- 福田 岳彦
- グローバルマーケティング本部 海外マーケティングセンター
CAC部 商品・エンジ課
2021年入社 30代
業界トップではない。
それを技術支援で伸ばせたら面白い。
今、どういったお仕事をされていますか?
海外の業務用空調の技術支援をしています。業務用空調は家電量販店で売る空調と違って、カタログを見てもわからないことがいっぱいあります。「これとこれはつながるの?」とか、技術的な深掘りをした質問が海外の最前線にいる営業担当から来ます。それらに対して仕様を読み込んで返事をしたり、逆に仕様に不備があれば修正して開発にも修正依頼をかけるなどの技術サポートをしています。提案から保守の段階まで全体をフォローするイメージです。
前職でも、技術支援のお仕事をされていたのですか?
いえ、ちょっと違って、前職は鉄道会社にいました。まちづくりに寄与したいと思ったからです。新卒から7年半勤務した中で、もっとも長く従事した仕事は業務用空調や駅舎設備の設計でした。新しいことに挑戦する部署にいて、変革に前向きに取り組んでいました。ただ、鉄道会社は安全重視なので、保守的なところが多く、もどかしさを覚えることがあって。その中でふと、まちづくりなら別の切り口でも関われるなと思って、転職活動を始めました。
そんな中、空質空調社に出会ったんですね。
パナソニックは正直、B to Bの印象はなかったのですが、自身の設備設計の経験を活かしながら、日本国内だけでなく世界中のまちづくりに挑戦できるフィールドがあることを知りました。また、空質改善のナノイー技術やABS(吸収式冷凍機)の製造技術など、他社に負けない独自技術を多く持っているのも魅力でした。業務用空調は業界トップではないため、それを技術支援によってもっと伸ばせていけたら面白いな、と思って入社を決めました。
話を聞き、自分に何ができるかを
最大限考えてくれる。
転職後は、どのような印象を持ちましたか?
型にとらわれない会社ですね。キャリア入社が多いからか、異なる意見も尊重してくれます。たとえば私は今、業務用空調を選ぶためのソフトウエアのアップデートを進めています。これは入社してすぐに教わった会社の課題の中にあり、優先順位は低かったんです。でも、私は前職でお客さんとしてソフトを使う側だったので、ソフト上であらゆるソリューション提案ができるようになる利点を上司を始めいろんな方に説明して、すぐに取り組むことになりました。
その仕事で、社内の50人近くに話を聞いたと伺いました。
まだ入社して3ヶ月ほどでしたが、皆さん、真摯に話を聞いてくださり、何ができるかを最大限に考えてくれる方ばかりでした。新しい考えを受け入れる態勢が整っているのかなと思います。私の上司も転職者なのですが、転職直後に大勢の方とつながる機会を設けてくださり、ご自身の転職時に気づいた改善点をしっかりフィードバックしてくださっていました。新しく入って来られる方々にできる限りの環境整備をしたいと思えるいい流れがあると思います。
横のつながりも縦のつながりも、スムーズそうですね。
部として月1ぐらいでチームビルディングの取り組みがあります。ランダムに集められた人たちで1つの課題にみんなで答えを出すので、コミュニケーションも図れます。あと、「この仕事だけやってください」ではなく、「この目標を実現してください」と考える職場です。目標に向けて各個人が最適なものを決めるので、自分の意思を反映しやすい。この辺りの人とのつながりが必要だと思って動けば、自然と会議体ができる風潮もあり、仕事しやすいですね。
サポート力の強さが、
継続的な購買の決定打になるはず。
どんなときに、やりがいを感じますか?
私が技術支援する商品数は2,000ぐらいあり、すべての細かい部分までは掌握できていません。そのため各部署に話を聞くのですが、工場は中国やマレーシアにあり、開発は群馬や滋賀にあります。質問によって聞く先が違うため、事実確認に時間を要したりするのは苦労しています。でも、どんな難しい問題でも開発などに聞いて紐解いていき、それを販売会社に届けて「ありがとう」と言われたときや、購買につながったときは、本当にやりがいを感じます。
今後の目標について、教えてください。
私はコロナ禍の入社でまだ海外に行けていないので、まずは世界中の現場で生の声を聞き、パナソニックが空調メーカーとして求められるニーズをキャッチしたいです。その上で、魅力的な業務用空調商品を提供し、世界中のまちづくりに携わり続けたいです。また、メンテナンスが必要な商品は、購入後のサポート力が継続的な購買の決定打になります。それらを強化するために、私の部署がしっかり基盤を立てていかなくてはと思っています。
最後に、転職者の方へメッセージをお願いします。
転職活動は今の仕事もやりつつなので、どれだけ悩み切ったとしても、最後の決定には相当覚悟が必要です。私はその不安な気持ちを全部ノートに書き出して、何があれば解消されるかを1個1個書き、整理し続けました。どの会社に転職したとしても、不安要因は訪れると思います。そのとき、過去の選択が正しかったと思えるよう、いつでもそれを見返せると頭の整理ができます。それができたら、すごく実りのある転職活動になると思います。