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セキュリティゲート・フラッパーゲートとは何か?種類や選び方、導入事例も紹介!
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セキュリティゲート・フラッパーゲートとは何か?
セキュリティゲート・フラッパーゲートとは、入退室管理や入場制限の機能を持つ機器の一つです。
部外者の不正侵入を防止する役割を持っており、物理的なセキュリティを強化するうえで重要な機器です。
セキュリティゲート・フラッパーゲートをつけることで、共連れによる不正侵入をブロックできます。
通常のICカードや暗証番号による扉の施錠のみでは、ロックを解除した際の共連れを防ぎ切れません。
中には、不正侵入を試みるために、内部で意図的に共連れを試みる侵入者も存在します。
セキュリティゲート・フラッパーゲートを設置すれば、共連れを確実に防止できます。
物理的なセキュリティ機能を向上させるために、セキュリティゲート・フラッパーゲートは非常に有用な機器といえるでしょう。
セキュリティゲート・フラッパーゲートの種類と特徴
フラッパーゲートの種類は、「フラップ(フラッパー)式」と「アーム式(回転式、クロス式)」の2つがあります。
フラップ式は、フラップという板状の部品が本体側の軸を中心に回転することで通行を制御するようになっていて、駅にある自動改札機に似た形状をしています。設置に向いているのは、駅や空港といった多くの人が通過し、混雑が予想される場所です。
フラップ式の特徴は、
- 1分間50人程度の認証スピードがあること
- 本体がコンパクトなので、設置スペースに困らないこと
です。
アーム式は、バーが通路に対して垂直方向にスライド、回転するタイプです。企業のエントランスやアミューズメント施設、公共施設など、1人ずつ認証したい場所に向いています。
アーム式の特徴には、
- こじ開けに対して強い保持力があるため、高いセキュリティ性がある
- フラップの位置が低いタイプだと、通行人への圧迫感を抑えることができる
などがあります。
セキュリティゲート・フラッパーゲートの選び方
セキュリティゲート・フラッパーゲートの選び方のポイントは、次のとおりです。
設置場所が屋外か屋内かによっても選ぶタイプは違ってきます。屋外に設置する場合には、天候の影響を受けにくい、屋外環境に対応できるタイプを選ぶようにしましょう。
多くの人が通過し、混雑するような場所か、1人ずつ認証したいのかによって選ぶこともできます。前者はフラップ式を、後者はアーム式を選ぶのがおすすめです。
セキュリティゲート・フラッパーゲートには、さまざまなデザインがあります。コンパクトなタイプから、フラップに強化性ガラスを用い、通行人に圧迫感を与えないようなものまで、実にさまざまです。選ぶときには、デザインも考慮するとよいでしょう。
そのほか、設置工事にかかる日数や、床工事の有無、取り外すときに費用がかかるかどうかも確認しておきましょう。
セキュリティゲートの需要が増えている理由
セキュリティゲートの需要が増えている理由として、以下の3点が挙げられます。
- セキュリティに対する意識の向上
- 災害時の安否確認や感染症対策
- 勤怠管理の効率化
それぞれ詳しく確認していきましょう。
セキュリティに対する意識の向上
第一に挙げられる理由として、セキュリティに対する意識の向上があります。
近年、個人情報保護法の施行やマイナンバー制度の開始により、個人情報・企業情報をより厳密に管理していくことが求められています。
企業内で保管されている個人情報や機密情報が外部に流出しないよう、企業の物理的なセキュリティ対策がより重視されています。
セキュリティゲートを設置することで、不正侵入をより確実に防ぐことができます。
このため、ICカードや暗証番号による認証に加えて、セキュリティゲートを合わせて設置する企業が増えているのです。
災害時の安否確認や感染症対策
災害時の安否確認や感染症対策として、セキュリティゲートを設置するケースも増えています。
災害時は、入退室の記録を見ることで安否確認を行うことが可能です。
入退室の記録を確認して安否確認を適切に行えば、誰が屋内に取り残されているかを正確に把握できるため、より適切な避難誘導を促せるでしょう。
またセキュリティゲートによって従業員の体温を管理すれば、感染症の拡大状況を即時に把握できます。
感染症にかかった従業員がどの部屋に滞在していたか、どの経路を通ったかも把握できるため、感染症の拡大防止策も打ち出しやすくなります。
勤怠管理の効率化
セキュリティゲートを活用することで、勤怠管理の効率化も実現できます。
近年は時間外労働の上限規制等、働き方改革が進んでいることもあり、企業は従来よりも従業員の勤務時間・残業時間を細かく管理するようになっています。
このため、勤怠管理のプロセスが複雑化しているケースも少なくありません。
セキュリティゲートで入退室管理を行えば、誰がいつ入室・退室したか正確に把握できます。
従業員の休日出勤やサービス残業、不正打刻なども防止できるため、各従業員の正確な勤怠記録管理にもセキュリティゲートは有用です。
セキュリティゲート・フラッパーゲートのメリット
セキュリティゲート・フラッパーゲートを導入することで、どのようなメリットがあるのか説明します。
