2024.03.15

最新技術の第一人者になった。
チャンスを掴んだのは「挑戦する準備ができていたから」

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グローバル本部 グローバルソリューション事業部 グローバルDX部 DXソリューションチーム 新谷梨乃

企業内のさまざまなログを用いて、業務フローを再現するデータ分析の手法「プロセスマイニング」を学び、社内の第一人者に。
主に海外の販売会社に向けて、ERP(Enterprise Resources Planning)の導入支援に取り組む。

日々の学びや仕事の積み重ねが、キャリアの選択肢を増やしてくれる

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学生時代は理学部で、ITとは全く関係のない生物学を専攻していました。それでも当社に入社を決めたのは、松下幸之助の「企業は社会の公器である」という言葉がきっかけでした。就職活動をしていたときの私は、企業がなぜ存在するのか、自分がなぜ働くのかについて考え込んでしまっていて……でも、ITの力でパナソニックグループを変えようとしているこの会社なら、事業を通じて広く社会に貢献できる。最新技術を日々勉強しなければならないITという職種も、学びを深めて成長し続けたい自分に合っていると感じたのです。

入社1年目は、システム開発やエラー調査を担う部署に配属。わからないことばかりでしたが、毎日の勉強が仕事の成果につながり、ステップアップしている感覚があって、とても楽しい時期でした。仕事とは直接関係のないITの資格取得にも、積極的にチャレンジ。そうした幅広い基礎知識が下支えになる場面が意外に多く、学びの大切さを実感できました。

2年目からは、海外のベンダーやクライアントとのやりとりも多い、グローバルソリューション事業部のグローバルDX部に所属しています。英会話の経験がほぼなかったため、最初は少し不安がありました。でも、先輩から「大丈夫、日本人と接するのと変わらないよ」と言ってもらえたおかげで、むやみに心配するのをやめようと思えたんです。

言語が英語というだけで、会議のゴールを明確にしたり、資料をつくり込んだりと、ビジネスを円滑に進めていくための基本ルールは変わりません。そう考えるようにしてからは苦手意識も消え、準備さえできているなら、あとは臆せずコミュニケーションを取っていこうと思えるようになりました。

私が仕事に堂々と取り組めるようになったのは、チームのメンバーがおおらかで、「少しくらい失敗してもいいから何でもやってみよう」という空気があったのも大きな要因だと思います。無我夢中で仕事や英会話レッスンに取り組んでいるうち、いつの間にか英語で会話ができるようになっていました。

担当しているのは、企業の業務効率化を担う“カギ”となる技術

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現在は、さまざまなシステムのログから業務フローを可視化する「プロセスマイニング」という技術のソリューションを担当しています。企業がDXに取り組むとき、まずは現場の課題を把握することが必要です。でも、業務 の属人化やブラックボックス化によって、詳しい情報が得られないことも度々あります。そんなとき、業務フローを再現できるプロセスマイニングのクラウドサービス を用いて、お客様の業務フロー改善やシステム導入をサポートするのが私の仕事です。

当社が戦略投資としてプロセスマイニングを扱い始めたときに、技術を習得するチームにアサインしてもらえたのは、資格や英語の勉強を積み重ねてきたことが評価されたからではないかと思います。おかげで、この有意義なスキルをいち早く身に付けることができ、いまは社内で第一人者として関連業務を任されるようになりました。

たとえば、海外の販売会社に向けたPR活動では、システムの具体的な使い方だけでなく、課題解決事例なども紹介します。もちろん、そうしたデモンストレーションはすべて英語です。シンガポール拠点に出張して技術導入のトレーニングをしたときには、現地メンバーの熱意に驚かされたこともありました。海外旅行にさえ行ったことがなかったのに、こうしてグローバルな仕事のチャンスがもらえることに、とても感謝しています。

先日は、プロセスマイニングのクラウドサービスを運営する企業が 主催するワールドイベントで、当社の事例紹介を担当しました。他企業では役員クラスが登壇するなかで、当時入社4年目 の私に内容や見せ方などを一任してもらえたのは大きなやりがいを感じましたね。事業部長に「業務効率化に悩んでいるアナログな管理職」役をお願いし、「データの可視化を推奨する若手メンバー」役の私が事例を伝えていく漫才のような構成で、会場からは好評をいただきました。ほかにも、セキュリティ要件を確保するために、AWS (Amazon Web Services)のサーバをクラウド環境で構築したり、データを分析・加工してダッシュボードに展開したり……携わる仕事の内容は多岐にわたります。エンジニアでもありアナリストでもある、そんな面白い立ち位置で仕事ができているんです。

私たちこそが、次世代を担うDX人材だ

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ヨーロッパではすでに多くの企業で導入されているプロセスマイニングですが、日本での歴史はまだ10年足らず。国内での成功事例が少なく、日本でどう使っていくのが正解なのかを模索している段階でもあります。当面の目標は、具体的な成功事例を増やし、多くの会社で日常的に導入してもらえる環境をつくること。幅広い事業を持つパナソニックグループが先陣を切り、日本の企業風土や仕事に適した活用方法を展開していきたいところです。まだ成功パターンが確立していないからこそ、AIやメタバースのような最新技術と掛け合わせるなど、さまざまな可能性が広がっています。

私は技術について詳しくなりましたが、実際にデータ活用を導入する現場やビジネスのことは勉強がもっと必要です。そうした中で、20万種類以上の講座がそろうオンライン学習プラットフォームや実践的な研修など、自己研鑽への手厚い社内支援にはいつも助けられていますね。若手のうちから多くを学び、多くを実践させてくれるこの環境は、成長するのにもってこいです。

就職活動をしていたときは、企業は利益を上げるためだけに事業活動をしていると思っていました。でも、当社の多くの仕事は、ITの力で業務を改善し、世の中を変えていくためにあります。私たちの取り組みでお客様の生産性が上がれば、そこには必ず幸せが生まれます。

パナソニックグループの基幹業務を底上げすることは、日本の製造業を底上げすることにもつながるはず。それは、まさに、当社が2021年に打ち出した「Panasonic Transformation(PX)」のスローガン「デジタルと人の力で『くらし』と『しごと』を幸せにする」そのものではないでしょうか。自分の仕事は、世界中の「くらし」と「しごと」をよくするための挑戦につながっている。だからこそもっと経験を積んで、自分たちこそが次世代を担うDX人材にならなくてはいけないと感じています。

ただ、急に何かに挑戦して大きな成果を出せる人なんていません。私が幸いにも多くのチャンスに恵まれたのは、きっと、挑戦する準備ができていたから。仕事を一つひとつ丁寧に進め、担当業務の範囲を超えて学びを深めてきたことが、いまにつながっていると思います。自分らしいチャレンジを成し遂げられるように、日々を積み重ねてゆくマインドを大切にしてください。当社で一緒に、社会を変えていきましょう。

デジタルで、幸せをつくろう。

Panasonic Information Systems Co., Ltd.

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