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カメラシステムの種類と仕組みについて徹底解説【構成図付き】
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インターネットカメラシステムとは
インターネットカメラシステムとは、日頃利用しているPCやスマートフォンを通じて、ネットワーク経由で監視カメラの映像を見ることができるサービスです。
遠隔地からいつでもリアルタイムの監視ができることから、防犯効果やライブ配信、業務管理など、さまざまな目的に合わせてカスタマイズできます。
また監視カメラは1台から100台以上まで増設可能、大規模長時間録画可能、クラウドにデータ保存可能など使用方法は様々で、データ管理も簡単という特徴があります。
アナログカメラに比べて工事・配線費用も安く、コスト削減しながら監視・防犯効果も高めたい場合に最適です。
ネットワークカメラシステムとの違い
インターネットカメラは、PCに接続して初めて動作する点がネットワークカメラと比べて大きく異なります。
ネットワークカメラはカメラとコンピュータが一体化しており、それぞれにIPアドレスも振られていることから「IPカメラ」とも呼ばれます。
一方、インターネットカメラはIPアドレスはなく、接続先のPCでしか映像の確認ができません。
そのため、汎用性の高さからネットワークカメラのほうが人気は高いです。
カメラシステムの特徴
インターネットカメラシステムは、インターネットを介してどこからでもリアルタイムで映像を視聴できるため、遠隔地からのモニタリングに最適なカメラシステムです。
IPカメラの特徴
IPカメラは、デジタル技術を駆使して映像をキャプチャし、ネットワークを通じてデータを転送します。
主な特徴は以下の通りです。
高解像度映像:IPカメラは高解像度の映像を提供し、詳細な観察が可能です。
リモートアクセス:インターネット経由で遠隔地から映像にアクセスでき、リアルタイムな監視が可能です。
動体検知とアラート:不審な活動を検知し、設定に応じてアラートを発信する機能が搭載されています。
柔軟な配置:ネットワークに接続されるため、設置場所に制約が少なく、柔軟な配置が可能です。
主に企業のセキュリティ監視やリモートモニタリングに利用されます。
WEBカメラの特徴
WEBカメラは、主にコンピュータやモバイルデバイスに取り付けられ、ビデオ通話やオンライン会議などに利用されます。
主な特徴は以下の通りです。
シンプルな接続:USBなどを使用して、コンピュータやモバイルデバイスに簡単に接続できます。
広い視野角:通常、広い視野角を持ち、複数の人が同時に映ることができます。
リアルタイムコミュニケーション:ビデオ通話やオンライン会議など、リアルタイムのコミュニケーションに適しています。
WEB会議やオンラインイベントなど、ビデオ通信が求められる場面で使用されます。
防犯カメラの特徴
防犯カメラは、セキュリティと監視のために設計されたカメラシステムです。
以下にその特徴を示します。
耐環境性:屋内外で使用できるように設計されており、異なる気象条件にも耐えることができます。
暗視機能:夜間や低照度の環境下でも監視が可能な、暗視機能が組み込まれています。
常時録画:24時間監視が可能であり、録画された映像はセキュリティ目的で利用されます。
主に商業施設、居住地域、駐車場などでセキュリティ対策として使用されます。
監視カメラの特徴
監視カメラは、特定のエリアやプロセスを監視するために使用されるカメラで、以下がその特徴です。
固定視野:通常、特定のエリアを固定して監視するために、固定視野のカメラが使用されます。
耐久性:長時間連続して稼働できるように設計されており、耐久性が求められます。
セキュリティと生産性の向上:生産ラインや施設内の作業プロセスを監視することで、セキュリティの向上と生産性の向上が期待されます。
監視カメラは製造業や工場、公共施設などで使用され、生産プロセスやセキュリティの向上に貢献します。
監視カメラシステムを導入する目的
なぜ監視カメラを導入するのか、代表的な目的を3つご紹介します。
1.防犯のため
監視カメラを導入する代表的な目的の1つが、防犯目的です。
監視カメラは店舗や企業の出入り口、人の出入りが多い部屋など様々な場所の天井や壁に設置されています。
あえてわかりやすい場所に監視カメラを設置することで、警戒心を抱かせて犯罪抑止の効果を狙っていることもあります。
また、証拠映像が残っていれば、不正や犯罪発覚時に証拠としても効果的です。
2.入退室管理
監視カメラの目的は不正や犯罪の監視だけでなく、社員がオフィスに出入りする際の入退室管理の目的もあります。
映像データとして誰が、いつ、どの部屋に入退室したか可視化でき、確実性の高い入退室管理が可能です。
監視カメラシステムを設計する際に、入退室管理システムと連携するサービスもあることから、防犯と入退室管理のどちらも効率化したい企業には向いています。
3.製造の管理
製造業では工場のラインに沿って、各工程を分業化しています。
しかし各工程を常に監視していることは難しく、マネジメントが難しいという課題もありました。
