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ITインフラとは?構築から運用の流れを具体事例付きで分かりやすく解説

更新日:2026/06/26
ITインフラとは?構築から運用の流れを具体事例付きで分かりやすく解説
社内のIT環境における基盤がITインフラです。このITインフラがしっかりと整備されていなければ、業務の安全性・快適性・生産性に大きな影響を与えます。今回の記事では、ITインフラの概要・構成・要素、見直す際の整備ポイントを解説します。またITインフラを構築する方法と流れ、構築時・運用時の注意点、近年のITインフラにおける傾向などもご紹介します。
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ITインフラとは何か?

ITインフラとは、IT分野の基盤となる設備や施設(インフラストラクチャー)を指す言葉です。ITインフラが正常でなければ、ウィルスによる機密情報の漏洩やデータ改ざん、ハード機器の故障や障害発生などの原因になってしまいます。

ITインフラの役割と重要性

ITインフラとは、社内ネットワークやサーバ、クラウド、セキュリティなど、企業のIT環境を支える基盤のことです。業務システムやデータのやり取りはすべてこの基盤上で行われるため、ITインフラの安定性は業務効率や生産性に直結します。また、適切なセキュリティ対策を講じたITインフラは、情報漏えいや不正アクセスのリスク低減にもつながります。企業活動を円滑かつ安全に進めるうえで、ITインフラは不可欠な存在だと言えるでしょう。

ITインフラの構成・仕組み

ITインフラのシステム要素は、インフラ(ストラクチャー)とアプリ(ケーション)に別れています。インフラとはハードウェアやソストウェアを指すものであり、アプリとはメールやWebブラウザなどのツールを指すものです。つまりインフラが基盤となってアプリを活用する仕組みとなっています。

通信インフラとの違いは?

ITインフラと通信インフラは混同されがちですが、通信インフラは社会基盤として整備される通信回線、通信機器、電波塔、通信施設などのインフラを指します。
ITインフラも社会基盤としての通信回線、通信機器、施設などを意味する点では同じですが、PCやサーバなどのハードウェア、アプリやOSなどのソフトウェアも含める点で違いがあります。
つまりイメージとしては通信インフラという基盤のうえに、ITインフラが成り立っていると考えれば理解しやすいです。
また通信インフラには通信技術も含まれ、高速大容量通信の5Gも枠組みに入っています。
通信インフラはおよそ10年周期で技術革新が進み、それに伴ってITインフラも進歩しています。
通信インフラとITインフラは異なる概念ですが、相互に関係している点を理解しましょう。

社内インフラとの違いは?

社内インフラは、企業がビジネスを行ううえで必要な基盤を指します。
例えば電気、水道、ガス、Wi-Fiなどの公共設備と呼べるものが社内インフラです。
また社内で使用する通信回線、通信機器、PC、スマホ、サーバなどのインフラはITインフラに分類されます。
社内インフラはITインフラとも混同されますが、ビジネスを行うために必要な設備は、すべて社内インフラと考えればわかりやすいでしょう。

5Gがインフラ整備において重要になる

5Gは従来の通信規格である4Gより、さらに高速大容量の通信、多接続性と低遅延を実現させる通信規格です。
総務省は2021年度末の時点で、全国の5G人口カバー率は93.2%と発表しています。
さらに2023年度末には95%、2025年度末に97%、2030年度末には99%にする目標を掲げており、今後も5Gに対応したIoT技術が普及していくでしょう。
また政府の掲げるデジタル田園都市構想では、地方の5G整備に注力する点も発表しています。
5Gは4Gの10倍以上の通信速度と同時接続数が見込まれ、5Gを利用することで国内のIoT技術を加速することが予想されています。
そのため、今後の通信インフラとして5Gは非常に重要な位置づけです。

近年のITインフラの傾向はクラウド?

