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LTOとは?種類やメリット・デメリットをご紹介

投稿日:2022/02/21 更新日:2022/02/21
LTOとは?種類やメリット・デメリットをご紹介
LTO(リニア テープ オープン)は、磁気テープに大量のデータを長期保存する技術。データが加速度的に増えている今、LTOは信頼性やコストが高く評価されています。LTOとはなにか、その歴史からLTO装置の種類、メリット・デメリット、LTO装置の選び方を紹介します。

LTOとは

LTOは「Linear Tape Open(リニア テープ オープン)」の頭文字で、磁気テープにデータを保存します。シーゲート・テクノロジー(Seagate Technology)、ヒューレット・パッカード(Hewlett Packard)、IBMの3社が共同開発しました。LTOは、開発した3社が独占する技術ではなく、オープン規格になっており、汎用性と信頼性が高く評価されています。

保存メディアとして磁気テープを使うことは「時代遅れ」と感じる方がおられるかもしれませんが、磁気テープは古い映画が今でも残っているように、長期保存に強いメディアであり、大容量・低コストのデータ保存に適したメディアです。

LTOには2種類の規格、大容量を重視した「Ultrium」と高速性を重視した「Accelis」がありますが、Accelisは利用が広がらず、今ではLTOといえば、ほぼ「Ultrium」を指します。

LTOの歴史

LTOは2000年に登場して以来、進化を続けています。その歴史を簡単に振り返りましょう。

2000年、第1世代の「LTO-1」が登場。現在、2021年の「LTO-9」まで9世代の製品が登場しています。LTO-1は保存容量が100GB(圧縮時200GB)、その後、2〜3年で次の世代が登場し、保存容量や保存速度はおおむね2倍のペースで進化してきました。

最新の第9世代「LTO-9」は保存容量18TB(圧縮時45TB)にまで大容量化しています。さらに12世代までロードマップが明らかにされており、第12世代「LTO-12」では、保存容量192TB(圧縮時480TB)になる予定です。

また、LTOで使われる磁気カートリッジは下位2世代まで互換性があり、1世代前は読み書きが、2世代前は読み出しが可能になっています(一部、例外あり)。オープン規格なので、ドライブとメディアのメーカが異なっていても互換性が保たれています。

LTO装置の種類

信頼性の高さと低コストで注目を集めているLTO。基本的な装置は磁気テープ(カートリッジ)と読み書きを行うドライブです。ドライブはシステムの規模に応じて、いくつかの種類があります。

種類①:シングルドライブ

最もシンプルな装置が、データを読み書きするドライブだけを搭載したシングルドライブです。カートリッジを手動で入れ替えて使用します。

種類②:オートローダー

データの保存を効率的かつ高い信頼性で行うためにドライブに加え、6〜9巻のカートリッジを収納して、テープ交換を自動で行う装置がオートローダーです。小〜中規模のシステムでのデータ保存、アーカイブに対応します。

種類③:ライブラリ

規模に応じてドライブやカートリッジを増設できるモジュラータイプの製品がライブラリです。大規模システムのデータ保存、アーカイブに対応し、モジュラーあたり数十巻のカートリッジを収納可能、システムを拡張すれば、最大で数百巻〜数千巻のカートリッジを収納することもできます。
オートローダーもライブラリも役割としては同じ装置です。

種類④:カートリッジ

データの長期保管を低コストで実現するLTOテープのカートリッジ。テスト環境では50年以上の安定性を持っています。

LTOのメリット・デメリット

LTOのメリット・デメリット

データの重要性がますます大きくなる今、LTOの重要性も大きくなっています。LTOのメリット・デメリットを整理します。

LTOのメリット:長期保存

磁気テープは、データの長期保存に適した記録メディアです。30年から、条件次第では50年のデータ保存が可能とされています。

LTOのメリット:大容量

大容量のデータを保存可能なことも大きなメリットです。最新のLTO-9では保存容量は18TB(圧縮時45TB)となっています。またデータ転送速度も一般的なハードディスクよりも早くなっています。

LTOのメリット:低コスト

磁気テープは、ハードディスクやSSDに比べると安価。大容量であることを考慮すると、同一容量の保存にかかるコストはさらに低下します。またハードディスクを使ったストレージシステムと比べると電力消費を抑え、二酸化炭素排出量を大きく削減することができ、企業のサスティナビリティへの取り組みに貢献します。

LTOのメリット:省スペース

LTOテープ(カートリッジ)の大きさは、タテヨコが10cm程度、厚さ2cm程度とコンパクト。保存スペースも少なくて済みます。

LTOのデメリット:ランダムアクセスできない

LTOは「リニア・テープ・オープン」の名称のどおり、磁気テープに「リニア」、つまりテープの先頭から直線的にデータを保存していきます。そのためハードディスクのように必要なデータにランダムにアクセスすることはできません。データの転送速度は高速ですが、必要なデータのみを読み出すためには不要部分を飛ばす必要があり、結果的に時間がかかることになります。

LTOのデメリット:管理が煩雑

LTOテープは大容量のデータが保存可能とはいえ、テープの本数が増えてきた場合は、管理を人力で行わねばならず手間がかかります。数十巻〜数百巻、場合によっては数千巻のカートリッジを運用可能なライブラリもありますが、導入コストは大きくなります。

LTO装置の選び方

ビッグデータ時代のデータ保存方法と言えるLTO。LTO装置の選び方を見てみましょう。

選び方①:目的を整理

データ保存やバックアップの目的を整理します。人的ミスのカバー、自然災害やシステム障害を考慮したBCP(事業継続計画)、あるいは昨今、企業にとって大きな脅威となっているコンピュータウイルスやハッキングへの対策など。それも重要な課題ですが、その中でも何を最優先するかによって、選ぶべきシステムや装置が変わってきます。

選び方②:データの種類

データの種類によっても選ぶべきシステムや装置は変わります。例えば、映像データや実験の観察データなど、時間軸で保存されるデータはLTOに適していると言えます。また長期的に確実にデータを保管する場合、LTOならカートリッジのみ移動させ、遠隔地に保管することも可能です。

選び方③:拡張性

LTO装置には、ドライブだけのシングルドライブ、カートリッジの自動入れ替え機能を備えたオートローダー、さらに拡張性の高いライブラリがあります。シングルドライブではカートリッジの管理が煩雑になり、人的なミスが発生する可能性は大きくなりますが、オートローダーやライブラリを導入すれば、そうしたデメリットは解消されます。データの確実で信頼性の高い保存にはオートローダーあるいはライブラリの導入は必須と言えるでしょう。オートローダーかライブラリかは、将来性やデータ量の増加を踏まえて、どこまでの拡張性を求めるかによります。

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パナソニックEWネットワークスは、スイッチングハブのメーカ兼システムインテグレーターで、最適な監視カメラ・レコーダを選定しシステムを構築します。大容量保存可能なLTOテープを用いた録画データの長期保存ソリューションのお問い合わせはこちら

データ活用・データセキュリティを支えるLTO

データの活用がビジネスにおける「攻め」とすれば、データセキュリティは「守り」。データの重要性が加速度的に大きくなる今、LTOは企業経営に不可欠な「攻守」を兼ね備えた優れたストレージシステムです。

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