2025.3.14

「どんなIoT化をしたら面白い?」「役に立つ?」無限の回答を自ら探し出し、形にする

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データ&アナリティクスソリューション本部 IoT・DXソリューションセンター IoTソリューション部 IoTソリューションチーム チームリーダー上原梓

パナソニック株式会社に入社し、組み込みソフトウェアのサーバ構築に携わったのち、パナソニック インフォメーションシステムズに転籍。以降は新規事業開発チームやDXソリューションセンターなどに所属し、一貫してIoTソリューションの提案・開発・運用を担当する。プライベートでは2児の母。

さまざまな機器をIoT化して、くらしを便利にしたい

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父がIT関係の仕事をしていたため、幼いころからパソコンやインターネットは身近な存在でした。「パソコンを使った仕事は今後増えていくよ」などと聞くうちに、いつか私もITに関わる仕事に就いて人々の「くらし」をよくしたいと思うようになり、大学では情報システムを専攻。卒業後の2001年にパナソニックグループに入社したのは、自然な流れだったように思います。組み込みソフトウェアの開発をする会社で、サーバの担当として働き始めました。

2017年から当社に転籍。以降は所属する組織やチームの形は変わりつつも、一貫してIoTソリューションの提供を担当してきました。さまざまなIoTサービスの提案・開発・運用を通じて、顧客である事業会社や一般企業の成長に貢献することを使命にしています。

「IoTソリューション」と一口に言っても、そのアウトプットは多種多様。通信機能を持つ家電や各種センサー、カメラ、めずらしいものでは駅前などにある屋外用ミストシャワーなど、さまざまな機器と関わることができます。

プロジェクトが始まる際にお客様からいただくご相談は「この機器をIoT化したい」などと漠然とした内容が多く、IoT化した先でどんな使い方がしたいのかは明確でないことも少なくありません。だからこそ、その機器をIoT化する目的は何か、そのためにはどんなシステムやどんなデータ収集・活用が必要なのかを考えて、具体化にしていくのが私たちの腕の見せどころ。お客様の持つ課題やユーザーの背景などを丁寧にヒアリングし、柔軟なアジャイル開発を重ねて、ベストなソリューションをつくっていきます。ただ手を動かすだけでなく、企画の上流から関わってお客様のニーズを引き出していけるのはとても面白いですね。仕様が固まったあとは、さまざまな機器から収集したデータをクラウドで加工し、使いやすい形に整えるフローのなかで、クラウド環境のアプリやサーバを構築する業務を担当しています。

学びを深め、常に新しい挑戦を楽しむ

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これまでで特に印象的だったのは、家庭用燃料電池をIoT化したプロジェクトです。オフラインだった燃料電池をネットワークにつなげたことで、製品の状態を遠隔でも把握できるようになり、故障時の修理対応などが以前よりはるかにスムーズになりました。収集データの抽出・加工方法も工夫し、更新が必要なソフトウェアだけをピックアップして対応できるようになったのも大きな変化です。お客様には「革新的な製品アップデートだ」と言っていただき、とても喜んでもらえました。

新しい通信技術やプロトコルを取り入れ、何十万台規模で使う環境にも耐えられるよう、綿密な検証を重ねながら開発を進めたため、私たちにとっても挑戦の多い案件でした。でも、そういった初めての試みこそやりがいがあるもの。既存技術には長年使われてきた安心感があるけれど、当社には、なるべく新しい技術を試していこうとする空気があります。新技術を導入することで、これまで以上に便利で、速く、効率的な開発が叶えられるケースが多いからです。しかも、どんな技術をどう活用し、どうやってプロジェクトを進めていくかは、個人に委ねられています。

ITの進歩は早いもので、いまの最新技術が3年後には廃れていることもめずらしくありません。だからこそ、エンジニアには日々の勉強が不可欠。当社でもセミナーやハンズオン、メーカーの方をお招きした勉強会などが頻繁に開催されており、学びを深めることは業務の一環です。クラウド系のセミナーでは技術的なインプットを交えつつ、自分たちの開発経験をざっくばらんにシェアする場があり、とても楽しいですね。また、IT関連だけでなく、自分がなりたいキャリアに対して必要なビジネススキルを身に付けるための研修やオンライン講座も充実しているんです。社内やグループの仲間たちとともに研鑽を積む機会が多いのは、通常業務での部門間連携にも生きていると思います。

自分と会社の成長を重ね、くらしをよりよく

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いままではクラウド側を中心に開発・運用を担当してきましたが、IoTソリューションにとっては連携する機器も重要。今後は機器側の通信機能にも対応して、自身のスコープを広げていきたいと考えています。たとえば、以前は機器から収集したデータを、クラウドに上げてから加工していました。しかし、より機器に近いエッジ側でデータを加工したあと、必要な分だけサーバに送る仕組みにすれば、リアルタイム性の高いデータ分析やすばやい応答が可能になります。こうした新しい機能を考えたうえで、どんな機器に搭載すれば便利になるかを考えて提案していくのも、私たちの大切な仕事です。できるだけ幅広いテーマや案件を、常に新しい方法で実現していくことが、自分と会社の成長に繋がるのだと思います。便利なシステムを開発したら、外販にも積極的にチャレンジしていきたいですね。グループ内の事業会社に貢献することも大切ですが、私たちの最終的なお客様は、クライアント企業の先にいる一般ユーザーだと考えています。

当社が推進しているPX(Panasonic Transformation)のスローガンは「デジタルと人の力で『くらし』と『しごと』を幸せにする」。私たちの部署ももちろん、IoTで幸せな「くらし」をつくっていきたいと考えています。最近は、マンションロビーのインターフォンから宅配便の到着を知らせたり、部屋のカギが閉まっているかどうかをアラートしたりする機能を開発しました。こうやって、私自身が幼いころから夢見ていた「くらしをよくする」ことに、家庭の機器を便利にしていく仕事で携わっていると実感できています。

そして、さらなる革新的なソリューションを届けていくために必要なのが、新しい仲間の力です。いつも挑戦しながら働いていきたい人、よりよい未来を創りたい人は、ぜひ当社にご入社ください。一緒に可能性を切り拓き、新たな未来に貢献していきましょう。

デジタルで、幸せをつくろう。

Panasonic Information Systems Co., Ltd.

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