パナソニック・ホーム パナソニックEWネットワークス > Solutions > コラム一覧 > 防犯カメラ設置の方法と注意点|自分で簡単にできる場所選びのポイントを解説

映像システム

防犯カメラ設置の方法と注意点|自分で簡単にできる場所選びのポイントを解説

更新日:2025/11/28
防犯カメラ設置の方法と注意点|自分で簡単にできる場所選びのポイントを解説
防犯カメラは、オフィス、店舗、工場、自治体など、あらゆる場所における犯罪抑止や安全管理に欠かせない存在となっています。防犯カメラは、大きく「ネットワークカメラ」「アナログカメラ」「ワイヤレスカメラ」に分類できますが、昨今はその利便性から、特にネットワークカメラを導入する事業者が増えています。本記事では、防犯カメラの種類や選び方のポイント、設置方法や注意点、ケース別の設置場所などについて解説します。
法人のお客様向け

ネットワークシステム、入退室管理システム、カメラシステム構築に関するお問い合わせはこちら

防犯カメラの種類と選び方のポイント

防犯カメラの種類と特徴

防犯カメラには様々な種類がありますが、大きくは「ネットワークカメラ」「アナログカメラ」「ワイヤレスカメラ」に分類されます。

ネットワークカメラは、インターネット経由で映像を確認できるのが大きな特徴で、遠隔監視に向いています。オフィスや店舗など、複数の拠点を一元管理したいときに最適です。アナログカメラは録画機器(DVR)に直接接続するタイプで、初期費用が安く、既存配線を活かした導入に向いています。ワイヤレスカメラはWi-Fi接続で手軽に設置できるため、小規模店舗などに人気です。

特徴 メリット デメリット
ネットワークカメラ IP接続、遠隔監視対応 高画質、クラウド保存可 通信環境が必要
アナログカメラ 有線接続、DVR録画 安定稼働、低コスト 画質・拡張性が低い
ワイヤレスカメラ Wi-Fi接続 工事不要、簡単設置 通信不安定・電波干渉

ポイント①カメラの性能(画質・画角・夜間撮影など)

防犯カメラの性能で大切なのが、「画質」「画角」です。画質はフルHD(約200万画素)で十分ですが、細部まで確認したい場所では4K(約800万画素)を選ぶと鮮明な映像が得られます。画角は広いほど撮影範囲が広がり、少ない台数で効率的に監視できます。夜間や暗所で撮影する場合は、暗闇でも撮影可能な赤外線暗視機能を搭載したカメラが必要です。その他、不審な動きを自動で検知できる動体検知機能、映像と同時に音も記録できる音声録音機能など、用途に合わせて機能を選択しましょう。

ポイント②設置場所

防犯カメラの設置場所は、防犯効果を左右する重要な要素です。屋外では、玄関や出入口など人の出入りが多い場所に設置すると、空き巣などに対する侵入抑止効果が高まります。駐車場に防犯カメラを設置すれば、車上荒らしや不法投棄の監視に効果的です。屋外の駐車場では、赤外線暗視機能や逆光補正機能、防水・防塵性能を備えた製品を選ぶと安心です。店舗の場合は、出入り口のほか、レジ周辺やバックヤードに設置するのが一般的です。トラブルの抑止効果に加え、トラブル時の証拠記録に役立ちます。

ポイント③形状ごとの特徴と選び方

防犯カメラは、その形状によって特徴や適した設置場所が異なります。「バレット型(ガン型)」は筒状で存在感があり、屋外の玄関や駐車場などに設置すると高い威嚇効果を発揮します。「ドーム型」は半球形で天井に設置しやすく、店舗やオフィス、ホテルなど、カメラの存在を目立たせたくない屋内向きです。「ボックス型」はレンズ交換が可能で高性能なモデルが多く、屋内・屋外のどちらでも使えます。銀行や工場、商業施設などで多く導入されています。

