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三菱地所様「TOKYO TORCH 常盤橋タワー」

TOKYO TORCH常盤橋タワーの
ビルセキュリティを守る総合受付システムを構築

常盤橋タワーのセキュリティを守る―

東京駅前常盤橋街区の再開発プロジェクト「TOKYO TORCH」。三菱地所は、東京駅周辺で最大となる敷地面積3.1haにおいて、大規模な複合再開発を行っている。本プロジェクトの第一弾として、2021年6月30日に竣工したのが「常盤橋タワー」だ。常盤橋タワーでは、「働く」を後押しする最新デジタル技術を実装しており、スマートフォンをかざすことによる入館認証やロボット実装による施設管理の高度化など、最先端のテクノロジーにより、ビジネスパーソンの働き方をより豊かなものにしている。この常盤橋タワーにおいて、パナソニックEWネットワークスが、システム開発を手掛けたのが、総合受付システムだ。最先端のオフィスビルに実装された「働く」を後押しするそのシステムを見ていこう。

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お客様の導入背景と弊社のソリューション

常盤橋タワーのような大規模なオフィスビルでは、従来は総合受付が用意され、専属の受付スタッフが各テナントへの来訪者の対応や案内が行われていた。しかし昨今、人手不足や人的コストの削減、業務効率化などを背景に、その受付業務が、「総合受付システム」に代替されてきている。今回、パナソニックEWネットワークスが開発した総合受付システムも、そうした受付システムの一つだ。総合受付システムの機能、ポイントを紹介していこう。

  • QRコード認証機能

    総合受付システムの要となる機能。専用Webページから、来訪者の情報を登録して「二次元コード(QRコード)事前送付あり」を選択すると、来訪者にメールで受付番号とQRコードにアクセスできるURLが発行される。来訪者は、このQRコードをスマートフォンやタブレットに表示して、セキュリティゲートにかざせば入館できる。QRコードのデータを紛失した場合は、セキュリティゲート前にある入館証発行機で受付番号を入力すれば、QRコード付き入館証が発券できる。QRコードによる認証は、時間や日付によって制限が可能で、外部から不用意な人の出入りを防ぎ、ビルセキュリティを強化している。

  • 連携機能

    総合受付システムと、テナントとして入居しているオフィスの従業員の入退館認証・管理するシステムは異なる。そのためパナソニックEWネットワークスは、今回の総合受付システムと入退館認証システムとを連携し、統合的な入退館管理が行えるようにしている。また、テナントの会議システムなどと連携するAPI機能も提供しており、テナント入居者は来訪者のエントリー(来館登録)に併せて会議室を予約するような活用が可能だ。それぞれの連携機能はいずれも綿密な動作検証が行われており、現在に至るまでトラブルが発生した報告は出ていないという。

  • 充実した保守サポート

    大規模なシステムのため、安定稼働が行える点も見逃せない。パナソニックEWネットワークスでは、運用からサポートまでをトータルで提案し、年間の保守サポート契約を三菱地所と結んでいる。平日の午前9時から午後5時までコールセンターを開設し、障害などが発生した場合には常盤橋タワーに直接向かい、サポートを行う。ハードウェア面でのトラブルではない場合は、リモートで現地のシステムにアクセスし、トラブル発生箇所の診断を行っている。また、常盤橋タワーの工事竣工前には実機を使った教育訓練をOJTで実施するなど、スムーズに使えるよう現場のサポートも行った。

お客様の声

要件整理から運用サポートまで、トータルで提案してもらったことで
安心して総合受付システムが利用できます。

三菱地所株式会社 TOKYO TORCH事業部 事業推進ユニット 兼 開発企画ユニット 統括 岩崎 哲也様
三菱地所株式会社 TOKYO TORCH事業部 事業推進ユニット 主事 田中 康司様

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数千人の来訪者を確実に素早く認証するシステム―その開発秘話

「TOKYO TORCHは、全国的に類を見ないほど大型となる駅前の再開発プロジェクトです。その第一弾となる常盤橋タワーは、地下1階から2階は商業施設、3階、8階はオフィスサポートフロア、9~37階はオフィスエリアになっており、オフィス入居テナントには名だたる大企業が多くあります。こうしたオフィスビルのビルセキュリティとして必須となるのが、『総合受付システム』です」そう語るのは、今回の総合受付システム開発に携わったパナソニックEWネットワークス ソリューション技術本部 ファシリティーソリューション部 入退デザイン課 主事 藤林功明氏 だ。

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本総合受付システムは、フルクラウドで構築されている。パナソニックEWネットワークスでは従来からオフィスの総合受付システム構築を手掛けており、オンプレミス、クラウド双方の開発実績があった。その信頼性と開発力の高さから今回、常盤橋タワーへの納入に至ったのだ。「フルクラウドながら、オンプレミスと同等の安定性と応答速度を実現し、非常にスムーズにQRコード認証を行えます」とパナソニックEWネットワークス 営業本部 開発営業部 開発第二課 課長 横塚順一氏は語る。
フルクラウド化は、三菱地所からの要望を受けたもので、当初から常盤橋タワーでは、一日に数千人の来訪者が訪れることが想定されていた。その中でも遅延なく、24時間365日使える総合受付システムが求められていた。パナソニックEWネットワークスソリューション技術本部 ファシリティーソリューション部 入退デザイン課 課長 副島誉大氏は「三菱地所さまのセキュリティポリシーに沿って、来訪者をどのようにオフィス専用部への入退館を可能にさせるかといった一連のフローを、要件定義から丁寧に行いました。」と振り返る。

  • 一日数千人の来訪者を処理できる強靱なクラウドシステム
  • 三菱地所からの要望を元に要件定義からサポートまでを実現
  • 他社システムとも連携する柔軟で高い開発力

そうした三菱地所からの要件を整理し、導入後の運用までを見据えた提案、システム構築を行ったパナソニックEWネットワークス。例えば入退館システムの連携では、「非常にシンプルに、QRコードをセキュリティゲートにかざして入退館した情報を、入退館システムにアップロードしています。連携内容をシンプルにすることで、システムとして独立性の高いものになっています」と藤林氏。その独立性の高さを生かし、APIによる会議システム連携なども行っている。
実際に利用した常盤橋タワーのユーザーからは、「QRコードの認証精度が高く、スマートフォンとほぼ同等の速度で認証してくれます。混んでいる時間帯も滞りなく認証ができ、ストレスがありません」と好評だ。パナソニックEWネットワークスでは、今後も顧客からの要望に真摯に向き合ったシステム開発を進めていく。

TOKYO TORCH
常盤橋タワー

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三菱地所が関係権利者とともに東京駅日本橋口前で開発を進めている「TOKYO TORCH」のプロジェクトの第一弾として竣工した。地上38階、高さ212mと、竣工時点において東京駅周辺で最も高いオフィスタワーだ。JR東京駅徒歩1分、東京メトロ東西線大手町駅のコンコースと直結(2022年1月供用開始)でアクセスが非常に良い。2021年7月19日時点で9割のオフィス入居テナントが決定している。
常盤橋タワーでは「これからの『働く』を豊かにするシンボルタワー」「『働く』を後押しする最新デジタル技術の実装」「TOKYO TORCH Terrace & Park から『日本を明るく元気に』」の三つの特徴を掲げ、入居テナントのオフィスワーカーが快適に働ける環境を提供する。

事業主:三菱地所(株)
設計監理:(株)三菱地所設計
施工者:戸田建設(株) 
総合受付システム(元請・システム構築、施工):
パナソニックEWネットワークス(株)、パナソニック(株)グループ

ソリューション

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