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ネットワークカメラとは?機能や仕組み、様々な活用方法まで解説
- ネットワークカメラ(IPカメラ)とは何か?
- ネットワークカメラシステムの特徴とは
- ネットワークカメラとアナログカメラの違い
- ネットワークカメラとWebカメラの違い
- ネットワークカメラシステムの仕組みとは
- ネットワークカメラの電力供給方法
- ネットワークカメラの録画方法4選|選び方のポイントも解説
- ネットワークカメラの形状
- ネットワークカメラの主な機能|用途に合わせた選び方のポイント
- ネットワークカメラの活用方法|防犯からマーケティングまで
- ネットワークカメラ導入前に準備すべきもの
- ネットワークカメラの活用シーン・導入事例
- 課題解決をサポートするパナソニックEWネットワークスのカメラシステム
- 用途・設置場所に応じたカメラの選び方
- 製品の特徴、ポイント②高画質な撮影機能&録画機能
- ネットワークカメラの導入に必要な周辺機器
- 高品質と使いやすさを両立するパナソニック独自の強み
- アフターサービスの重要性とチェックポイント
- まとめ
- ネットワークカメラシステムのご相談は当社へ
- よくある質問
スイッチングハブをはじめとしたネットワークシステム、入退室管理システム、カメラシステム構築に関するお問い合わせはこちら
ネットワークカメラ(IPカメラ)とは何か?
ネットワークカメラはインターネットを経由して、離れた場所からでもスマートフォンやPCでリアルタイム映像を確認することができます。たとえば、多店舗展開する小売店では本社から各店舗の混雑状況やスタッフの接客を把握でき、工場や倉庫では夜間や休日の稼働状況・防犯監視にも活用されています。オフィスや庁舎などの公共施設でも、遠隔でのセキュリティ管理や入退室の把握が可能です。このように、現場にいなくても状況を確認できるのが、ネットワークカメラの大きな利点です。
ネットワークカメラシステムの特徴とは
さらに、ネットワークカメラはデジタル技術によって高解像度の映像を取得できるため、人物や車両ナンバーなどを細部まで鮮明な映像で確認できます。こうした特徴は、防犯だけでなく、品質管理やクレーム対応の精度向上にもつながります。また、AI画像解析システムと連携すれば、人の動きや来店客数を自動でカウントし、業務効率化やマーケティング分析にも活用可能です。たとえば、店舗では混雑状況の把握や動線改善、工場では不良品検知など、生産性やサービス品質の向上に貢献します。
ネットワークカメラとアナログカメラの違い
ネットワークカメラとアナログカメラは、監視システムにおいて異なるアプローチを取ります。
性能や機能には、顕著な違いがあります。
以下では「アクセス」と「画質・画角」の観点から、これらのカメラの性能を比較します。
ネットワークカメラは、インターネットを通じて遠隔からのアクセスが容易です。
ウェブブラウザや専用アプリを使用することで、どこからでもライブ映像にアクセスできるため、柔軟性が高まります。
一方、アナログカメラは通常、専用のモニターや録画装置に直接接続され、物理的な近接が必要です。
ネットワークカメラは、デジタル技術を活用することで高解像度の映像を提供します。
これにより細部までクリアに映し出され、被写体の識別が容易になります。
また柔軟なズームやデジタル処理機能により、異なる画角での観察が可能です。
一方、アナログカメラは一般的に低解像度であり、画質や画角の変更が制限されています。
ネットワークカメラは、イーサネットケーブルやWi-Fiを使用してデータを転送します。
これにより既存のネットワークインフラストラクチャを活用でき、専用のケーブルの敷設が不要です。
一方、アナログカメラは通常、専用の同軸ケーブルを必要とし、設置に制約が生じる可能性があります。
ネットワークカメラは、セキュリティプロトコルや暗号化技術を利用してデータを保護し、遠隔からのモニタリングを安全に行うことができます。
一方、アナログカメラは信号がアナログであるため、ネットワーク上でのセキュアな転送が難しく、セキュリティ上の課題が生じる可能性があります。
以上の比較からも分かるように、ネットワークカメラはアクセス性や性能面で優れており、現代の監視システムにおいて広く採用されています。
ネットワークカメラとWebカメラの違い
ネットワークカメラとは、カメラ本体にコンピューターが内蔵されているカメラです。
カメラ自体にIPアドレスが割り振られているため、別名「IPカメラ」とも呼ばれています。
Webカメラの場合は、単独でインターネットに接続することはできません。
ネットワークカメラは単独でインターネットに接続できるため、遠隔地からスマートフォンでカメラの映像を確認し、撮影する方向を遠隔操作で変更できます。
また特別な制御機器も必要ないため、導入もスムーズに行えます。
| ネットワークカメラ | Webカメラ | |
|---|---|---|
| 目的・用途 | 防犯・監視・業務管理・マーケティング分析など法人向け | オンライン会議・授業・配信など個人・オフィス向け |