メリット1:警備員を配置する必要がないためコストダウンになる
セキュリティが必要な場所には、複数の警備員を配置する必要があります。また、建物の出入り口には、新型コロナウイルス対策の一環として、マスク有無、体温の確認などの健康管理をチェックするスタッフも必要です。
しかし、セキュリティゲート・フラッパーゲートを導入することにより、警備員の数を減らすことができ、人件費削減につながります。新型コロナウイルス対策に関するスタッフにおいても、ゲートに自動検温機能やマスク管理機能を設置することで、同様にコストダウンにつながることでしょう。
メリット2:不法侵入による情報漏洩のリスクを回避
セキュリティゲート・フラッパーゲートでは、館内のセキュリティ強化が図れるのが大きなメリットです。認証システムや入退室管理システムにより、誰がいつ入退室したかの記録や、入館者の情報管理などができます。これにより、不法侵入者をブロックし、情報漏洩を防ぐことができます。
また、ゲートを設置することで、対外的にセキュリティ対策を行なっていることをアピールできるのも利点です。
メリット3:来訪者にわかりやすく使いやすい
セキュリティゲート・フラッパーゲートは、自動改札やアミューズメント施設などの出入り口に設置されていることもあり、多くの人が使った経験があることでしょう。その経験から、建物に入るときにこれらのゲートがあれば、どうやって入るかがわかりやすい、使いやすいのがメリットです。
セキュリティゲート・フラッパーゲートのデメリット
セキュリティゲート・フラッパーゲートのメリットを説明しましたが、もちろんデメリットもあります。見ていきましょう。
デメリット1:導入コストが高い
セキュリティゲート・フラッパーゲートを導入する際には、初期費用が必要です。ゲート自体の価格は、1台あたり100万円以上もします。そのため、導入時には大きな負担となってしまいます。しかし、導入することによって人件費などのコストカットにつながるため、長く使えば元を取ることができます。
フラッパーゲートを含む入退室管理システムサービスもあります。このサービスは月額料金を徴収するタイプのことが多いです。初期コストを抑えるためには、こういったサービスも検討するとよいでしょう。
デメリット2:停電になると使用できなくなる
セキュリティゲート・フラッパーゲートは機器ですので、使用するためには電気が必要となります。もし、ゲートを使用している建物が停電してしまうと、使えなくなってしまうので注意が必要です。こういった停電などで稼働しない場合の対策も、考えておきましょう。
デメリット3:単体ではセキュリティに不安がある
セキュリティゲート・フラッパーゲートは、導入すればセキュリティ強化につながりますが、万全ではありません。セキュリティをより強固なものとするには、生体認証などの精度の高い認証システムや、防犯カメラなどを組み合わせて使うことをおすすめします。
セキュリティゲート・フラッパーゲートの利用場面とその目的
セキュリティゲート・フラッパーゲートがどのようなシーンで利用されているのか、ご紹介しましょう。
事例1:医療現場の感染対策
医療現場では、感染対策として入院患者と一般患者のエリアを分ける必要があります。そのため、医療現場にセキュリティゲート・フラッパーゲートが利用されています。入退室を厳しく管理しなければならない場所には、ゲートが有効です。
また、患者や職員の個人情報の漏洩抑止や、病院職員の勤怠管理にもセキュリティゲート・フラッパーゲートは活かせます。
事例2:オフィスでの人の識別
オフィスにもセキュリティゲート・フラッパーゲートが利用されています。この場合、人の識別により、関係者以外の侵入抑止や、来訪者の入退室の管理、情報漏洩防止対策を目的として設置されています。
事例3:コンビニやスーパーでの万引き防止策
スーパーやコンビニにもセキュリティゲート・フラッパーゲートを利用することは可能です。会員カードをかざして誰が入店したかを把握することができます。また、未清算の商品の検知ができるシステムと組み合わせることによって、万引き防止にもつながります。
セキュリティゲート・フラッパーゲートの施設別導入事例
セキュリティゲート・フラッパーゲートは、さまざまな場所で利用されています。導入事例をご紹介しましょう。
事例1:教育機関への導入事例
大学や専門学校、予備校といった教育機関の建物や、図書館の出入り口に、セキュリティゲート・フラッパーゲートが導入されています。
これらの場所には、ほとんどのケースでアーム式(回転式、クロス式)が設置されており、学生証やQRコード、顔認証などによって、入退出の管理を行なっています。また、最近では新型コロナウイルス感染拡大防止策も兼ねた、体温検知ができるタイプを導入している学校もあります。
事例2:建設現場への導入事例
建設現場での導入事例もあります。この場合、アーム式(回転式、クロス式)が設置されることが多いです。おもに入退場管理や、共連れ対策として利用されています。
事例3:公共施設での導入事例
美術館や博物館、体育館といった公共施設にも導入されています。公共施設では、たくさんの人が通過するため、フラップ式を設置していることが多いです。セキュリティゲート・フラッパーゲートにより、入退場の確認手段として利用され、人件費のコストカットに成功している例もあります。
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