そこで製造ラインの作業を映像分析し、業務の効率化を進める目的で監視カメラを導入するケースもあります。
また、倉庫の在庫管理でも映像から数量を把握し、必要に応じて補充するシステムがあります。
監視カメラシステムを導入するメリット
現代のビジネス環境では、監視カメラシステムの導入がさまざまな企業や組織にとって重要な戦略となっています。
その導入には多くのメリットがあり、セキュリティから業務効率化までさまざまな側面で利点をもたらします。
セキュリティ強化につながる
監視カメラシステムの最も明白なメリットは、セキュリティの向上です。
以下にそのポイントを示します。
不正侵入防止:監視カメラは施設やエリアを常に監視し、不審な活動や不正侵入を検知することができます。これによりセキュリティが強化され、物理的なセキュリティ手段と組み合わせることで不法行為の抑止力となります。
盗難抑制:商業施設や倉庫などでの監視により、盗難や不正行為を防ぐことができます。カメラが設置されていることが知られているだけで、潜在的な犯罪者は思いとどまることがあります。
イベントの記録:監視カメラはイベントやインシデントが発生した際にその瞬間を記録します。これにより、事件の詳細な調査や解決に役立ちます。
業務効率化により、働き方改革を行える
監視カメラシステムは業務プロセスを効率的に管理し、働き方改革を推進する手段となります。
作業プロセスの可視化:生産ラインや店舗内の作業プロセスを監視することで、業務フローを可視化し、効率改善の余地を見つけることができます。これにより、無駄を削減し、生産性を向上させることが可能です。
リアルタイムモニタリング:監視カメラによるリアルタイムなモニタリングは、問題が発生した際に迅速な対応を可能にします。例えば待ち行列が発生している場所やトラブルが生じているエリアをすばやく把握し、対処できます。
遠隔モニタリング:インターネット経由で監視カメラにアクセスできるため、遠隔地から業務プロセスをモニタリングすることができます。これにより、柔軟な働き方やリモートワークを促進する一助となります。
業務の質向上につながる
監視カメラシステムが業務の質向上に寄与する点も重要です。
トレーニングと品質管理:監視カメラは作業者のトレーニングや業務プロセスの品質管理に利用できます。正確な作業手順や品質基準に則った作業を確認し、従業員のトレーニングを強化します。
クレーム対応:カメラがあれば、顧客のクレームや問題が発生した際にその原因を特定し、解決策を迅速に見つけることができます。これにより、サービス品質の向上につながります。
法令順守:特定の業界では法令や規制に従う必要があります。監視カメラが業務プロセスを記録し、これにより法令順守が強化されます。
監視カメラシステムの導入は、これらのメリットを通じて企業や組織がより安全で効率的かつ質の高い業務を実現する手段となります。
インターネットカメラシステムの構成
インターネットカメラシステムについて、具体的にどのような構成と仕組みになっているのかご紹介します。
メカニズム①データセンター
インターネットカメラシステムを運用するには、監視カメラで撮影された映像を保存し、管理していく必要があります。
そのために必要となるのがデータセンターで、次の役割を果たしています。
- 映像データの保存・管理
- 機器の動作チェック
- メンテナンスと不具合への対処
データセンターとの契約内容次第で保存できるデータ容量も異なるため、自社に最適なデータセンターとプランを選ぶことが重要です。
メカニズム②PC・スマートフォンでの確認
インターネットカメラシステムを利用するには、ネットワークに接続したPCやスマートフォンが必要です。
PCやスマートフォンからデータセンターを経由することで、保存された映像やリアルタイムでの映像を確認できます。
ただし、使用中のOSやブラウザによって相性の悪いシステムもあるため、自社で運用しやすいシステムを選ぶ必要があるでしょう。
メカニズム③ネットワーク接続
インターネットカメラを使用するには、ネットワーク接続がなければ利用できません。
インターネットカメラシステムは、設定が簡単、セキュリティ面が強固、遠隔地からの接続がスムーズなどのメリットがある一方で、デメリットも存在します。
自社の運用方法や用途に応じて、適切な通信方法を選んでください。
メカニズム④電源の種類
インターネットカメラは、コンセントを利用するACアダプターやバッテリーの他にも、PoEという電力供給方式があります。
コンセントやバッテリーを使用すると、配線が混雑し、設置するために一定のスペースがなければなりません。
一方、PoEはLANケーブルを利用して電力も供給できる仕組みであり、有線LANの構築と同時に電源も供給できる優れた方式です。
コンセントの配線が不要となるため、オフィスレイアウトがすっきりするというメリットもあります。
メカニズム⑤カメラ設置拠点
インターネットカメラを設置する場合、カメラ設置拠点にはカメラ・センサー・センサー管理装置・サーバ・ハブ・拠点管理装置なども設置します。
また遠隔操作により利用者の業務・監視を効率化できるように、効果的なリモート制御環境の構築も必要です。
ネットワークカメラとは?