| 接続方法 | LANまたはWi-Fiでネットワークに直接接続し、遠隔操作・録画が可能 | PCやノート端末にUSB接続して使用 |
| 価格帯 | 数万円~数十万円(高機能・業務用) | 数千円~数万円(手軽な個人向け) |
| 適したシーン | 店舗や工場、オフィスの防犯・運用管理など、複数拠点を一括監視するのに適している | 会議やリモート授業、ライブ配信など、PCを介してリアルタイム映像を共有する場面に適している |
ネットワークカメラシステムの仕組みとは
ネットワークカメラシステムは、「カメラ本体」「録画装置」「閲覧デバイス」「ネットワーク環境」で構成されています。カメラで撮影された映像データは、LANやWi-Fiを通して録画装置(NVRやクラウドサーバーなど)へ送信され、自動で保存されます。保存された映像は、PCやスマートフォン、タブレットなどの閲覧デバイスからリアルタイムで、あるいは過去映像として確認可能です。AI解析やVMSを組み合わせることで、人物検知や異常通知などの高度な監視・管理も実現できます。
PC不要でIPネットワークがあれば設置可能
ネットワークカメラは内部にコンピュータが組み込まれ、IPアドレスも割り振られたカメラです。
インターネットカメラやWebカメラとは違い、PCと接続しなくても単体でインターネットに接続できます。
そのため、IPネットワークがあれば、どこにでも設置できる点がネットワークカメラの特徴です。
通常、アナログカメラは同軸ビデオケーブル、コントロールケーブル、電源ケーブルなど、最低でも2~3本のケーブルが必要です。
またアナログカメラとは違い、デジタルデータでやりとり可能なことから、録画方法によっては記録媒体も必要ありません。
さらに、Wi-Fi対応モデルであればLANケーブルの配線も不要で、電源さえ確保できれば、天井や壁など、どこにでも簡単に設置できます。工事コストを抑えつつ、設置環境に柔軟に対応できる点はネットワークカメラの大きな魅力です。
LANケーブル1本で電力供給が可能
ネットワークカメラはアナログカメラとは違い、配線が非常にシンプルです。
特にPoEを利用した場合、インターネットへの接続だけでなく、給電もケーブル1本で可能です。
カメラの台数が増えてもケーブルが1本ずつなのは変わりなく、配線がわかりやすい設計になっています。
またWi-Fiに接続できるタイプを利用すれば、設置だけで配線自体が不要になることもあります。
壁内に配線を埋め込む場合を除けば、初心者でも比較的簡単に取り付けられる点がネットワークカメラの特徴といえるでしょう。
なお、PoE給電をおこなうためには、「PoE対応スイッチングハブ」や「PoEインジェクター」といった機器が必要になります。これらを利用することで、電源工事をすることなくネットワークカメラに電力を供給でき、複数台のカメラを効率良く運用できます。
ネットワークカメラの電力供給方法
ネットワークカメラには3つの電力供給方法があります。それぞれの特徴をご紹介します。
ACアダプター
ACアダプターは最も一般的な電力供給方法です。
コンセントに専用のアダプターを接続し、電力供給を受ける方法です。
安定的に高出力の電力を確保しやすい反面、コンセントがない時は工事が必要になることがあります。
またコンセントの近くにしか配線できないため、設置したい場所がある時は延長コードが必要になることもあるでしょう。
ACアダプターは、ネットワークカメラを1台だけ設置する場合に適しています。PoEに比べ初期コストが安く、手軽に導入できるのがメリットです。一方、複数台を設置する場合は電源確保や配線が煩雑になりやすいため、ACアダプターは不向きです。
内蔵バッテリー
内蔵バッテリーはネットワークカメラ内のバッテリーに充電し、一定時間電源がなくても稼働できる給電方法です。
ACアダプターやPoEに比べて配線や電源を気にする必要がなく、移動や増設もしやすい点が特徴です。
一方でバッテリー内のエネルギーを使い切れば稼働しなくなるため、24時間常時監視などの長時間稼働には向いていません。
内蔵バッテリータイプは家庭でちょっとした外出をする際、子供や介護が必要な高齢者の見守りに利用されることが多いです。
より小型のものではウェアラブルタイプもあり、遠隔での業務や外出中の記録に利用することもできます。
駆動時間は、製品によって数時間~数日まで幅広く、USB充電式や専用アダプター充電式など方式も様々です。バッテリー交換が可能な製品なら長期利用も可能です。運用目的に合わせて駆動時間や充電方法を選ぶことが重要です。
PoE
PoEは「Power over Ethernet」の頭文字から取った名称で、LANケーブルから給電する方法です。
ネットワークカメラ独自の給電方法で、商品の多くがPoE対応になっています。
PoEは通常の監視カメラとは違い、電源がなくても稼働できる点が特徴です。
PoEは複数台を同時に設置する場合でも、LANケーブルさえあれば設置できるため、配線工事を行う手間が少なくて済みます。
配線がシンプルで整理されて見え、オフィスレイアウトを整えたい場合にもおすすめです。