ポイント④データの保存方法とそれぞれの特徴

防犯カメラで撮影した映像データの保存方法は、大きく「ローカル保存」と「クラウド保存」があります。ローカル保存は、SDカードやHDD、NVRに記録する方法で、通信環境に依存せず安定した録画が可能です。ただし、機器の故障時や盗難時にはデータ消失のリスクがあります。クラウド保存は、インターネット経由で映像データを外部サーバーに保存する方法で、遠隔から映像を確認できるのが特徴です。機器にトラブルがあった場合もデータは影響を受けずに済みます。

防犯カメラを設置する3つのメリット

防犯カメラを設置するメリットとしては、大きく「犯罪抑止」「証拠確保」「遠隔での見守り」の3つが挙げられます。

▼犯罪抑止

防犯カメラの存在自体が「見られている」という心理的プレッシャーを与え、侵入や窃盗などの犯罪を未然に防ぐ効果があります。特に、玄関や出入口などの目立つ場所に設置することで、空き巣などに対する威嚇効果が高まります。

▼証拠確保

防犯カメラを設置していれば、トラブルが発生した際に、映像データが決定的な証拠となります。レジでの金銭トラブル、敷地内での窃盗や不法侵入などがあった場合も、スムーズな事実確認や犯人特定が可能です。

▼遠隔での見守り

防犯カメラ(ネットワークカメラ)を設置していれば、スマートフォンやPCからリアルタイムで映像を確認することができます。工場や店舗の監視や子どもや高齢者の見守りに役立ちます。

防犯カメラのケース別 設置場所と設置方法

防犯カメラを設置する場所は、その能力を活かすうえで、重要なポイントになります。ここでは、マンションや店舗など、ケース別の効果的な設置場所と設置方法、おすすめのカメラタイプを見ていきましょう。

自宅

戸建て・マンションにかかわらず、自宅に防犯カメラを設置するのが一般的になっています。空き巣被害の多くは、玄関や窓、ベランダからの侵入によるものです。これらの箇所に防犯カメラを設置することで、侵入抑止効果が期待できます。玄関であれば、顔を識別しやすい高さに設置するのが理想ですが、いたずらや破壊を防ぐため2.5m〜3.5m程度の高さに設置するのが一般的です。なお、隣家や通行人のプライバシーを侵害しないよう、カメラの向きや撮影範囲には十分な配慮が必要です。

玄関やエントランス

自宅に防犯カメラを設置する場合、戸建て住宅なら玄関、マンションならエントランスなど、人の行き交う出入り口が最適な場所となります。基本的に出入り口の上部、簡単に手が届かない高さ3メートルほどの位置に入口へ向かって設置してください。犯罪やいたずらを抑止するためにも、目立ちやすく威嚇効果があるものや防水機能と夜間監視を備えたタイプがおすすめです。

なお、玄関やエントランスに防犯カメラを設置する際は、近隣のプライバシーに配慮して、隣家や公道が映り込まないようにカメラの角度や撮影範囲を調整しましょう。必要以上に広範囲を撮影すると、近隣トラブルに発展してしまう可能性があります。

裏庭

勝手口や裏庭は人目につきにくいうえ、住人の使用頻度も低いので施錠忘れが生じやすくなります。侵入者にも狙われやすい場所なので、防犯カメラの設置をおすすめします。防犯カメラを設置するときは、建物の角や塀の陰など見えにくい範囲をカバーするように複数台設置するのが効果的です。広範囲を1台で監視したい場合は、広角レンズ搭載カメラやPTZカメラを選ぶことで死角を最小限に抑えられます。夜間の侵入を防止したい場合は、赤外線暗視機能があるカメラを選びましょう。

エレベーター

マンションのエレベーターも防犯カメラの設置場所に挙げられます。建物内における不審者の侵入防止やエレベーター内での痴漢抑止、密室のトラブル回避などの効果が期待できます。遠隔からの監視が可能なドーム型カメラをエレベーターの内部と前に設置するとよいでしょう。

ポストの投函口

ポストの投函口も重要な設置場所のひとつといわれています。不審者の記録をはじめ、郵便物の盗難・いたずら・不必要なチラシの投函といった抑止に効果的です。ポストの投函口がしっかりと撮影できるように、位置・高さ・角度を意識し、夜間撮影機能付きタイプを設置してください。

