IAQ検証センターとは
2つの業界初を含む
高度な検証施設
業界初(※1)温湿度と気体状次亜塩素酸濃度制御ができる
「ジア環境BLS2試験室」
温湿度と気体状次亜塩素酸濃度の制御が可能なBiosafety Level 2(※2)を実現した設備で、エアロゾル(浮遊菌)に対する除菌効果の測定や実環境影響の基礎評価などが可能です。同じ設備を2室用意し、試験条件を変えた比較試験や、次亜塩素酸の有無による同時試験などが可能です。
(※1)国内の空調・換気業界で、Biosafety Level 2を備え、室内の温湿度と気体状次亜塩素酸濃度を制御できる設備として。(2022年1月12日現在。当社調べ)
(※2)細菌・ウイルスなどを取り扱う実験施設で、扱えるウイルス・細菌の危険度に応じて1から4の4段階で分類される。4が最も厳しい基準。レベル2は、一般医療・診断・検査・研究用途として、はしかウイルスやインフルエンザウイルス等を取り扱うことができるレベルの安全性を備えている。
業界初(※3)6~80畳まで可変の
「実空間除菌試験室」
10~132 m2(6~80畳)の実空間の広さに変更可能な除菌脱臭試験(付着菌・付着ウイルスの除菌、空間臭・付着臭の脱臭)をおこなう設備です。室内外の温湿度の設定も可能で、外部条件の影響を受けない、精度の高い試験をおこなえます。80畳の広さで試験ができるのは、業界初です。
(※3)国内の空調・換気業界で、室内外の温湿度を制御できる設備を備え、10~132 m2(6~80畳)まで室内サイズを変更できる設備として。(2022年1月12日現在。当社調べ)
実際の環境に近い条件で試験できる
「空質空調検証室」
住宅まるごと温度と湿度を調整できる試験室です。主に全館空調熱交換気システム(※4)や、店舗・オフィス向け商品の空質と空調の効果を検証します。
この検証室は、マイナス20℃から50℃までの温度と湿度を可変。さらに、登録された地域の1日の時間変化を再現できるため、開発のスピードアップや評価精度の向上を実現します。
検証室内は壁が移動でき、戸建、マンション、店舗などの間取りを自由に設定できます。さらに、断熱材の厚み、窓サッシ、住宅開口を調整することで断熱性能や気密性能を変更でき、新築やリフォームなどさまざまな条件での評価が可能です。
(※4)熱交換気により、排気の際に汚れた空気と一緒に捨てていた熱を給気時に回収して室内に戻すことで、熱回収により空調負荷を軽減し冷暖房コストを抑える。
天井埋込形ジアイーノの
実空間効果検証
体感型デザインルーム
温湿度・CO2・次亜塩素酸の濃度を連続的にセンシングでき、揮発した次亜塩素酸の濃度やCO2による連動換気の検証が可能です。
空間価値創造オフィス
IAQとは
IAQ(Indoor Air Quality)とは「室内空気質」のことです。私たちは1日のおおよそ90%を屋内で生活し、おおよそ18kgもの空気を毎日取り入れています。そこで求められるのは、健康で暮らしをゆたかにする室内空気質、IAQ。パナソニックはIAQを空質7要素(温度・湿度・清浄度・気流・除菌・脱臭・香り)に分類。これらの要素を自在にブレンドすることで、さまざまな空間に対応したIAQの提供を目指します。
これまで空気質と感性を整えるためには数多くの機器が必要で、それぞれが独立して動くので、狙った空気質を実現するには工夫が求められました。パナソニックはこれらの機器をパッケージ化し、温度、香りなどを自在にコントロールすることで、外気が変化しても空気質を一定範囲内に制御することを可能にしました。
そして今、更なるIAQ向上に向け、除菌・脱臭分野の研究・開発に取り組んでいます。
次亜塩素酸技術
「次亜塩素酸」は、日本で除菌手段として歴史が深く、実績のある物質です。海外でも、古くから消毒分野に使われてきました。実際に、私たちが毎日使う水道水が極めて低濃度の塩素消毒で浄化されているように、「次亜塩素酸」は低濃度でも安全に除菌ができます。
この確かな実績と有効性・安全性を高く評価し、パナソニックは「次亜塩素酸」に着目。さらに、その高い有効性と安全性が、水溶液としてだけではなく、気体状でも変わらず発揮されることに大きな可能性を見出しました。有人空間における、有効な除菌手段としての未来を見つめて。今日も、「次亜塩素酸」のチカラを引き出す研究をおこなっています。
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