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防犯カメラを学校に設置するメリットとデメリットを徹底解説
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防犯カメラを学校に設置すべきか?
学校に防犯カメラを設置すべきかどうかについては、プライバシーの観点からしばしば議論になります。
結論からいうと、学校にも防犯カメラを設置すべきです。
その理由には以下の3つのポイントがあります。
- 不審者の侵入対策になる
- 教員の目が届きにくい場所も視認できる
- いじめや問題行動を把握できる
防犯カメラの存在は侵入者への心理的な抵抗感になるだけでなく、教員が普段見回らない箇所もリアルタイムで確認できます。
また、近年学校で問題になることも多いいじめや、学校内での問題行動も防犯カメラで把握しやすく抑止効果も期待できます。
ただし設置する際は教室やトイレ、更衣室などの日常的に生活する場所ではなく、校門や校舎の裏、グラウンドなどの直接目が届きにくい場所を選んでください。
防犯カメラを設置している学校は実際あるのか?
防犯カメラを実際に設置している学校は、平成21年時点で90%を超えており、ほとんどの学校で監視カメラが設置されています。
併用して防犯センサーやブザー、非常押しボタンを設置している学校もあり、防犯設備を整えている学校は非常に多いといえます。
防犯カメラを学校に設置するメリットとは
次に、防犯カメラを学校に設置することで、どのようなメリットがあるのかを具体的にご紹介します。
防犯カメラを学校に設置すると、次の4つのメリットがあります。
- 学生を不審者から守ることができる
- 学校内の器物破損や盗難を防ぐことができる
- いじめを抑制することができる
- トラブルが発生した時にスムーズに対応できる
学生を不審者から守ることができる
第一に多くの方が思い浮かべるメリットとして、学生を不審者から守るということがあります。
全ての不審者を完全にシャットアウトすることは難しいですが、防犯カメラで撮影されているという意識があれば、不審者にも心理的な抵抗感が生まれます。
そのため、あえて正門や正面玄関、裏口のわかりやすい場所に防犯カメラを設置し「見られている」という威圧感を与えることが重要です。
また不審者が実際に侵入した場合には、教員同士で情報を共有してスムーズに対処し、次の防止策へと繋げることもできます。
学校内の器物破損や盗難を防ぐことができる
学校内では、学校のものや誰かの私物が盗まれたり、学校の教材や道具が壊されたりするといったケースが起こることもあります。
学校内には多くの人がいますが、必ずしもその場に目撃者がいるとは限りません。
あえて人目を避けて行動し、問題行動を起こす人がいる可能性もあります。
そのため、防犯カメラを設置することで心理的な抵抗感を生むと共に、誰がやったのかを記録できるメリットは非常に大きいといえます。
いじめを抑制することができる
学校でしばしば問題になる「いじめ」も、防犯カメラによって一定の抑止効果があります。
いじめ問題は防犯カメラだけで解決できるものではありませんが、加害者側の生徒の行動の記録にも繋がります。
通常、いじめは被害者側の証言に頼らざるを得ないため、証拠が残りにくいことから明らかにならないケースが多くあります。
そのため防犯カメラの存在により、学校内でのいじめ問題抑止が期待できます。
トラブルが発生した時にスムーズに対応できる
防犯カメラは万能ではないため、全てのトラブルを解決できるわけではありません。
しかし、トラブルが発生した際にいち早く気付き、早期対応できる点は大きなメリットです。
器物損壊や窃盗も学校で起こる代表的なトラブルですから、映像として残っていれば証拠になります。
トラブルはいつ起こるかわからないため、「もしも」の場合に備えて防犯カメラを設置することは意味のある対策です。
防犯カメラを学校に設置するデメリットとは
続いて、防犯カメラを学校に設置することで考えられるデメリットは次の通りです。
- 学生のプライバシーを侵害する恐れがある
- 公立学校に設置する場合は自治体を説得する必要がある
- 防犯カメラの撮影データを管理する必要がある
学生のプライバシーを侵害する恐れがある
学校内に防犯カメラを設置するうえで、最も大きなデメリットとなるのが「学生のプライバシー侵害」です。
特に女子生徒の場合は保護者からの反対も根強く、学生と保護者の両方から理解を得なければなりません。
そのため学校側が一方的に設置を決めるのではなく、生徒と保護者への説明の場を設け、設置前に納得してもらうことが重要です。
また設置する際はどこに防犯カメラを設置するのか、何台設置するのかまで詳しく説明し、理解してもらうことを意識してください。
公立学校に設置する場合は自治体を説得する必要がある
私立学校の場合は、学校側で自由に防犯カメラの設置を決定できることから、費用面と、生徒と保護者の理解を得ることができれば設置が可能です。
一方、公立学校の場合は自治体が予算の決定権を持っており、自治体からの了承を得る必要があります。
そのため、学校内のどこに設置したいのか、どのような目的か、予算はどのくらいか、機種は何を選ぶのかなど細かい部分まで内容を精査し、自治体を説得しなければなりません。
防犯カメラも決して安いものではないため、自治体側も簡単には了承できないからです。
防犯カメラの撮影データを管理する必要がある
防犯カメラのデータは、レコーダやSDカードなどに記録されるのが一般的です。
学校の防犯カメラは個人情報が非常に多く、外部に流出すると生徒や保護者に何らかの被害が及ぶ危険もあります。
そのため、防犯カメラのデータは厳格に管理することに加え、どれだけの期間保管するのか、データの消去方法までしっかり決めておかなければなりません。
また防犯カメラの設定を内部・外部から操作できないように、運用責任者を決めておくことも重要です。
学校に設置する防犯カメラはどの種類がオススメ?