ポストの投函口などの狭いスペースには、小型カメラや配線不要のバッテリー式カメラが最適です。なお、近隣のプライバシーに配慮し、隣家や通行人が映らないようにカメラの角度や撮影範囲を調整することが重要です。

店舗

店舗に防犯カメラを設置する主な目的は、万引きや内引き(従業員の不正)を防止することと、トラブルが発生したときに客観的な証拠を確保することです。防犯カメラの存在が犯罪・不正の抑止力になるだけでなく、接客トラブルやクレーム対応などの際も、映像データがあればスムーズかつ的確な対応が可能になります。

近年の店舗では、防犯カメラを防犯以外の用途で活用するケースも増えています。代表的な用途は、マーケティングの効率化や業務改善です。防犯カメラで撮影した映像データを分析すれば、来店客の動線や滞在時間、人気商品の配置などが明らかになり、販売促進やレイアウト改善に活かすことができます。

もちろん、店舗に防犯カメラを設置する際は、来店客や従業員のプライバシーへの配慮が欠かせません。カメラの設置場所や撮影範囲を明確にし、「防犯カメラ作動中」の掲示をするなどの配慮が求められます。

以下では、防犯カメラの設置場所(レジ周り、バックヤード、駐車場)別に、設置のポイントや注意点を解説していきます。

レジ周り

レジ周りは、現金やクレジットカードなど、お金が頻繁に動く場所です。そこに防犯カメラを設置すれば、釣銭の間違いや抜き取りの抑制、トラブルの事実確認、スタッフの接客などをチェックすることができます。防犯カメラのタイプとしては、特定の場所にいる人の動きをしっかりと撮影できるボックス型がおすすめです。

レジ周りに防犯カメラを設置する際は、金銭の授受や手元の動きを正確に記録するため、フルHD(約200万画素)以上の高画質カメラを選ぶことをおすすめします。また、「防犯カメラ作動中」のステッカーを掲示するなど、来店客のプライバシーに配慮することが欠かせません。

バックヤード

店舗のバックヤードも防犯カメラの設置が必要な場所です。部外者の侵入防止をはじめ、スタッフの行動管理や犯罪行為の抑制、商品棚の状況確認などがおこなえます。バックヤードという広い場所を踏まえ、広範囲撮影機能を持ったドーム型と死角となる位置をピンポイントで撮影できるボックス型を適所に設置してください。

バックヤードに防犯カメラを設置する際は、従業員のプライバシーに十分な配慮が必要です。設置する前に目的を説明し、理解を得るのはもちろん、休憩室や更衣室などは撮影範囲から除外し、必要最小限の範囲で運用することが重要です。

駐車場

車上荒らしや盗難、いたずらの抑止や監視のため、駐車場にも防犯カメラが必要です。また、違法駐車や長時間駐車、ごみの不法投棄などを防ぐこともできます。駐車場という場所がら、屋外防水型の広範囲撮影に最適かつ赤外線暗視機能を内蔵したカメラがおすすめです。

駐車場内の設置場所としては、出入口や精算機・料金ゲート付近、あるいは人通りの少ない奥まった区画などが効果的です。出入りする車両や人物を明確に撮影できる場所に設置し、最適な角度に調整します。広い駐車場の場合は、複数台の防犯カメラを設置し、死角をなくすことが重要です。なお、隣接する敷地や住宅を撮影しないよう、撮影範囲の設定には注意が必要です。「防犯カメラ作動中」のステッカーを掲示するなど、プライバシー保護の工夫が求められます。

倉庫・工場|盗難・内部不正・安全管理のリスクに備える

倉庫や工場では、資材・製品の盗難や従業員による内部不正、フォークリフトやクレーンの接触・転倒といった労災事故など、様々なリスクが存在します。防犯カメラを設置することで、不審な行動の抑止や証拠映像の確保に加え、安全管理の強化にも役立ちます。搬入口・搬出口や資材置き場、作業エリアなどに防犯カメラを設置すれば、24時間体制で監視でき、事件・事故があった場合もスムーズに原因分析や再発防止策の検討ができます。

