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顔認証の仕組みとは?メリットや活用場面、注意点を解説
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顔認証とは何か?
顔認証とは、人の顔で本人確認を行う技術のこと。認証方法には、指紋認証、静脈認証、音声認証などがあり、これらはすべて人の身体の一部で認証を行う「生体認証」。そして顔認証も生体認証のひとつです。顔認証は、他の生体認証とは異なり、デバイスに接触することなく本人を識別可能なため、非接触の認証方法としても利便性が高まっています。
顔認識との違い
「顔認証」と「顔認識」は混同されがちですが、目的が異なります。顔認識とは、カメラに映った人物の顔を検出し、特徴を分析して「誰かを識別・特定する」仕組みです。一方、顔認証はあらかじめ登録された顔データと照合し、本人かどうかを判定する仕組みです。入退室管理システムでは顔認証が用いられており、許可された人物のみ入室できるよう制御することでセキュリティを強化しています。
顔認証の仕組みとは?
そもそも顔認証は、どのような仕組みで本人かどうか識別するのでしょうか?顔認証では、事前に顔写真の登録を行います。そして顔認証技術には、高度なAI(人工知能)が使われており、そのAIが目、鼻、口などの位置や特徴を捉えます。このデータと照合して、その人物が本人かどうか認証するシステムです。
認証システムの種類
入退室管理における顔認証システムは、提供形態によって「デバイス型」と「クラウド型」に分けられます。それぞれ異なる特徴・メリットがあり、設置環境や運用規模によって適した形態は変わってきます。デバイス型とクラウド型の特徴を把握しておきましょう。
デバイス型の特徴
デバイス型は、顔認証の処理やデータ管理を端末本体やローカル環境で完結する方式です。インターネット接続に依存しないため通信障害の影響を受けにくく、安定した運用が可能です。一方で、拠点ごとに機器管理が必要となるため、複数拠点での一元管理やデータ共有には手間がかかります。
クラウド型の特徴
クラウド型は、顔認証の処理やデータ管理をクラウド上で行う方式です。インターネットを通じて複数拠点の入退室情報を一元管理できるため、拠点数が多い企業や遠隔管理を行いたい施設などに適しています。システムのアップデートや機能追加が自動的に行われ、常に最新の状態で運用できるのもクラウド型の大きなメリットです。
一方、クラウド型は通信環境に依存するため、回線トラブル時には認証に影響が出る可能性があります。また、通常は月額費用が発生するため、長期的なコスト負担は慎重に検討する必要があります。
認証方式
顔認証の仕組みは、認証方式によって「ビジュアル方式」と「IR方式」に分けられます。用途や求めるセキュリティレベルに応じて最適な認証方式を選定することが重要です。ビジュアル方式とIR方式の特徴を把握しておきましょう。
ビジュアル方式(2D認証)の特徴
ビジュアル方式(2D認証)は、通常のカメラで撮影した顔画像をもとに認証を行う方式です。導入コストが比較的安価で、既存のカメラ機器でも対応しやすいのがメリットです。一方で、写真や映像によるなりすましのリスクがあり、セキュリティ面ではやや弱い傾向があります。コストを重視したい場合や簡易的に入退室管理を行いたい場合に適した認証方式だと言えるでしょう。
IR方式(3D認証)の特徴
IR方式(3D認証)は、赤外線を用いて顔の奥行きや立体情報を取得し、3Dデータとして認証を行う方式です。顔の凹凸や深度情報まで判別できるため、写真や動画によるなりすましが難しく、高度なセキュリティ性を確保できます。暗所でも安定して認証できる点もメリットの一つです。ただし、専用機器が必要となるため導入コストは高くなる傾向があります。
顔認証システム導入によるメリット
顔認証システムの導入には、数多くのメリットがあります。
非接触で認証できる
指紋認証や静脈認証は、デバイスに身体を接触しなければ認証できません。しかし顔認証はデバイスに触れることなく認証できます。そのため新型コロナウイルスのような感染症対策にもつながることから、近年ますます注目されています。またICカードを持つ必要がないので、従業員がICカードを忘れた場合や紛失した場合の対応などを考えずに済みます。
カメラなど専用機材が不要
顔認証では、カメラなど特別な機材を準備する必要はありません。タブレットやスマートフォンなど、カメラ付きの一般的なデバイスで利用できます。
精度が高い