ただし、PoEを利用するには「PoE対応スイッチングハブ」や「PoEインジェクター」といった機器が必要になります。一般的なスイッチングハブでは電力を供給できないため、接続してもネットワークカメラが動作しません。
ネットワークカメラの録画方法4選|選び方のポイントも解説
ネットワークカメラの録画方法は、「SDカード」「NVR」「NAS」「クラウドストレージ」の4つが主流です。
| メリット | デメリット | コスト | おすすめ用途 | |
|---|---|---|---|---|
| SDカード | カメラ単体で録画でき、導入が簡単 | 保存容量が少なく、データの上書きが早い | 低 | 小規模店舗、短期間の記録 |
| NVR | 高画質で長時間録画可能、複数台管理に対応 | 機器設置や保守が必要 | 中 | 複数拠点の監視、防犯用途 |
| NAS | 既存ネットワークで共有可能、手軽に拡張できる | 設定がやや複雑、耐久性に注意 | 中 | オフィス、バックアップ用 |
| クラウドストレージ | 初期費用が安く、遠隔で閲覧・管理が可能 | 月額料金が発生、通信環境に依存 | 低~中 | 遠隔監視、多拠点運用向け |
SDカード|手軽だが容量とセキュリティに注意
SDカードはネットワークカメラの本体に挿入し、遠隔からアクセスしてカード内の映像を確認できます。
SDカードそのものを取り出すのではなく、遠隔からアクセスできる点がSDカード方式のネットワークカメラの特徴です。
コストは安いですが、カード内に保存できる容量はスペックによって異なります。
注意点はデータの書き換え回数に上限がある点と、データを保持できる年数に制限がある点です。
またSDカードを交換するには、その都度カメラを取り外す必要がある点も注意が必要です。
SDカードのメリットは、録画装置を別途用意せずにカメラ単体で運用できる手軽さと、初期コストの低さです。一方で、保存容量が限られるため長期間の録画には不向きで、データが上書きされやすいのがデメリットです。とはいえ、短期的な監視や小規模オフィス・店舗では十分に利用できます。なお、カメラ本体が盗難に遭うと映像データも同時に失われるため、重要な映像を扱う場合はクラウドでのバックアップなどを併用すると安心です。
NVR
NVRは「Network Video Recorder」の頭文字を取った名称で、LANケーブルでネットワークカメラと接続して録画、データ保存を行う方法です。
録画方法として最も一般的なものです。
NVRはリモート監視がしやすく、映像がデジタルデータとして綺麗に保存でき、映像分析にも活用できるといったメリットがあります。
そのため複数の店舗の映像を1か所で観たい場合、NVRなら監視しやすいでしょう。
ただし周辺機器の準備が必要になるため、スペースとコストがかかりやすくなる点には注意しなければなりません。
NVRは他の録画方法に比べて保存容量が大きく、高画質映像を長期間保存できるのがメリットです。SDカードよりデータの信頼性が高く、クラウドストレージのように通信環境に左右されにくいのもNVRの利点です。一方、機器導入や保守コストが発生するため、初期費用はやや高めになります。セキュリティ面ではローカル環境で管理できるため、外部からの不正アクセスによる情報漏えいのリスクは抑えられます。複数店舗を運営する小売チェーンや、工場・倉庫などの複数拠点を一元的に監視したい場合に適した録画方法だと言えるでしょう。
NAS
NASは「Network Attached Storage」の頭文字を取ったもので、LANに接続することでデータを共有できるハードディスクのことです。
通常のHDDやSSDとの違いは、LANケーブルとルーターを接続すれば、すぐにスマホやPCで映像データが確認できる点です。
NASはネットワークカメラではあまり一般的ではありませんが、LANケーブルと接続するだけの手軽さから、万が一のバックアップとして採用されることもあります。
NASのメリットはNVRより導入コストが低く、クラウドストレージより通信負荷が少ないことです。ただし、容量拡張やメンテナンスが必要な点はデメリットだと言えます。録画データのバックアップや、一時的な保存領域としてオフィス・工場で併用するケースに適しています。
クラウドストレージ
クラウドストレージはクラウドサービスに接続し、データを保存する方法です。
記録媒体がないため、周辺機器の導入やスペースの確保もいらず、サーバーのメンテナンスも必要ありません。
毎月定額のコストは発生しますが、導入コストも非常に安価で済むことから、中小規模の大きなコストをかけられない企業に人気があります。
クラウド上の映像はスマホやPCからいつでも閲覧でき、遠隔地からの監視も可能です。
クラウドストレージを選ぶ際は、通信の暗号化やアクセス制限などのセキュリティ対策を確認することが重要です。また、保存期間が長くなるほどコストが高くなる傾向があるため、必要な保存日数や映像解像度に応じて最適なプランを選定しましょう。
ネットワークカメラの形状
ネットワークカメラの形状にはドーム型、バレット型、PTZ型の3種類があります。それぞれの違いをご紹介します。
ドーム