搬入口・搬出口

倉庫や工場の搬入口・搬出口は、数多くの従業員や関係業者、車両が出入りします。そのため、防犯の他に事故やトラブルなどの映像記録を残す意味でも、防犯カメラを設置すべき場所です。野外用の防水機能や夜間撮影機能、遠隔監視機能などが付いたカメラを選んでください。

立ち入り禁止エリア

工場には、取扱注意の特殊な機材や危険な薬品などが置かれていることも珍しくありません。このような立ち入りが禁止・制限されているエリアには、絶対に防犯カメラが必要です。盗難や事故を未然に防ぐため、ピンポイント撮影に最適なボックス型のカメラを出入り口付近に設置するとよいでしょう。

重要な設備品周り

場内にある精密機器の状態などを監視するため、重要な設備品周りにも防犯カメラの設置が重要となってきます。侵入者の発見はもちろん、早急な機器トラブルにも対応が可能となり、事故や重要設備の破損防止にもつながるからです。温度の探知機能などが付いた高画質・高感度タイプのカメラをおすすめします。

防犯カメラを設置する際の注意点

防犯カメラは犯罪抑止や安全管理のために欠かせないアイテムになっていますが、設置する際は、プライバシーへの配慮が欠かせません。近隣住民の敷地や通行人、従業員の私的な空間を不用意に撮影しないよう、防犯カメラの設置場所や角度、撮影範囲を調整する必要があります。また、「防犯カメラ作動中」などのステッカーを掲示し、監視の透明性を高めることも重要です。こちらでは、防犯カメラを設置する際に押さえておきたい注意点についてご説明します。

注意点①侵入者に警告が伝わりやすい配置はどこか

防犯カメラを設置することは、それ自体で犯罪を抑制・防止する効果があります。特に自宅に防犯カメラを設置する場合は、防犯カメラを玄関の上部など、敢えてわかりやすい場所に設置すると、空き巣などの犯罪やいたずらなどを抑止することができます。つまり、犯罪やいたずらの証拠を撮影することよりも、まずは侵入者や不審者に対して、警告が伝わりやすい場所はどこかを考えて防犯カメラの設置場所を考えます。結果的には、玄関や窓を撮影するというよりも、防犯カメラを外側に向けて設置するようなケースが多くなるでしょう。やや大げさな表現になりますが、侵入者や不審者になったつもりで自宅をチェックし、どこが侵入しやすいか、どこが狙い目か、そして逆に、どこに防犯カメラがあると避けたくなるかなどを考えてみると良いでしょう。

注意点②プライバシーに配慮し撮影範囲を決める

防犯カメラを設置する際は、周囲のプライバシーに配慮して撮影範囲を決めることが重要です。他人の敷地や通行人が映り込まないよう、カメラの設置場所や角度を調整し、必要最小限の範囲を撮影するようにしましょう。加えて、「防犯カメラ作動中」などと記したステッカーを掲示することも大切です。監視・撮影している事実を周知しておくことで、無用なトラブルを防ぐことができます。ステッカーの掲示は、犯罪抑止効果を高めるうえでも有効な手段です。

注意点③顧客のプライバシーに配慮し威圧感をなくす

大勢の人が出入りするスーパーやコンビニエンスストア、ドラッグストアなどの小売り店舗では、防犯カメラを設置して犯罪やいたずらを抑制する効果も重要ですが、その一方で、たくさんの防犯カメラを並べて、店舗の様子を見張ることはお客様に不快感を与えてしまうことにつながります。犯罪やトラブルを防止するために防犯カメラは欠かせませんが、お客様へのホスピタリティとの両立がポイントになります。駐車場などは、お客様の安全を確認していることを示す意味で、ボックス型の目立つタイプの防犯カメラを設置すると良いでしょう。エントランスやレジ周辺もボックス型で高いセキュリティ意識を示すことはお客様の理解も得やすく、プラスになります。店内は逆にドーム型の目立たない防犯カメラを設置し、お客様に不快感を与えないようにすると良いでしょう。

さらに、「防犯カメラ作動中」などのステッカーを掲示し、監視・撮影していることを明示することも重要です。監視・撮影の透明性を高めることは、利用客のプライバシーを保護するうえで欠かせないポイントです。