顔認証には高度なAIが搭載されており、精度の高い認証ができる特徴があります。空港の出入国手続きで顔認証システムを導入する国が増えているのは、精度と利便性が良い証拠と言えるでしょう。眼鏡やマスクを着用したまま認証できるシステムも開発されてきており、ますます利便性は上がっています。それに、なりすましのような不正の防止にも繋がります。
多くの用途で活用できる
顔認証は、1人ずつ認証していかなくても、一度に大勢の認識が可能です。そのため、空港やショッピング施設など、人々が行き交うような場所でも利用できます。もちろんオフィスや工場の入退室管理などにも利用でき、さまざまな用途で活用できます。
顔認証システムの活用シーン
顔認証システムは、私たちの身近な生活でもすでに数多く活用されています。
オフィスの入退室管理
オフィスの入退室管理にはICカードを使ったシステムが多く見られますが、顔認証システムを導入するケースも増えています。ICカードでの入退室管理ではICカードを管理しなければなりませんが、顔認証システムではその必要がなく、社内の手間を軽減できます。さらに新型コロナウイルスのような感染症対策にも繋がるメリットがあります。
スマートフォンのログイン
スマートフォンのログインに顔認証が用いられているものがあります。スマホカメラを覗き込むだけで、本人確認が行われ、ロック解除されるシステムです。さらにスマートフォンでの電子マネーの決済時に、顔認証で本人確認するステップが組み込まれている場合もあります。
顔認証決済
事前に顔写真やクレジットカード情報などの個人情報をWebに登録しておくと、店舗で買い物したときに顔認証で本人確認を行い、そのままWeb上で支払いができるのが「顔認証決済」です。クレジットカードや身分証明書を持っていく必要がなく、手ぶらで買い物できると、顔認証決済を導入する店舗が増加してきています。
出入国での顔認証
日本を含め、世界の空港で顔認証システムの導入が進んでいます。例えば、成田空港ではチェックイン時にパスポートと顔写真を登録すると、その後の荷物預けや保安検査場、搭乗ゲートまで、すべて顔認証だけで進むことができ、毎回パスポートを提示する必要がない「Face Express」という方法が導入されています。また精度の高い顔認証システムは、テロリストなどの危険人物の識別を行えるため、多くの国がテロ対策の目的で導入しています。
キャッシュレス決済の利用時
顔認証システムは、一部の店舗ではキャッシュレス決済の場面でも活用されています。利用者は事前に顔情報と決済手段を登録しておくことで、店舗では顔をかざすだけで支払いが完了します。財布やスマートフォンを取り出す必要がないため、カード払いやQRコード決済に比べて手間が少なく、スムーズな会計が可能になります。また、本人確認と決済を同時に行えるため、不正利用のリスク低減にもつながります。利便性向上とセキュリティ強化を両立できるのが大きなメリットだと言えるでしょう。
顔認証システムを導入する際の注意点とは?
精度が高く使い勝手のいい認証方法ですが、実際に顔認証システムの導入を行う場合、いくつかの注意点があります。
個人情報などのセキュリティに注意が必要
顔認証で扱う人の顔データは、個人を特定できるものであり、個人情報になります。そのため顔認証を導入する場合、そのデータの取り扱いには細心の注意が必要となります。取り扱い次第では、プライバシーの侵害となりクレームを受ける可能性もあります。顔認証が行われることを事前に許可をとるほか、顔データは暗号化して保存するなどの対策が大切です。
マスク着用で認証精度が下がる可能性がある
顔認証技術はどんどん進化していますが、システムによって精度には差があります。さらにコロナ禍でマスクを着用している場合、認証精度が落ちる場合もあります。新型コロナウイルスの感染拡大で、マスクをつけたまま認証できるような「マスクモード」を搭載するシステムも多く生まれてきています。自社で使う顔認証システムの精度がどのくらいなのか把握し、目的によってはマスクモードなどの機能があるものを選択することを検討しましょう。
データの保存方法
顔認証システムで撮影された画像データは、画像サイズが大きくとても重くなります。そのため、画像データを保存する場合、どこにどのくらいの期間保存するのか、慎重に検討しなければなりません。それに上述したように、顔データは個人情報となりますので、しっかりとしたセキュリティの場所を選ぶ必要があります。
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将来のスタンダードになり得る顔認証システム
非接触でスピーディに認証できる、顔認証システム。すでに多くのシーンで活用されていますが、今後は顔認証システムの導入がさらに広がっていくと考えられます。顔データの取り扱いや注意事項を踏まえて、顔認証システムの導入について検討してみてはいかがでしょうか。