ITインフラは、提供形態によって大きく「オンプレミス型」と「クラウド型」に分類されます。オンプレミス型は、自社内にサーバや機器を設置・管理する形態で、カスタマイズ性や独自運用に強みがあります。一方、クラウド型はインターネット経由でサービスを利用する形態で、初期投資を抑えつつ柔軟に拡張できるのが特徴です。近年はリモートワークや拠点分散への対応が求められるなかで、クラウド型のITインフラを選択する企業が増えています。クラウド型のメリットを把握しておきましょう。

クラウドのメリット

ビジネスシーンのITインフラは、日本ではオンプレミスが主流でした。
しかしクラウドはオンプレミスの課題を解決し、企業が管理する手間とコストを大幅に削減することに成功しました。
ITインフラにクラウドを導入することで得られるメリットは、次の通りです。

  • 初期投資が少ない
  • 拡張性が高い
  • 社員間での情報共有がしやすい
  • メンテナンスがいらない
  • 運用コストが少ない
  • セキュリティコストがかからない
  • 社外でも利用できる

クラウドはオンプレミスに比べ、拡張性や自由度が低いとされてきました。
しかしプライベートクラウドを利用すれば拡張性も広がるため、デメリットはほとんどありません。

インフラストラクチャーの2つの要素

インフラストラクチャーは、ハードウェアとソフトウェアの2つで構成されています。ここでは、それぞれの概要や該当する設備などを見ていきましょう。

①ハードウェア

ハードウェアは、処理・記憶・入力・出力の機能を持つ物理的な回路や機器のことです。該当する主な設備としては、ネットワーク(LAN)・パソコン・サーバ・ストレージなどが挙げられます。

機器 主な役割 特徴
PC 業務処理・データ入力 ユーザーが直接操作する端末。業務アプリやクラウドサービスを利用する基盤となる。
サーバ データ管理・システム運用 社内システムやファイルを一元管理。高性能・高信頼性が求められる。
ストレージ データ保存 大容量データを安全に保管。NASやSANなど用途に応じて選択される
ルータ ネットワークの接続制御 社内ネットワークとインターネットを接続し、通信の振り分けを行う。
スイッチ 機器間の通信制御 LAN内の通信を最適に分配し、効率的なデータ転送を実現する。
AP(アクセスポイント) 無線通信の提供 Wi-Fi環境を構築し、スマートフォンやPCの無線接続を可能にする。
ファイアウォール セキュリティ対策 不正アクセスを防止し、ネットワークの安全性を確保する。

②ソフトウェア

ソフトウェアは、ハードウェアを稼働させるために必要なシステムです。該当する主なプログラムは、WindowsやMac OSなどです。

種類 役割・特徴
OS(Windows、Mac など) ハードウェアを制御し、アプリケーションを動作させる基盤となるソフトウェア。ユーザー操作の受付やファイル管理、デバイス制御などを担う。
ミドルウェア(Webサーバ、DBなど) OSとアプリケーションの間でデータ処理や通信を仲介するソフトウェア。システムの効率化や拡張性向上に寄与し、業務システムの安定運用を支える。

ITインフラ構築時の注意点

ここからは、ITインフラを構築するときの注意点をご紹介します。

注意点①幅広い運用範囲

できるだけ運用範囲を幅広く拡大して、利便性を向上させることです。社外端末からも利用できるITインフラ構築を意識し、計画・設計の段階で検討することをおすすめします。

注意点②充実したセキュリティ対策

セキュリティ対策の強化も、重要な注意点のひとつです。会社が承認した端末機器のみが利用できるシステムの構築、情報漏洩・不正アクセスを防ぐ対策も講じる必要があります。

ITインフラ運用時の注意点

ここからは、ITインフラを運用するときの注意点をご紹介します。

注意点①システム障害時の対策

システム障害が発生した場合に備え、障害時の対策をマニュアル化します。サーバのセキュリティ強化や、負担を軽減するための分散化も検討してください。

注意点②トラブルの早期発見

障害や故障、機能低下といったシステム異常に注意しなければなりません。そのためにもシステム全体の監視体制を徹底強化し、トラブルの早期発見に努める必要があります。

注意点③自社エンジニアの採用

ITインフラに特化した人材を確保しましょう。確実なインフラ整備を実践するためには、知識と技術に優れたエンジニアを自社で採用し、ITインフラ運用に役立てるべきです。

