ。私は三人の子供を抱えていますが、あるときから両立という言葉の捉え方を変えるようにしたんです。
- 相澤
- どういうことですか?
- 宮下
- 仕事も家庭も完璧にこなすんじゃなくて、ほどよく力を抜いてバランスを取るんです。どうしても仕事が忙しいなら、家事をすこしさぼったり、その代わり仕事が終わりそうなら、早めに子供を迎えに行って、一緒に過ごす時間をたっぷり取ってあげます。良い意味で「両立を諦める」という姿勢ですね。


時代とともに変わってきた育児休業
- 宮下
- 私が「緩やかな両立」の考えに至ったのは、2016年に最初の子を産んで、2024年に三人目が生まれるまでの約8年のあいだに、パナソニック インフォメーションシステムズに起こった変化と、育児の中で感じたことが影響していると思います。
- 相澤
- 2016年当時はどんな状況でしたか?
- 宮下
- 同じ部署で時短勤務取得者も少ない時代でしたから、育児休業を取得し、時短勤務で仕事を続けることに不安がありました。なので、育児休業を取得せずに退職する事を考えていました。上司の方は「復職をしてから、続けられそうか考えてもいいんじゃない?」と説得してくれましたが、前向きに考える事はできませんでした。
- 相澤
- それは大変でしたね・・・。私のときは、同じ部署の男性社員の方が4人も育児休業を取得していたので、周囲の理解もある中で会話して、引き継ぎを準備できたという印象です。
- 宮下
- 当社に限ったことではありませんが、育児休業を取り巻く環境や視線は本当に変わったと思います。私の部署でも、今では男性社員が育児休業を取って復職をすることが当たり前です。三人目を妊娠したときには、退職するなんて考えもしませんでしたから。相澤さんは、育児休業中はどんなふうに過ごしていましたか?
- 相澤
- 妻と役割分担しながら、ミルクをあげたり、お風呂に入れたりしていましたね。でも、ミルクを飲んだあとに寝てくれないときは苦労しました(笑)。初めての育児って、あんなに大変なものなんですね。
- 宮下
- 本当に大変ですよね。私も1人目のときはバタバタで、特に夜泣きには困りました。それに復職をできないことへの不安もありました。ただ、2人目、3人目ともなってくると、「泣きたいときもあるよね」と思うようになり、楽しんで向き合えるようになりました。段々と育児をしやすい雰囲気が整い、子育てに慣れていく中で、「完璧ではなく、自分に合う仕事と家庭の両立」の視点が見えてきたんだと思います。


「育児しながら働ける」と
本気で思える会社へ
本気で思える会社へ
- 相澤
- 復職をするときに感じたのが、当社のワークライフバランス意識の高さです。周囲の方が深く理解してくれて、仕事に戻りやすかったこともそうですが、先輩方がお手本になってくれるので、安心して子供の世話をできるのも大きいです。宮下さんはどうでしたか?
- 宮下
- 最初の子のときは、「久しぶり!」と元気に声をかけてくれる歓迎ムードがあった一方で、育児で仕事に対応できないことに後ろめたさを感じるときもありました。けれど今では、そう感じることはなくなってきました。男性女性を問わず、皆さん「お迎え行ってきます」と言って抜けていきますから。
- 相澤
- それは、ノンコアフレックスや在宅勤務が確立したからこそかもしれませんね。在宅勤務の方も多く、各々で時間を調整しながら働いているから、自分の抜けた穴が他の方の迷惑になることもほとんどありません。また、緊急のときもカバーし合える雰囲気があるのが助かります。
- 宮下
- そうですね、当社の皆さんの人柄もあると思います。私は「3人子供が欲しい」と部署の皆さんにいつも伝えていたのですが、快く応援してくれました。三人目の育児休業が明けて仕事に戻ったときには、システムや手法が変わっていて戸惑いましたが、皆さん本当に丁寧に教えてくれてすごく嬉しかったです。おそらくそれは、育児であれ、介護であれ、中途入社であれ、事情がある人に教えることをいとわない皆さんの優しさのおかげです。
- 相澤
- 私も、自分にできることをしていきたいですね。生成AIを用いて仕事を効率化していけば、皆さんの作業時間を減らして、育児に時間と体力をあてることができるようになるはずです。私自身ももっと育児に参加して、妻の負担を減らしてあげたいと思います。
- 宮下
- そうですね、まだまだできることはあるはずです。私は、すべての人が「育児をしながら働ける」と本気で思える会社になってほしいと思います。最初の子を産んだときに退職をしなかったのは、後輩がその姿を見て、辞めてしまうかもしれないと思ったからです。私のあとに続いてほしかったからこそ、自分を奮い立たせたところもあります。今は世間の流れも大きく変わり、仕事と育児のどちらかを選択する必要のない時代。仕事も育児も気負いすぎず、皆さんそれぞれのバランスを大切にしてほしいです。
※掲載内容は取材当時のものです
