2025.2.14

女性でも、子育て中でも、チャンスは平等。面白いと思える仕事に邁進して、結果を出す

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ICTソリューション事業部 クライアントソリューション部 モバイルセキュリティソリューションチーム 主幹 判田知子

パナソニック インフォメーションシステムズの一期生として入社し、社内の生産管理システムやシンクライアントのシステム設計・構築に携わる。約2年の東京勤務を経験したのち大阪に戻り、2000年代に二度の産休・育休を取得。復帰後も変わらずシステムエンジニアを続け、社内のセキュリティ対策チームやモバイルデバイスの管理部で勤務する。2021年より三度目の産休・育休を経て、主幹に昇格。時短勤務を続けながら、今年、管理職へと着任予定。

女性が自由に働けるようになってきた時代の始まり

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まるでパズルのようなプログラミングの面白さに惹かれ、ITで世の中の役に立ちたいと考えて就職活動をしていました。パナソニックグループに決めたのは、スケールの大きな業務内容と、松下幸之助の“人”を大切にする理念に共感したから。1999年、ちょうどグループの情報部門を切り出して、当社が設立されたタイミングでした。

入社から数年はデータベースエンジニアとして、社内の生産管理システムの開発を担当。そのうちにシンクライアントの設計・構築を手がける部署が東京拠点をつくることになり、「女性社員にも経験を積ませたい」という会社の意向で、その部署に異動が決まりました。当時はまだ、女性の転勤はめずらしい時代。上京する前は不安もおぼえましたが、いざ東京で働き始めてみると、ワクワクする場面がたくさんありました。パナソニックグループ外のお客様との関わりが格段に増えたうえ、仕事のスピード感がとても速く、刺激的でしたね。月の半分以上は地方出張に出ているくらいハードでしたが、企業や官公庁、教育機関といった多種多様なお客様とお話をするなかで顧客の課題やニーズを身近に感じられるようになり、とても勉強になりました。

結婚を経て大阪に戻り、しばらく同じシンクライアントチームで働いたのちに産休・育休を取得。出産をきっかけに退職したり、バックオフィスの仕事に移ったりする女性が少なくないなか、私は産後もそのままシステムエンジニア(以降、SE)を続けることにしました。仕事が楽しくて、手放す気になれなかったんです。

柔軟な制度のおかげで、仕事と育児の両立に不安はなかった

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当社は2000年代から、産休・育休だけでなく時短勤務やフレックスタイム制といったさまざまな制度が整っていたため、仕事と育児の両立で心配することはほとんどありませんでした。いま大学生になる上の子どもが生まれたときは3歳まで選択可能だった時短勤務も、2021年に生まれた末っ子のときには小学6年生まで選択できるようになり、働きながらの子育てが時代とともに一層しやすくなってきたと感じます。仕事面でも周囲の理解に恵まれ、アシスト的な作業ではなく、SEとして責任のあるプロジェクトを担当させてもらいました。かつ、納期に余裕があって前倒しできる仕事を多めに割り振ってもらえたのもありがたかったです。コロナ禍以降は多くの企業が在宅勤務に対応していますが、当社は昔から月に半分程度はそうした働き方を選ぶことができ、急な休みや早退の多い乳幼児期はとても助けられました。

二度の産休・育休を終えて復帰したのは、社内のウイルス対策を担当するセキュリティチーム。パソコン4万台のウイルス対策サーバを構築し、安全なネットワークの管理に取り組みました。セキュリティレベルを上げすぎると通常業務に支障が出てしまうため、その塩梅を探るのが難しかったですね。でも、復帰した年にさっそく4万台のソフトウェアを入れ替えるプロジェクトでリーダーを任せてもらうなど、チャレンジングな仕事にも参加できました。この規模の業務に関われるのは、当社の大きな魅力だと思います。

面白い仕事に挑戦できた環境と、地道に歩んできたからこそのいま

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2016年からはスマートデバイスの設定やセキュリティ管理などを担うクライアントデバイス部に所属し、パナソニックグループにさまざまな端末を提供しています。グループとはいえ業種や働き方の幅が広いため、各業務とスマートデバイスをどう結びつければ面白い効果が生めるのかを考え、形にしていく仕事です。たとえば、スマートホスピタル構想(※)を掲げる松下記念病院では、病院DXの一環としてスマートフォンで管理できる電子カルテを取り入れました。

(※)医療サービスの質と患者様の利便性向上、医療業務の効率化、医療従事者の働き方改革などを病院DXで実現する試み

病院で扱われる情報は機密事項が多く、万が一にも外へ流出することがないよう、セキュリティは最優先事項。エコーアプリや問診アプリといった特殊な機能もあり、技術の調査や検証も大変でした。サーバやネットワークの社内チーム、端末を提供するAppleやMDM(モバイルデバイス管理)などの企業と連携しながら、病院システムと接続しても問題のない安全な環境を整えて、無事にデバイスを導入できたときはうれしかったですね。第三子の育休復帰後すぐのプロジェクトでしたが、在宅勤務制度が以前よりさらに充実していたおかげもあって、成果が出せたと思います。また、育休前から気になっていた、社内デバイスを導入する際のキッティングを自動化するプロジェクトも並行して進められました。

その後まもなく管理職試験を受け、主幹に昇格しました。年の離れた末っ子が生まれて育休復帰したいま、育児をしながら働きやすい制度があるだけでなく、与えられるチャンスが増えたと感じます。松下記念病院のDXプロジェクトやデバイスのキッティング自動化など、自分自身も興味のある大きな仕事に復帰してすぐ携われたことは、スピーディーな昇格の一因だったのではないでしょうか。

こうしたキャリアを引き寄せることができたのは、女性でも子育て中でも関係なく、私を信じて仕事を任せてくれる上司や会社のおかげ。だからこそ私も、好きな仕事に打ち込んで、真摯に頑張ることができたんです。これからの時代、育児や介護、自身の病気など、一時的に仕事に100%の力を注げない事情を持つ方は少なくないでしょう。それでも当社には思いきりチャレンジできる場があるし、一生懸命働いていれば評価してもらえると、私は身をもって実感しました。自分自身も管理職になったこれからは、あとに続く人たちが次々にチャレンジできるようにしていきたいと思っています。

もちろん一エンジニアとしても、やりたいことはまだまだたくさんあります。いまある端末や仕組みにとらわれない発想を持って、ユーザーが喜ぶようなデバイスを開拓し、提供していきたいです。そのためには、チームメンバーの成長やアイデアも必要だし、グループ内外のニーズを拾い上げる丁寧なヒアリングや、端末を適切に使いこなすためのルールづくりも欠かせません。AIスマホやウェアラブル端末といった新しいデバイスも、うまく業務に落とし込めたらもっと面白い仕事ができるようになると思います。そうして培われたノウハウは、パナソニックグループの枠を超えた外販でもきっと必要とされるはず。次々に出てくる新しい技術を生かし、世の中をもっと便利に、楽しくしていけたらうれしいですね。

デジタルで、幸せをつくろう。

Panasonic Information Systems Co., Ltd.

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