注意点④店舗は「防犯以外」の用途も

店舗での防犯カメラは、防犯以外の用途も検討できます。例えば、店内での顧客の動きの分析や、1日の時間帯での顧客動向の変化、新コーナーや新製品への流入状況などを映像データとして活用することもできます。また商品の売れ行きをカメラでチェックして、販売機会を逃さないよう、的確に補充するなど、防犯カメラは「防犯」だけでなく、マーケティングや業務改善に活用することもできます。

注意点⑤倉庫や工場は防犯+安全管理の視点で

倉庫や工場に防犯カメラを設置する場合も、防犯が最大の目的であることは間違いありませんが、防犯にプラスして、従業員や出入りする関連業者の人たちの安全確保に活用することが重要になります。防犯カメラを設置して、安全への意識を高めることで、事故やトラブルを防止することはもちろん、万一、事故やトラブルがあった際には映像をもとに改善策を検討することができ、対策後の様子を実際の映像で確認することもできます。工場や倉庫は、センサ類や自動運搬車などの導入によるデジタル化・IT化による効率化や業務改善が求められています。防犯カメラの映像は、そうした取り組みと組み合わせて、広く利用することができます。

防犯カメラの映像データ管理方法

防犯カメラの映像データは、目的に応じて保存期間を設定しましょう。オフィスや店舗でトラブル対応に備えたい場合は、1~4週間程度が目安になります。工場や官公庁で、事故や不正の検証に備えたい場合は、1~3ヶ月程度の保存が推奨されます。

映像データの長期保存が必要な場合は、大容量のHDDやクラウドストレージへの保存をおすすめします。HDDに保存しておけば、通信環境に左右されることなく安定した録画・再生が可能です。クラウドストレージに保存しておけば、機器が故障した場合もデータは影響を受けずに済みます。また、映像データの暗号化やアクセス権の設定などのセキュリティ対策により、不正閲覧や情報漏えいを防止することも重要です。

防犯カメラの設置方法|業者依頼とDIYの手順

防犯カメラの設置方法

防犯カメラの設置方法は、専門業者に依頼する方法と自分で設置する方法(DIY)があります。専門業者に依頼する方法は、最適な設置位置・角度の提案、配線・設定まで一括で対応してもらえるのがメリットです。一方、近年はWi-Fi対応のワイヤレスカメラなど、個人でも簡単に設置できる防犯カメラが増えています。自分で防犯カメラを設置する場合の手順は以下のとおりです。

▼ステップ①設置場所の選定

侵入経路や死角を意識して、防犯カメラの設置場所を決めます。

▼ステップ②取り付け

防犯カメラを壁や天井に固定します。必要に応じて電源や配線を整えます。

▼ステップ③初期設定

録画装置やアプリと接続して初期設定をおこないます。映像や通知が正常に作動するか確認します。

防犯カメラの設置費用の相場

防犯カメラの設置費用は、カメラの本体価格と設置工事費に分かれます。

▼防犯カメラの本体価格(1台あたり)
ネットワークカメラ 2〜10万円程度
アナログカメラ 1〜5万円程度
ワイヤレスカメラ 8,000円〜3万円程度
▼防犯カメラの設置工事費

1台あたり2〜5万円程度が相場です。設置工事費は、設置台数や配線の長さ、設置場所の高さなどによって変わってきます。屋外や高所への設置で足場作業が必要な場合は、設置工事費が高くなります。

設置業者に依頼する際のメリット・デメリット

設置業者に依頼する場合、そのメリットは、防犯カメラの目的にそった位置・高さ・角度など、最もふさわしい場所を選び、適切な方法で設置をおこなってくれることです。個人での設置が難しい天井や壁などにも、プロならではの経験や知識、技術で対応してくれるため、高い防犯効果が期待できるでしょう。その反面、設置費用が発生すること、工事の日程調整が必要であることなどがデメリットとして挙げられます。

防犯カメラの設置を業者に依頼する場合の費用相場は、1台あたり2〜5万円程度が相場です(防犯カメラの本体価格は含みません)。依頼先としては、防犯カメラの専門業者、電気工事会社、あるいはメーカー認定の販売代理店などが挙げられます。