学校に防犯カメラを設置する場合、設置場所や用途に応じて種類を選ぶことも大切です。
学校生活で学生が防犯カメラを過度に意識しないよう、環境に溶け込む防犯カメラを選びましょう。
ボックス型・バレット型カメラについて
ボックス型・バレット型は、一般的にイメージされる防犯カメラです。
壁に目立つ形状のカメラがつくことになりますが、防水・防塵性能が高く、温度変化にも強いという特徴があります。
防犯カメラが目立ちやすいため、正門や玄関、裏口などの侵入者対策にもなり、侵入者対策にもなります。
ボックス型は屋内、バレット型は屋外に設置するのがおすすめです。
やや価格は高くなりますが、屋外に設置する際は赤外線照射機能など夜間の暗視撮影も可能なものを選ぶとよいでしょう。
ドーム型カメラについて
ドーム型カメラは半円形のドームの中にカメラが入っているタイプです。
壁や天井に埋め込むように設置できるため、防犯カメラ特有の威圧感が少なく「監視されている」という心理的な抵抗感を少なくする効果があります。
防犯カメラを環境に溶け込ませるという意図だけでなく、カメラの機能によっては360度を自由に撮影できるため、死角が生まれにくいという強みもあります。
ドーム型カメラは屋内の死角が多い場所、曲がり角、廊下などに設置すると効果的です。
防犯カメラはどんなところに設置すべきか?
学校に防犯カメラを設置する場合、どこに設置すべきか、おすすめの場所をご紹介します。
校門・裏門
防犯カメラの一番の目的は「不審者の侵入にいち早く気付き、素早く対処すること」です。
不審者の侵入に気付くには、人が最もよく通る校門と人目につきにくい裏門に防犯カメラを設置しましょう。
また不審者に圧迫感を与えるために、すぐに気付ける場所に防犯カメラを設置し、侵入を思いとどまらせることも意識すべきです。
廊下・階段
学生が休憩時間や移動でよく利用する廊下と階段にも、防犯カメラを設置すべきです。
廊下や階段に設置する際は、防犯カメラによる圧迫感を少なくするために、ドーム型のカメラを利用しましょう。
学生が普段と変わらず過ごすためにも、設置するカメラに配慮してください。
通学路
学校外にはなりますが、通学路にも防犯カメラを設置できると良いでしょう。
学校への侵入は難しくても、通学路にいる学生を狙ったトラブルが発生するケースもあるからです。
学校指定の通学路に防犯カメラを設置しておけば、トラブル抑止効果だけでなく、早期発見・対処もできます。
駐輪場・ロッカー
駐輪場やロッカーは、盗難事件や自転車のパンク、物を隠すなどの問題が起こりやすい場所です。
人目につきにくい場所ということもあり、トラブルが発生しやすいことも影響しています。
トラブルの防止や早期対応にも効果的なため、駐輪場とロッカーに防犯カメラを設置するのはおすすめです。
部室
中学生・高校生になると、部室で着替えて鞄や貴重品も長時間置いていくため、盗難事件が発生しやすいです。
また部室内でパワハラやセクハラが行われるケースもあるため、部室に防犯カメラを設置するのも効果的です。
ただし、部室内に設置するなら学生と保護者にも了承を得たうえで、プライバシーへの配慮もしなければなりません。
プライバシーに配慮して、部室前の入り口に設置する方法もあります。どの方法が最適か、しっかりと検討しましょう。
プール
学校のプールは学生が使用する時間以外では、不審者が勝手に利用するケースもあります。
また不審者がプールにカメラを仕掛けたり、貴重品を盗難したりする危険も考えられます。
不審者の侵入対策をしつつ、証拠を残すためにもプールの防犯カメラは効果的です。
学校生活が快適になるように防犯カメラを設置しよう
学校に防犯カメラを設置するのは効果的な防犯対策です。設置することで得られるメリットとデメリットの両面から検討し、設置を決定すべきです。
学校内では学生同士のトラブルだけではなく、外部からの不審者が現れる可能性も考慮しなければなりません。
ただし防犯カメラの設置は学生のプライバシーにも配慮が必要であり、学生と保護者に理解してもらうことが重要です。
学校内に防犯カメラを設置ご検討の際は、ぜひパナソニックEWネットワークスにご相談ください。