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ネットワークインフラとは?重要性や課題、運用時の注意点を解説

更新日:2023/08/29
ネットワークインフラとは?重要性や課題、運用時の注意点を解説
ネットワークインフラとは、パソコンやスマートフォンなどがインターネットに接続するための基盤となる環境です。ネットワークインフラなくしてインターネットは利用できませんが、構築と運用にはさまざまな課題もあります。今回はネットワークインフラについて構成要素、運用するうえでの注意点などを詳しく解説していきます。
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ネットワークインフラとは何か?

ネットワークインフラとはパソコンやスマートフォンなどから、インターネットに接続を可能にする通信基盤のことを指します。
ハードウェアとソフトウェアの2つに分類され、ハードウェアは通信を行うための機器やネットワーク環境、ソフトウェアはアプリケーションやサービスを指します。

インフラとは

ニュースや新聞でもよく耳にする「インフラ」という言葉。インフラは人の生活を支える基盤のことで、日々の生活とも密接な関係があります。
たとえば、生活インフラなら水道や電気、ガスがわかりやすいでしょう。
交通インフラなら道路やバス、鉄道などがあります。
こうした生活に欠かせない設備や基盤をインフラと呼び、ネットワークインフラも生活に欠かせないものになっています。
ネットワークインフラは、パソコンやスマートフォンからインターネットに接続できる環境を意味し、現代の生活になくてはならないものです。

ネットワークインフラとITインフラの違い

ネットワークインフラについて詳しく知るためには、ITインフラとの違いも理解する必要があります。
両者は似たような意味に捉えられがちですが、定義が違います。

ITインフラとは

ネットワークインフラは情報の通信基盤を指す一方、ITインフラはITに関係するサービスの情報技術要素の集合を指します。
ITインフラの定義は非常に広く、ネットワークインフラもITインフラの一部に内包されます。
そのためITインフラはネットワーク環境の構築だけでなく、サーバでのデータ保存や情報セキュリティ、不正侵入対策などITにまつわるものすべてが対象です。
ただし、メールや文書作成ソフトなどのアプリケーションは、ITインフラには含まれません。
ITインフラは、あくまでインターネットに接続するためのハードウェア、パソコン上でインターネットを利用するためのOSなどのソフトウェアまでです。
特定の作業を行うためのアプリケーションは、ITインフラには含まれていません。

ITインフラの種類

ITインフラは、ハードウェアとソフトウェアの2つで構成されています。
ハードウェアはインターネットなどを利用するために必要な、物理的な機器やサービスです。
たとえば、パソコンやサーバ、モデム、ルータなどです。
次に、ソフトウェアはハードウェアを動かすために必要な機能性を持たせたり、情報をまとめておく頭脳としての役割があります。
さらにミドルウェアとOSに分けられます。
ミドルウェアは企業などの情報をまとめたデータベースや公式ホームページのようなWebサーバ、各種アプリケーションをまとめたサーバなどです。
OSはWindowsやMac、Linuxなど、パソコンを利用するために必要なものです。

ネットワークの種類

ネットワークには、LANとWANの2種類があります。
LANは「Local Area Network」の頭文字を取ったもので、限られた範囲内でのネットワークのことを指します。
日常的に使用するWi-FiなどもLANに該当し、企業や一人ひとりの生活に身近な存在です。
一方、WANは「Wide Area Network」の頭文字を取ったもので、インターネットそのものをWANと捉えるとわかりやすいでしょう。
WANは広域の情報通信網であり、プロバイダが構築し、契約することでLANが利用できるようになります。
つまり、LANはWANの一部であり、WANはLANの集合体といえます。

ネットワークの構成要素と機器

ネットワークの構成要素と機器

ネットワークはパソコンやルータだけでなく、さまざまな構成要素と機器で成り立っています。
構成要素と機器について、それぞれご紹介します。

①パソコンやスマートフォン

生活で最も身近にある機器として、パソコンやスマートフォンがあります。
調べ物をするためにインターネットで検索したり、SNSで情報収集したりするなど、ネットワークの重要な構成要素の1つです。
パソコンやスマートフォンは仕事でも利用する機会が多く、個人とネットワークをつなぐ重要な役割があります。

②サーバ

サーバは企業のホームページや個人のブログなど、インターネットを介してユーザーにサービスを提供する要素の1つです。
サーバはデータ保存の役割だけでなく、ユーザーの問い合わせ窓口や自社サービスの提供窓口としても重要です。
用途によってサーバも千差万別で、毎日多くのユーザーが利用するサービスであれば、同時に多数接続されても高速で快適に動くサーバを用意する必要があります。

③ルータ

ルータはインターネットと機器同士をつなぐ役割があります。
LAN同士をつないだり、インターネット同士をつないだりする中継基地がルータです。
パソコンをインターネットに接続するためにも、ルータがなければ不可能です。
そのため、ネットワークの構成要素として、非常に重要な存在といえます。

④スイッチ

スイッチは複数の機器同士を束ね、まとめられる機器のことです。
たとえば、スイッチングハブのように複数のLANケーブルを1箇所にまとめることで、同時にネットワークへと接続できます。
ほかにも、パソコンとプリンターなどをインターネットに接続することも可能で、さまざまな装置を接続するために使われます。
使用する機器が多いオフィスなどで、複数のデバイスを効率良く使用するために欠かせない装置です。

「スイッチ」についての詳しい紹介はこちらをご覧ください。

⑤ファイアウォール

ファイアウォールは、インターネットに接続した機器を不正アクセスやサイバー攻撃から保護する機器です。
企業と個人が使用するデバイスには、多くの重要情報や個人情報が保存されています。
万が一不正アクセスを許すと、機密情報の漏洩や不正利用につながるリスクがありますが、ファイアウォールがあることで安心してインターネットを利用できます。
ネットワークセキュリティにおいて、たいへん重要な装置です。