ドーム型は名前の通り半円形の形状をしており、天井や壁に自然な形で設置されているカメラです。
雰囲気が重要なカフェやレストランなどで、目立たないカメラとして設置されていることが多いです。
形状が半円形をしていることから、カメラがどの方向を向いているかわかりにくいことも防犯上のメリットになっています。
常に監視カメラに写っているというプレッシャーを与え、犯罪抑止に一定の効果が期待できます。
バレット型
バレット型は昔ながらの四角い形にレンズがついた監視カメラや、円筒形にレンズのついた監視カメラです。
ドーム型に比べると存在感があり、壁や天井についていると人目でわかりやすい点が特徴です。
撮影方向は固定されているものが基本で、複数設置することで死角をなくす目的で使用されます。
カメラの存在感にすぐ気付きやすいことから、心理的なプレッシャーで犯罪抑止効果が期待できます。
屋内・屋外問わず多くの場所に設置されており、治安維持や不正侵入対策にも効果的です。
バレット型のネットワークカメラは視認性に優れ、玄関先や駐車場、建物の外周など「見せる防犯」に適しています。防水・防塵性能を備えたモデルも多いので、屋外設置に最適です。一方、デザイン的にやや威圧感があるため、店舗やオフィスの室内には不向きです。
PTZ
PTZ型は水平回転、垂直回転、拡大・縮小の機能がついたカメラです。
遠隔操作で自由にカメラの方向を転換でき、注視したい部分をズームインしたり、広範囲を見たい時はズームアウトしたりすることができます。
カメラの方向を自由に調整できることから、監視できる人員が限られている場合やオフィス全体を監視したい場合に向いています。
ただし、方向転換すると死角もできやすいため、固定式のバレット型やドーム型カメラとも併用するのが一般的です。
PTZは通常の監視機能だけでなく、マネジメントやマーケティングでも活用されるタイプです。
ネットワークカメラの主な機能|用途に合わせた選び方のポイント
ネットワークカメラには、防犯や業務管理など用途に応じて様々な機能が搭載されています。代表的な機能の一つが「動体検知機能」で、映像内で動きを感知すると自動で録画を開始したり、スマートフォンへ通知を送ったりすることができます。必要な場面だけを効率的に記録でき、ストレージ容量の節約にもつながります。
また、「音声録音機能」や「双方向通話機能」を備えたネットワークカメラは、現場の状況把握や来訪者対応、遠隔コミュニケーションに役立ちます。たとえば、受付や無人店舗などで声かけ対応や注意喚起をおこなうことも可能です。
ネットワークカメラを屋外に設置する場合は、「防水・防塵機能(IP66以上推奨)」が重要になります。雨風や砂塵の影響を受けにくく、長期間安定した運用を実現します。その他、明暗差のある場所でも鮮明に映像を捉える「WDR機能」や、夜間監視に便利な「赤外線機能」など、環境に応じた機能を選ぶことが大切です。
以下では、WDR機能と赤外線機能について詳しく解説します。
WDR(ワイドダイナミックレンジ)機能|明暗差の激しい場所でも鮮明に
WDRはワイドダイナミックレンジという機能で、映像内の明暗差に対応する機能の一種です。
例えば外の日差しが非常に強い場合、日陰では暗く映ることがあります。
その場合、WDR対応の機種であれば明るさが最適な状態に補正され、周囲の様子や動いている人間を綺麗に撮影できます。
似た機能として逆光対応というものがあり、こちらは逆光による白飛びやぼやけを解消する機能です。
鮮明な映像を撮影するにはWDR対応や逆光対応は欠かせないため、屋外で使用する場合は機能一覧で確認しましょう。
WDR機能がない場合、逆光下では人物の顔が黒つぶれしたり、背景が白飛びしたりして重要な情報が確認できないことがあります。特に、店舗の出入り口やオフィスの窓際など、明暗差が大きい場所ではWDR機能が効果的に働き、鮮明な映像を記録することができます。
赤外線(暗視)機能
赤外線カメラとは、赤外線を利用することで暗闇でも撮影を可能にするカメラです。
暗視カメラとは別物で、光源が全くなくても撮影できる点が赤外線カメラの特徴です。
暗視カメラはわずかな光源を増幅し、周囲の環境や物体を撮影します。
一方で赤外線カメラは熱分布をイメージとして撮影するため、細かな顔や人物像までは把握できません。
暗闇での物体の動きや熱の変動を感知することに利用され、夜間の防犯や火災の早期発見に役立つ機能です。
赤外線機能で撮影した映像は白黒表示になりますが、照明のない環境でも鮮明な映像を残せるのが利点です。特に、夜間の屋外駐車場や真っ暗な倉庫・工場の監視に最適で、人や車両の動きを検知したり、不審な侵入を早期に発見したりする際に効果を発揮します。
ネットワークカメラの選び方|用途別おすすめポイント
ネットワークカメラを選ぶ際は、設置環境や目的によって重視すべき機能が異なります。店舗に設置するネットワークカメラの場合、レジや出入口の映像を明るく記録できる高画質(フルHD以上)やWDR機能を備えたモデルがおすすめです。夜間も営業する店舗では、暗所でも撮影できる赤外線機能を備えたモデルが良いでしょう。