優良業者を見極めるため、複数の業者から見積もりを取って比較することをおすすめします。その際は、見積金額だけでなく、アフターサポートの有無や内容もチェックするようにしましょう。

自分で設置する際のメリット・デメリット

個人で設置する場合、設置費用がかからないことが最大のメリットになります。現在は、素人でも簡単に設置可能な工事不要の置き型防犯カメラがあり、DIYに慣れている人なら、多少の難しい配線や設定なども自分で挑戦できるため、工事の日程調整などに困ることもないでしょう。しかし、防犯カメラの設置には、基本的に高度な専門知識や技術などが必要です。特に屋外の設置は、素人がおこなうと位置・高さ・角度を間違えてしまい、カメラの防犯機能を十分に活かしきれないデメリットが生じるかもしれません。

また、屋外や高所に防犯カメラを設置する際は、転落や感電などの危険を伴うため、十分な注意が必要です。ネットワーク設定や録画機器との接続など、初期設定でトラブルが生じた場合、専門知識がないと対応が難しいケースもあります。

DIYで設置する具体的な手順

①設置場所の選定

空き巣などの防犯対策で防犯カメラを設置する際は、侵入経路や死角になりやすい場所を中心に設置位置を決めましょう。屋外に設置する場合は、できるだけ雨風を避けられるひさしの下などがおすすめです。

②取り付け

防犯カメラを取り付けます。壁面に取り付ける際は、アンカーを使ってグラつかないように固定します。モールやケーブルカバーで配線を隠すと見栄えが良くなります。屋外に設置する場合は、防水テープやパッキンでケーブル接続部を保護し、雨水の侵入を防ぎましょう。
※必要な工具:ドライバー、電動ドリル、ネジ、アンカーなど

③初期設定

防犯カメラの初期設定をおこないます。録画装置や無線APと接続し、映像の確認、録画設定、通知機能の有効化をおこないます。スマートフォンアプリと連携すれば、遠隔監視や録画映像の再生も可能です。防犯カメラの設置後、数日運用したら昼夜の映像を確認し、必要に応じて角度や明るさを微調整しましょう。

まとめ

防犯カメラの設置は、犯罪の抑止や証拠の記録だけでなく、従業員の安全管理や業務の可視化にもつながります。倉庫・工場に防犯カメラを設置すれば、盗難防止に加え、作業中の事故防止にも効果的です。店舗では万引き防止や接客品質の確認、オフィスでは入退室管理や情報漏えい防止に役立ちます。最近はDIYで設置できる防犯カメラも増えていますが、複数台のカメラを導入して監視システムを構築したい場合などは、専門業者に相談することをおすすめします。

防犯カメラに関するお問い合わせはこちら

防犯カメラのことなら「パナソニックEWネットワークス株式会社」にお任せください。自社製品のスイッチングハブを中心としたネットワーク構築、カメラシステム、設備セキュリティ、オフィス移転など、トータルに提供しているマルチソリューションカンパニーです。お客様のニーズ、ご要望に合わせ、最適なネットワークカメラ・レコーダを選定しカメラシステムを構築します。

よくあるご質問

クラウドカメラも提案可能ですか?
ご提案可能です、ご相談ください。
他社が入れているカメラシステムを一部御社のレコーダーで管理できますか
不具合発生時などの切り分けが困難なため、当社では承っておりません。

関連するサービスはこちら

関連情報はこちら

防犯カメラの機能を最大限に引き出すために

防犯カメラの設置には、用途・目的・環境を明確にする必要性があります。せっかくの防犯カメラも適切な設置場所、設置方法、ふさわしいタイプでなければ、その機能を活かすことができません。また、実際に設置する際も防犯カメラの位置や高さ、角度が重要なポイントとなることから、自分で設置するよりもプロの設置業者に依頼することを強くおすすめします。それが防犯カメラの機能を最大限に引き出すことへつながるでしょう。設置業者によって、料金やサービス内容、修理やサポートなどが異なるため、しっかりと事前確認をおこなうようにしてください。

関連記事はこちら