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防犯カメラの耐用年数ってどれくらい?長持ちさせるポイントも解説!

更新日:2023/06/26
防犯カメラの耐用年数ってどれくらい?長持ちさせるポイントも解説!
防犯カメラの耐用年数とは、メーカの保証期間や寿命とは違い、減価償却資産としての年数のことを指します。一般的に防犯カメラの耐用年数は5~6年、寿命はメーカによって5~10年とさまざまです。本記事では防犯カメラの詳しい耐用年数、長持ちさせるにはどのようなポイントを意識すべきか、点検する際の項目や注意点などを詳しく解説していきます。
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防犯カメラの耐用年数ってどれくらい?

防犯カメラの耐用年数とは、減価償却資産ができる年数のことを指します。
耐用年数を寿命と勘違いされる方もいますが、耐用年数はあくまで減価償却資産として計算できる年数です。
そのため、実際にメーカが表示している寿命とは大きな違いがあり、その点を理解して点検やメンテナンスをしていくことが大切です。
ただし、使い方次第では防犯カメラの寿命が大きく短縮するため、次のような項目を定期的に点検しましょう。

  • カメラ・ハウジング
  • 機器収納ボックス
  • レコーダ
  • 設定確認
  • 配線状況

細かい項目に分けると他にもありますが、こうしたポイントを年に1回または2回点検することで防犯カメラの寿命を延ばすことにも繋がります。

防犯カメラの耐用年数

国税庁のWebサイトによると、防犯カメラは監視システムの一部なら「事務機器及び通信機器」とみなされます。
しかし監視システムの一部でない防犯カメラの場合は、通常の「カメラ」と同じ扱いになり、耐用年数は5年です。
この場合の監視システムの一部でない防犯カメラとは、中央の監視室や遠隔の拠点から防犯カメラで監視できるか否かを指します。
つまり防犯カメラ単独で設置されているものは耐用年数5年、監視システムと一体になっているなら耐用年数6年と考えてください。
また、防犯カメラには火災等の災害時に報知器としての機能がついているものもあり、この場合は「災害報知設備」となります。災害報知設備の場合は耐用年数が異なるため、用途や機能によって違いがある点に注意しましょう。
ただし国税庁の示している耐用年数は広範な定義となるため、実際には税理士と相談して適切な耐用年数を判断することになります。

実際の防犯カメラの寿命は何年?

耐用年数とは違い、防犯カメラの寿命はメーカによってさまざまです。
メーカによって「製品が正常に使用できる期間」の決め方が異なり、設置場所や最新機器かどうかという条件でも変化します。
一般的には、防犯カメラの寿命は5~10年とされており、使用条件によって寿命が大きく変わります。
使用条件とは、具体的に以下のものです。

  • 設置場所
  • 天候
  • 温度変化

例えば設置場所が屋外なら風雨にさらされやすく、寿命を迎えるのも早くなります。
一方、屋内で使用するなら温度変化も少なく、風雨の影響がないため寿命が長くなるでしょう。
また防犯カメラは精密機器であり、風雨による劣化や砂埃、小さな破片で傷がつくと、そこからどんどん劣化が進みます。
最近の防犯カメラは防水・防塵加工がされていますが、それでも長年使用すれば限界がやってきます。
温度変化に関しても日本の夏は高温多湿、冬は暴風雨や氷点下の日もあるため、温度変化によるダメージが蓄積しやすい環境です。
こうした点も加味して、防犯カメラの寿命をチェックしていく必要があります。

防犯カメラを長持ちさせるためのポイント

防犯カメラを長持ちさせるためのポイント

防犯カメラの寿命は長くても10年ですが、長持ちさせるにはいくつかのポイントがあります。
どうすれば防犯カメラを長持ちさせられるのか、以下の2つのポイントで詳しくご紹介します。

  • 設置場所で寿命が変わる
  • 最適な機器を選定する

設置場所で寿命が変わる

防犯カメラ設置で最初に考えるべきポイントは、設置する場所です。
防犯カメラの寿命を長持ちさせるには、最も重要なのが設置場所といっても過言ではありません。
その理由として、設置場所によって風雨や日光など環境の影響を受けやすいことがあげられます。
例えば、街中の電灯に設置された防犯カメラと屋内の玄関に設置された防犯カメラであれば、当然ながら屋内にある防犯カメラの方が長寿命です。
屋外にそのまま設置すれば、季節によって黄砂や塵埃、夏は直射日光による高温や多湿、冬は冷気と風雪によるダメージを受けます。
環境の変化によるダメージは小さくても、何年も経過すれば劣化に繋がります。
一方、屋内に設置しておけば、風雨や温度変化の影響を受けることはほとんどなく、メーカが規定する寿命の目安通りに使用できるでしょう。
そのため寿命を長持ちさせるには、屋外に設置する場合も環境の影響を受けにくい場所に設置するのが理想です。
軒下や日陰になる壁、風雨が直接当たりにくい場所など、設置する場所を工夫することで防犯カメラの長持ちに繋がります。
ただし防犯・監視と無関係な場所に設置しても、せっかくの防犯カメラの効果がなくなるため、設置場所の選定は慎重に検討してください。