オフィスに設置するネットワークカメラでは、従業員の入退室管理や不正防止に適した動体検知機能や音声録音機能、双方向通話機能を備えたモデルが便利です。クラウドストレージでの録画に対応していれば、複数拠点の映像を一元管理でき、管理コストの削減にもつながります。
屋外や工場に設置するネットワークカメラの場合は、風雨や粉塵に耐えられる防水・防塵性能(IP66以上)や、広範囲をカバーできるPTZ機能が必要になるでしょう。
- 関連リンク:サーマルカメラの仕組みは?特徴や活用シーンを解説
ネットワークカメラの活用方法|防犯からマーケティングまで
ネットワークカメラ(IPカメラ)の用途として、もっとも一般的なのは監視です。スーパーやコンビニでの万引き防止、工場や倉庫での盗難防止などに広く活用されています。鮮明に記録された映像データは、事件発生時の証拠としても役立ちます。また、介護分野では高齢者の安否を見守るために、教育分野では遠隔地から授業や研修を受講するためにネットワークカメラが活用されています。いつでもどこからでもスマートフォンなどでリアルタイムの映像を確認できるのは、ネットワークカメラの大きな利点です。
その他、ネットワークカメラとAIによる画像認識機能を組み合わせることで、異物混入の検知や不良品の自動判別をおこなう工場も増えています。店舗や商業施設では、ネットワークカメラで収集した映像データをAIで分析することで、来店人数や客層、行動パターンなどを把握できます。こうした分析は、商品のレイアウトや動線の改善など、マーケティング戦略にも役立てることができます。
特に近年は、ネットワークカメラの活用方法が広がっています。業務効率化という観点では、工場の生産ラインや倉庫の出荷エリアを遠隔で監視し、リアルタイムで進捗管理をおこなうのが一般的になっています。オフィスでは、入退室管理システムと連携して不正アクセスを防ぐほか、会議室の利用状況の可視化にも活用されています。
サービス業では、接客品質のチェックや混雑状況の確認により人員配置の最適化が可能になりました。建設現場やインフラ管理の分野では、遠隔地から工事進捗を確認することで現場巡回の手間を削減し、管理コストを大幅に抑えられるようになりました。今やネットワークカメラは、企業活動全体のDXを支えるのに欠かせないツールとなっています。
AI機能搭載カメラの活用法
AI機能を搭載したネットワークカメラは、防犯だけでなく業務改善にも大きく貢献します。たとえば小売店では、人数カウント機能を活用し、来店客数や混雑状況を自動で把握することが可能です。これにより、ピーク時間帯の人員配置やレイアウト改善に役立ちます。工場では、AIによる異常検知や動作分析で、不良品の早期発見や作業ミスの防止が可能です。公共施設や庁舎などでは、立入禁止区域への侵入を即時に検知し、アラートを発することで安全性を強化できます。
ネットワークカメラ導入前に準備すべきもの
ネットワークカメラを導入する際は、事前に準備・決定しておきたいことがいくつかあります。
まず、ネットワークカメラによる録画映像を閲覧・操作するためのPCやスマートフォン、タブレットを準備します。次に、録画データの保管場所を決めます。NVRやNAS、クラウドストレージなどの保管方法が考えられますが、どれを選択するかによってコストや運用方法が変わってきます。VMSを導入すれば、複数拠点や多台数のカメラを一括で管理することも可能です。
安定したインターネット環境と設置場所に応じた電源確保も欠かせません。加えて、セキュリティ対策としてパスワード管理やファームウェア更新を徹底し、不正アクセスを防止することで安全かつ効率的な運用が実現します。
デバイス
ネットワークカメラシステムを利用するには、録画した映像を確認するデバイスが必要です。
デバイスはPC・スマホ・タブレットのどれでも問題ありません。
スペックは映像確認に十分な性能さえあればよいですが、あまり古いデバイスはおすすめしません。
あまりに古いデバイスは新しいOSのバージョンに対応しておらず、映像を確認するソフトやアプリに対応していないことがあるためです。
サポートの終了したOS、5年以上前のスマホ・タブレットを使用するのは避けましょう。
専用アプリやPC用ソフトを利用すれば、リアルタイム映像の確認や録画データの再生が簡単におこなえます。さらに、複数のデバイスで同時視聴や映像共有も可能なので、管理者や担当部署が離れた場所からでも状況を把握できます。
データの保管場所
ネットワークカメラで撮影した映像は、デジタルデータとして保存されます。
データ保管の場所はHDD・SSD・SDカード・クラウドサービスなどがあります。
利用の簡便さと初期コスト・維持コストなどを考慮するなら、クラウドサービスがおすすめです。
クラウドサービスはセキュリティ対策にも強く、容量もプランを変更すれば自由に変更できます。
遠隔地から確認する際も、スマホやPCと連動していて閲覧しやすいため、多くのメリットがあります。
以下は、HDD、SSD、SDカード、クラウドサービスの比較表です。運用規模や映像の重要度に応じて、複数の保管方法を組み合わせるのも効果的です。
| メリット | デメリット | コスト | |
|---|---|---|---|
| HDD | 大容量で長期保存に最適 | 衝撃に弱く、故障リスクがある | 低 |