⑥ロードバランサー

ロードバランサーは、ユーザーのアクセスが集中したとき、負荷を分散することで安定した通信状態を維持し、通常通り利用できるようにするネットワーク機器です。
近年よく聞くサイバー攻撃の一種として、複数の端末から大量のパケットを送信するDDoS攻撃があります。
一度に大量のアクセス許可を要求することで、サーバの処理能力に負荷を与え、システムダウンを狙う攻撃方法です。
ロードバランサーは一度に大量の通信が行われたとき、複数のサーバに通信負荷を分散することで、サーバ1つあたりの負担を減らす役割があります。
通常の状態でも、サーバスペックによっては通信状況が悪くなることがありますが、ロードバランサーがあるとレスポンスを向上させる効果が得られます。

ネットワークインフラが重要な理由

ネットワークインフラが整備されていないと、インターネットの利用自体ができません。
どれほどITインフラに詳しい人材がいても、ネットワークインフラが整っていなければ、実力を生かすことはできません。
また現代の企業活動においては、ネットワークインフラがなければ業務遂行そのものが不可能になっています。
特に、企業の場合は堅牢で安全なネットワークインフラがなければ、組織としての信頼やブランドを失墜しかねません。
ネットワークインフラは、企業が存続していくうえでも欠かせなくなっています。

ネットワークインフラの課題やデメリット

ネットワークインフラは企業運営に重要な役割がありますが、同時に課題とデメリットも抱えています。
どのような課題とデメリットがあるのか、3点ご紹介します。

回線が集中する

企業が契約するサーバは、多くのアクセスを予測して十分なスペックを確保するのが基本です。
しかし、企業が大きくなるほど同一サーバ内に、複数のサイトを用意することも多くなります。
一見すると別のサイトでも、サーバが同じであればアクセスの集中が発生しやすく、ネットワークの監視と管理が重要になります。
回線の集中に対して、監視・保守・管理を適切に行うことが企業の課題です。

重複データを取得してしまう

重複データとは、同一のネットワークに接続している複数のデバイスに対し、同一のIPアドレスが割り当てられている状態です。
この状態では、著しい通信遅延や接続不良が発生しやすくなり、最悪の場合はインターネットに接続できなくなります。
重複データを取得してしまうと、サイバーセキュリティ上も大きな問題になるため、適切な監視と運用ができる専門チームに対応してもらう必要があります。

必要以上に費用がかかる可能性がある

企業のネットワークインフラでは、プロバイダと契約し、さまざまなセキュリティツールを利用しています。
セキュリティツールはデータ量に応じて料金を請求するため、1つのツールに複数のデータを処理させると費用が高額になる可能性があります。
データに応じてツールを選択していなければ、毎月無駄な費用が発生している可能性が高くなります。セキュリティツールの選択も、重要な経営課題です。

ネットワークインフラ運用時の注意点

企業活動や日常生活で欠かせないネットワークインフラには、運用時に注意すべき点もあります。
ネットワークインフラ運用時の3つの注意点をご紹介いたします。

注意点①常時監視が必要

ネットワークインフラは、構築したら終わりではありません。
サーバは24時間365日稼働しているため、常時監視してトラブルや負荷状態をモニタリングする必要があります。
またトラブルが発生した場合には、迅速に原因を究明し、ユーザーに随時周知することも重要です。
運用チームが24時間体制で交代しながら、モニタリングとセキュリティ対策を行える態勢を作りましょう。

注意点②サーバ負荷の分散を考える

ネットワークインフラで常に負荷がかかるのがサーバです。
特にアクセス数の多いサイトはそれだけで負荷が高く、必要に応じて負荷を分散する必要があります。
そのため普段使用するメインサーバーだけでなく、バックアップ用サーバも用意しておくのがよいでしょう。
メイン以外のサーバがあれば、高負荷状態のときにサーバ2台で対応できます。

注意点③障害対応マニュアルを作成する

最後に、障害対応マニュアルを作成することも重要です。
ネットワークインフラ運用チームでありがちな例として、エンジニアが個々の経験を基にトラブル対応にあたることがあります。
しかし属人的な技術はチーム内で共有しにくく、同じトラブルが発生したときの対応が後手に回る可能性が高いです。
トラブルは発生するものと考えて、予測しうるトラブルへの対応をマニュアル化しましょう。
ユーザーファーストの目線で考えることも、トラブル対応を迅速化するために重要なポイントです。

ネットワーク構築のことならパナソニックEWネットワークス

ネットワーク構築を行うには、デバイスやサーバ、ルータなどの専門知識が必要です。
自社でネットワーク構築を行う際、問題となるのがサーバ管理やファイアウォールなど、セキュリティまで考慮した安全な環境構築の難しさです。
ネットワークの構成要素を取り揃えるだけではなく、自社の用途や目的、将来性まで見込んだ適切なネットワーク構築が運営の鍵になります。
パナソニックEWネットワークスでは、検証から運用までをワンストップでサポートします。
自社にネットワーク構築の運用ノウハウがなくても、パナソニックEWネットワークスならセキュリティ対策から管理の一元化まで、幅広く対応可能です。
ネットワークの課題を解決するなら、パナソニックEWネットワークスまでご相談ください。

ネットワークインフラは企業経営の要

現代の企業経営は、インターネットなくして成り立たなくなっています。
企業情報の発信やサイトの運営、企業間での情報のやりとりなど、あらゆる場面でインターネットは必須です。
完璧なネットワークインフラを構築することが、企業の健全な活動と情報保護にも貢献します。
組織として今後も安定した成長を続けていくためにも、ネットワークインフラ構築は専門知識を持つプロに依頼しましょう。

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