最適な機器を選定する

どのような防犯カメラを選ぶかという点も重要なポイントです。
業者に依頼すれば屋内用・屋外用を区別したうえで、適切なポイントに設置してくれます。
しかし、自社で設置する場合には、屋内用と屋外用を間違えないようにしてください。
屋内用のカメラは十分な防水・防塵加工がされておらず、屋外で使用すると寿命を迎えるのが早くなります。
そもそも防犯カメラは精密機器ですから、水には非常に弱いです。
屋外に設置するなら、しっかりと防水・防塵加工が施された防犯カメラを選びましょう。
屋外に防犯カメラを設置するなら、次の規格で選んでください。

  • 防塵性規格等級5:機器の所定動作および安全性を阻害する塵埃は入らないレベル
  • 防水性規格等級4:あらゆる方向からの飛沫による水によっても有害な影響を及ぼさないレベル

屋内に設置する場合には、屋外用を設置しても問題はありません。
一般的に屋内で使用される防犯カメラに比べて、屋外用の防犯カメラの方が映像の鮮明さや耐久性が高いためです。
ただしその分値段も高くなるため、コストも考慮するなら屋内には屋内用防犯カメラを使用した方がよいでしょう。

防犯カメラの点検すべき項目

防犯カメラを長持ちさせるには、定期的に点検を行うことが重要です。
防犯カメラの点検項目について、以下の3つの項目でご紹介します。

  • カメラ本体
  • ケーブル
  • レコーダ

カメラ本体

カメラ本体を点検する際は、次のポイントを実施しましょう。

  • カバー・レンズの傷や汚れ
  • 取り付け部分・接続部分の緩みや破損の有無
  • カメラの動作は悪くないか
  • 機器の隙間に塵埃が溜まっていないか

上記の項目をチェックし、当てはまるものがあればきれいに清掃しましょう。
防犯カメラは精密機器であり、人間には感じられない静電気を放っています。
そのため塵埃を吸着しやすく、知らないうちに埃や砂が溜まりやすいです。
ごみが付いていたら眼鏡拭きのような柔らかい布を用意し、傷つけないように丁寧に拭いてください。
またカメラのレンズやカバーに汚れや傷がある際も、柔らかい布で拭くか、エアダスターで汚れを吹き飛ばしましょう。詳細は、購入製品の取扱説明書をご確認ください。

ケーブル

ケーブルを確認する際は、次のポイントをチェックしてください。

  • ケーブルに傷や汚れはないか
  • 取り付け部分や接続部分に緩み・破損はないか
  • ケーブルはきちんと通電しているか

上記の項目をきちんと確認しましょう。
ケーブルは防犯カメラが正常に動作するために重要なポイントです。
接続部分に緩みがあれば、監視カメラが動作しないだけでなく、通電状態であればそこに触れて感電してしまう危険もあります。
またケーブルに傷や汚れがある場合、ケーブルの寿命が早まるだけでなく、むき出しになった配線で感電するかもしれません。
ケーブルの電源や差し込み口から本体まで丁寧に遡って確認し、傷や汚れ、接続の緩みなどがないことを確認してください。

レコーダ

最後にレコーダの確認も重要です。
レコーダが破損していれば、せっかくの防犯カメラも意味がありません。

  • レコーダに傷や汚れはないか
  • 記録の日時は間違っていないか
  • 映像の途切れはないか
  • 録画・RECランプは光っているか
  • 過去のデータも残っているか

上記のポイントを丁寧に確認し、レコーダの破損がないこと、寿命を迎えていないことをチェックしてください。

防犯カメラは適材適所を基本にしよう

防犯カメラは設置場所、環境によって寿命が大きく変わります。
耐用年数は5~6年、寿命は5~10年が一般的ですが、使い方の悪さやメンテナンス不足のままならもっと早く寿命が訪れてしまうこともあるかもしれません。
本記事で紹介した長持ちさせるポイントや点検項目も参考して、防犯カメラを長持ちさせましょう。
そして大事なのは、屋内には屋内用防犯カメラ、屋外には屋外用防犯カメラを設置し、目的に応じた機能を選ぶことです。
オフィスや工場、病院など法人様向け防犯カメラの機器選定と取り付けをご検討中でしたら、ぜひパナソニックEWネットワークスまでご相談ください。

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