| SSD | 読み書きが高速で耐久性が高い | 容量単価が高い | 中 |
| SDカード | カメラ単体で録画でき、導入が簡単 | 容量が小さく、上書きが早い | 低 |
| クラウド | 遠隔アクセス、自動バックアップが可能 | 通信環境と月額費用が必要 | 月額制 |
VMS(映像管理システム)とは?NVRとの違いも解説
VMSとは映像管理システムのことで、カメラで撮影した映像を録画、管理、閲覧するソフトウェアを指します。
NVRとも似ていますが、NVRが1つの完成されたパッケージだとすると、VMSは自分で組み立てていく点が大きな違いです。
VMSは可用性、拡張性、運用性が高く、大企業の監視システムを構築する際に、自由度の高さから採用されることが多いです。
VMSは様々な機能性を追加できることから、自社だけのネットワークカメラシステムを運用したい場合の利用に向いています。
一方で、導入・設定に専門知識が必要で、初期コストが高いのがVMSのデメリットです。大規模監視や柔軟な運用を求める場合はVMS、小規模拠点ではNVRが適しています。
| VMS | NVR | |
|---|---|---|
| 管理範囲 | 複数拠点、多メーカー対応 | 同一拠点、同一メーカー中心 |
| 拡張性 | 高い(AI・解析機能追加可) | 低い(機能固定型) |
| コスト | 高め(ソフト導入費用あり) | 中程度(機器購入のみ) |
| 導入難易度 | やや高い(設定が複雑) | 低い(即時運用可) |
セキュリティ対策の重要性
ネットワークカメラはインターネットを介して映像を送受信するため、不正アクセスや情報漏えいのリスクがあります。そのため、強固なパスワード設定と定期的なファームウェア更新が不可欠です。初期設定のまま利用すると、外部から侵入されるリスクが高くなります。
通信内容を第三者に傍受されないよう、SSL/TLSなどの暗号化通信を有効にしておくことも重要です。アクセス権限を制限し、不要なポート開放を避けることでセキュリティを強化できます。
導入コストと運用費用の目安
ネットワークカメラの導入時は、初期費用と運用費用の両方を試算する必要があります。
ネットワークカメラ本体が1台あたり2万~10万円前後、設置工事費用が1台あたり1万~3万円程度です。PoEハブや録画装置など、周辺機器に数万円かかる場合もあります。
クラウド保存サービスは、ネットワークカメラ1台あたり1,000~3,000円程度(月額)が目安です。保守・サポート費用も含めると、1台あたり3,000~5,000円程度(月額)になるのが一般的です。
法的規制と設置時の注意点
ネットワークカメラを設置する際は、プライバシー保護の観点から設置場所に十分注意する必要があります。
トイレ、更衣室、休憩室など、個人の私的空間にあたる場所への設置は法律で禁止されています。カメラを設置する場合は「録画中」などの告知表示をおこない、従業員や来訪者に撮影を明示することが重要です。また、録画データは個人情報保護法の対象となるため、保存期間を明確にするとともに、不要な映像はすみやかに削除しなければいけません。
ネットワークカメラの活用シーン・導入事例
ネットワークカメラの活用シーンは広がっています。防犯・監視の分野では、オフィスや店舗、工場などで不審者の侵入防止や従業員、設備の安全管理に活用されています。見守り用途では、介護施設や学校などで高齢者や児童の安全を確認するほか、工場の作業員の安全監視にも利用されています。マーケティング用途では、来店者数や動線分析など、AI解析と組み合わせて販売戦略やレイアウト改善に役立てる事例が増えています。具体的な導入事例を見ていきましょう。
株式会社ワイドレジャー
株式会社ワイドレジャーは、アミューズメント施設「楽市楽座」や「アドアーズ」を全国に展開するアミューズメント施設運営会社です。
来店者数や来店者層を感覚で把握していたアミューズメント施設運営から脱却して、データに基づいた正確な来店者の把握を課題としていました。
加えて、集客数を正しく把握して来客状況を見て売り場マッピングを考える際に、データに基づいた分析が必要とされていました。
このような課題を解決するべく、ネットワークカメラを導入していただいた結果、来店者数や年齢・性別など属性別の来店者層をデータに基づいて把握できるようになりました。
さらに、不動産デベロッパーへのマーケティング資料としてもデータを活用していただき、資料の説得力向上にも繋がりました。
某ビル管理会社
某ビル管理会社は「人員配置等の見直しを行いたい」「喫煙禁止の場所での喫煙を対策したい」「人が溜まっているところを把握して、溜まらないように対策をしたい」といった課題を抱えていました。
上記の課題を解決するために、ネットワークカメラを導入していただいたところ、進入禁止区域等への立ち入りや人の滞留を即時に検知できるようになり、進入や滞留への対策を迅速に実施できる状態を構築できました。
導入していただいたネットワークカメラでは、専用ビューワーアプリから複数拠点のカメラ管理を簡単に行えるため、遠隔での確認もスムーズにできています。
某庁舎