ネットワークカメラはアナログカメラと同様、防犯・監視のために設置される監視カメラの一種です。
大きな違いは、カメラとコンピュータが一体になっており、カメラ一つひとつにIPアドレスが割り当てられている点です。
カメラ自体がネットワークと接続されており、許可されたユーザがネットワークを経由して、遠隔からでもリアルタイムの映像を確認し、保存された映像や画像を閲覧できます。
また管理者や責任者を設定しておけば、外部からの不正なアクセスや操作を制限でき、セキュリティ面にも優れています。
操作はPCまたはスマートフォンから可能で、ただ映像を見るだけでなく、リモート操作で角度を変えることもでき、保育施設や介護施設の見守りにも便利です。
ネットワークカメラの録画方法は3種類
ネットワークカメラには、録画方法が3種類あります。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、以下の表を参考にしてください。
クラウド録画 | NVR | SDカード | |
---|---|---|---|
メリット | ・セキュリティが強固 ・メンテナンス不要 ・設置したらすぐに利用できる |
・連続稼働が可能 ・機能性、拡張性が高い |
・初期費用が安い |
デメリット | ・毎月利用料金が発生 | ・録画用サーバが必要 ・メンテナンスが必須 ・ネットワーク設定の手間が掛かる ・サーバへの不正アクセスが起こる |
・SDカードが必要 ・メンテナンスが必須 ・ネットワーク設定の手間が掛かる |
クラウド録画はデータセンターのクラウドにデータが送信され、クラウド内でデータの保存が行われる録画方法です。
クラウドの管理はデータセンター側で行うため、利用者によるメンテナンスやデータ管理が不要で、サーバ契約をしなくてもすぐに利用できます。
クラウドタイプは常に最新のセキュリティ対策が行われるため、不正アクセスによるデータの破損や消失といった心配が少ない点もメリットです。
次にNVRという録画方法は、映像データを録画専用のサーバに送信し、保存する方法です。
クラウドタイプに比べて自由度と拡張性が高く、連続稼働時間も長いという特徴があります。
一方でサーバのメンテナンスと管理、セキュリティ対策は自社で行う必要があり、専門知識を持ったエンジニアが必要です。
最後にSDカード録画という方法です。
導入コストが非常に安い点がメリットですが、使用するカメラの台数によっては大量のSDカードが必要となるため、小規模での運用に向いています。
また、NVRと同様にメンテナンスやセキュリティ対策も必要となるため、エンジニアがいなければ運用しにくい点がデメリットです。
最も簡便で利用しやすいのはクラウド録画ですが、組織の規模が中規模程度の場合は拡張性と可用性が高いNVR録画、小規模で運用するならSDカード録画が向いています。
- 関連リンク:屋外用防犯カメラの選び方を紹介
遠隔監視ならクラウドカメラがおすすめ!
ネットワークカメラによる遠隔監視を行うなら、クラウドカメラをおすすめします。
働き方改革によってテレワークも普及し、ネットワークカメラを業務監視に活用する企業も増加しました。
クラウドカメラならデータ保管にサーバや録画機器、メンテナンスも不要で、設置も簡単です。
また近年のクラウドカメラは多機能なものが多く、進入検知のほかにも勤怠管理、動体検知、通過検知などさまざまな機能を備えています。
オフィスの目の届かない場所にクラウドカメラを設置しておけば、社員の労働管理も楽に行えます。
どこにいてもリアルタイムで監視でき、データ消失の心配もほとんどないクラウドカメラをぜひご利用ください。
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インターネットカメラは監視以外にも役立つシステム
インターネットカメラは遠隔からリアルタイム監視ができ、大容量のデータ保存も可能なシステムです。
防犯や監視の効果が非常に高く、企業のセキュリティ対策としては非常に便利なツールといえます。
またインターネットカメラは防犯・監視だけでなく、ライブ配信やマーケティングなど幅広い分野で役立つシステムです。
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