某庁舎は「設備改修工事に合わせて、老朽化したアナログカメラをネットワークカメラへリプレイスしたい」「防犯用と防災用で分かれていたシステムを統合して、監視を強化したい」「特定メーカーに縛られない、マルチベンダー対応が可能」といったご要望を持たれていました。
上記ご要望を実現するために、ネットワークカメラを導入していただいたところ、防犯用・防災用カメラシステムを一つのネットワークカメラシステムに統合して、複数の監視箇所からのモニタリングが可能となりました。
またマルチベンダー対応可能な録画サーバシステムによって、日本国内約9割のカメラメーカーとの接続も可能になりました。
課題解決をサポートするパナソニックEWネットワークスのカメラシステム
パナソニックEWネットワークスは、ネットワークカメラの豊富なラインアップと柔軟なシステム構成により、監視、業務効率化、見守りなど、多様な課題を解決します。設計、導入、運用サポートまで、ネットワークカメラのことならパナソニックEWネットワークスにお任せください。
用途・設置場所に応じたカメラの選び方
監視カメラを運用している多くのお客様のお悩みが「自社に最適なシステムになっているか見直したい」というものです。
ネットワークカメラシステムを構築しても、セキュリティ対策やトラブル発生時の対応など、企業によって考えるべき課題は山積みです。
せっかくネットワークカメラシステムを導入しても、適切な設置場所になっているか、自社の用途に合っているかどうかを判断することが難しいこともあります。
パナソニックEWネットワークスのネットワークカメラシステムは、お客様のご要望に合わせて、設置場所の精査、画角調査を行ったうえで、最適なネットワークカメラを選定いたします。
またネットワークカメラシステムで問題となるのが、通信状況の悪さや不具合発生時の対応です。
パナソニックEWネットワークスでは、PoEオートリブート機能を有したPoE給電スイッチングハブの活用や充実の保守メニューなど万全のサポートを行っております。
設置場所に応じて、小規模運用から大規模運用まで幅広く対応し、映像データの大容量化にも合わせたネットワーク環境を構築可能です。
用途や設置環境に合ったネットワークカメラの選定が、システムの効果を最大化するポイントです。防犯用途では、屋外に強いバレット型カメラや、夜間対応の赤外線機能付きモデルが最適です。見守り用途の場合は、室内全体を広く見渡せるドーム型カメラや、遠隔操作で視点を変えられるPTZ機能搭載モデルが便利です。屋外利用の場合は防水・防塵性能(IP66以上)を重視し、屋内利用の場合はインテリアに調和するデザイン性にも配慮しましょう。
製品の特徴、ポイント②高画質な撮影機能&録画機能
パナソニックEWネットワークスのネットワークカメラシステムは、高画質かつ大容量の録画も可能であることも特徴です。
弊社はVMS(Video Management Software/System)もご提案可能、小規模から大規模までお客様のニーズに合わせて映像データの保存・管理が可能です。
VMSは広く知られているNVRよりも、大規模な監視システムにも運用が広がっており、事業規模が大きい組織でも快適に運用できます。
また、お客様の用途や設置場所に合わせた機材の1つとして、PTZ(パンチルトズーム)カメラもご用意しています。
PTZカメラはPCやスマートフォンをコントローラとして、遠隔でカメラを操作し、広範囲を自由に監視できる高性能なカメラです。
また光学ズームはズームアップによる画像の粗さがなく、遠くにある車のナンバーや雑踏の中の人の顔など、細かい部分をチェックする際も適しています。
デジタルズームは映像をデジタル処理してズームアップできるもので、画像はやや粗くなりますが、映像の一部分を拡大する場合に最適です。
パナソニックEWネットワークスは、お客様のご要望に応じて、さまざまな機器をご提案していきます。
ネットワークカメラの導入に必要な周辺機器
パナソニックEWネットワークスでは、ネットワークカメラシステムに関連したネットワークを構築する周辺機材を多数ご用意しています。
例として、ネットワークディスクレコーダー、ビューア、さらにネットワーク機器などの接続検証も実施しています。
もちろん弊社製PoE給電スイッチングハブも展開、ネットワークインフラの設計からお任せください。
PoE機器の接続検証では、IP電話、無線アクセスポイント、IPカメラ、GigEカメラなど幅広く検証試験を行っています。
弊社はネットワークカメラシステムを構築するにあたり、お客様のネットワーク環境を検証したうえで、最適なネットワーク機器を提案できます。
また、お客様によってはクラウド録画システムや画像解析技術、録画データの大量保存などさまざまな希望条件があるはずです。
弊社のサービスなら、低コストで大容量のデータ保存が可能なシステムの構築や、画像解析機能の追加、オンプレミス型システム・クラウド型システムなど、あらゆるご希望に対応いたします。
ネットワークカメラの映像を保存する録画装置(NVRやNAS)は、必要な保存期間や画質に合わせて容量を選ぶことが重要です。データの長期保存が必要な場合は大容量HDD搭載型が、短期監視の場合はクラウド連携型が適しています。また、設置環境によってはPoEスイッチングハブが必要になります。これは、電力供給と通信を1本のLANケーブルでまかなうスイッチングハブです。ネットワークカメラの設置台数や電力要件に応じて、PoEスイッチングハブのポート数や給電能力を選びましょう。
高品質と使いやすさを両立するパナソニック独自の強み
ネットワークカメラシステムについては、一般的な業界基準より厳しい独自のパナソニック基準を設定し、基準を満たした製品だけをお客様に提供させていただいています。
その他、撮影範囲・設置場所・録画容量計算を支援するシステムデザインツール、IPアドレス付与・一括設定のツールなど、お客様の使いやすさを追求したシステムも揃えています。
システムデザインツールは、オフィスなどのフロアマップ上にカメラアイコンを配置し、被写体サイズをシミュレーションできる設計支援ツールです。その結果を基に、i-PRO社製ネットワークディスクレコーダーの最適構成を自動算出し、設計・導入・運用の手間を大幅に削減します。
また低コストで大容量、高品質・高耐久の記憶媒体として、LTO磁気テープによるバックアップシステムもご提案可能です。
LTO磁気テープは映像制作や金融、医療機関、公的機関などさまざまな場所でデータ収集に活用されています。
弊社ではカメラ映像をクラウド録画するシステムもご提案可能です。LTO磁気テープと合わせて長期間のデータ保存もお任せください。
アフターサービスの重要性とチェックポイント
ネットワークカメラを選ぶ際は、画質や機能、導入コストだけでなく、アフターサービスの内容をチェックすることも重要です。安価なネットワークカメラや海外製のネットワークカメラのなかには、トラブル発生時のサポート体制が不十分な製品もあります。特に海外製品は、国内にサポート窓口が設けられていないなど、万が一のときに迅速なサポートを受けられない可能性があります。保証内容や保証期間、故障時の修理・交換対応など、アフターサービスも含めて最適なネットワークカメラを選ぶようにしましょう。
特に、保証期間の長さや国内サポート窓口の有無を確認することが重要です。また、故障時の対応フロー(問い合わせ→診断→修理・交換までの期間)も重要なチェックポイントになります。サポート体制が充実していることが、長期安定運用の鍵となります。
ネットワークカメラを選ぶ際に比較すべき5つのポイント
ネットワークカメラを選ぶ際は、次の5つの観点を比較・検討することが重要です。
①画質
目的に応じて、フルHD、4Kなどの解像度を選びます。人物やナンバープレートを明確に確認する必要がある場合は、高解像度モデルがおすすめです。
②録画方法
SDカード、NVR、NAS、クラウドストレージなど、録画方法によってコストや運用方法が変わってきます。長期保存や多拠点管理にはクラウドストレージが便利です。
③設置場所・形状
屋外設置の場合は防水・防塵性能(IP66以上)を重視し、屋内設置の場合は目立ちにくいドーム型がおすすめです。威圧感を与えたいときはバレット型が適しています。
④機能性
動体検知や赤外線暗視、WDR機能のほか、AIによる顔認証や人数カウント機能など、目的に合った機能を搭載した製品を選びましょう。
⑤セキュリティ
外部からの不正アクセスを防ぐため、暗号化通信(SSL/TLS)やファームウェア更新機能を備えた製品を選定することが重要です。
まとめ
ネットワークカメラは、防犯や業務効率化、マーケティング分析など幅広い分野で活用できる重要なツールです。ネットワークカメラを導入する際は、画質や録画方法、カメラの形状のほか、「暗視」「AI」などの機能性を比較し、自社の目的に最適なシステムを構築することが重要です。ネットワークカメラの設置環境や運用規模によって最適な構成は異なります。もし選定に迷った場合は、ネットワークカメラの導入サポート企業に相談することをおすすめします。
ネットワークカメラシステムのご相談は当社へ
パナソニックEWネットワークスでは、ネットワークカメラを活用したソリューション以外にも、AI画像解析サービス、入退室管理システム、位置情報システムなどさまざまなソリューションを提案しています。
パナソニックEWネットワークスまでご相談ください。
よくある質問
- どのようなネットワークカメラ(IPカメラ)がおすすめですか?
- おすすめのネットワークカメラは用途によって変わってきますが、屋外に設置するなら、防水・防塵性能(IP66以上推奨)や赤外線暗視機能を備えたモデルを選びましょう。カメラを目立たせたくない場所や限られたスペースには小型のモデルが適しています。最近では、アプリで簡単に遠隔監視ができるモデルも登場しています。動体検知や通知機能、双方向音声通話など、必要な機能が搭載されているかどうかを確認のうえ、最適なモデルを選定しましょう。
- ネットワークカメラ(IPカメラ)とWebカメラの違いは何ですか?
- Webカメラは、主にオンライン会議などで使われるカメラで、USBなどでパソコンに接続して使用します。一方、ネットワークカメラは個々にIPアドレスを持ち、ネットワークに接続して稼働するカメラです。遠隔監視など、様々な用途に活用されています。