注意点④サーバにかかる負荷を分散

ITインフラはビジネスで活用する際、常時サーバへの負荷がかかります。
サーバーを安定的に運用するには、運用中にかかる負荷を分散する対策が必要です。
コスト面も考慮しつつ、複数のサーバーを利用し、バックアップをとっておくのが対策になります。
サーバを1つで運用すると負荷が一か所に集中しやすく、サーバダウンやデータ破損が発生すれば取り返しがつきません。
サーバをいくつも用意するのはコスト面から非効率ですから、自社のサーバにどの程度の負荷があるのか観測し、十分な余裕を確保できる範囲で負荷の分散を考慮しましょう。

自社のITインフラを見直す際の整備のポイント

自社の構築されたITインフラを見直す場合、必ず押さえておくべき要点があります。それが安全性・快適性・生産性・耐障害性です。ここでは、それぞれを整備する際のポイントを解説します。

安全性の向上

ITインフラを見直す際、安全性の向上は最重要課題のひとつとなります。これは、ネットワークを介したウィルス感染・不正アクセス・情報漏洩を防ぐ必要があるからです。整備のポイントとして、自社のネットワーク規制を明確にし、社員の安全意識を向上させるように努めてください。また、優れたセキュリティシステムの導入も検討しましょう。

快適性・生産性の向上

快適性や生産性の向上も、ITインフラを整備する際のポイントです。そのためには、システムの安定した稼働性や扱いやすさを確保しなければなりません。PCやサーバの性能UP、新しいツールの導入や設備機器の設定などを見直すことが重要になります。

耐障害性の向上

ネットワーク障害が起きたときの対策を講じる必要があります。具体的には予備のネットワーク回線や機器を常備しておくことで、耐障害性の向上を図ることができます。また既存のネットワーク機器やサーバをクラウドへ移行すると、さまざまなリスクを低減することにも繋がります。

ITインフラを構築する方法と流れ

ITインフラを構築する方法と流れ

実際にITインフラを構築する場合、どのような手順を踏めばよいのでしょうか?ここからは、ITインフラを構築する際の具体的な方法と流れをご紹介します。

流れ①計画

最初にITインフラの構築に向けた計画を立案します。具体的にはハードウェアの種類や数量調査、サーバの種類、システムの監視体制、導入の目的、社内の課題と対策などを明確にすることが重要なポイントです。

この段階で、将来的な拡張性を考慮しておくことが重要です。短期的な要件だけで設計すると、後から機器の追加や再構築が必要となり、コストや手間が増大する可能性があります。また、運用ルールを整備しておくことで、後工程をスムーズに進めることができます。

流れ②設計

次に着手する工程が、ITインフラの設計です。課題の改善と目的を達成するため、必要な機器や設定をしっかりと検証し、最適な規模でシステムを構築していかなければなりません。

具体的には、ネットワーク構成図の作成やIPアドレス設計、セキュリティ対策の検討などを行います。加えて、障害発生時の冗長構成やバックアップ設計もこの段階で決定することが重要です。設計の精度が、その後の安定稼働を大きく左右します。

流れ③構築

設計に続いては、ネットワークの構築やハードウェアとソフトウェアなどの設定に取りかかります。災害・事故・障害の発生時に備え、常にリカバリーできるシステムの構築が必須です。

ITインフラの構築時は、機器の設置や配線、OS・ミドルウェアの設定、セキュリティ設定などを正確に行う必要があります。設定ミスや初期不良を防ぐためには、手順書に基づいた作業やチェック体制の構築が重要になります。

流れ④テスト

計画書や仕様書に従い、システムが正常に作動するか否かのテストをおこないます。運用開始に向け、機器の単体別・複数別・システム全体といった順番にテストを実施し、不具合や改善点を見つけて修正することが目的です。

テストでは、通常時の動作確認だけでなく、障害発生時の復旧手順や負荷テストも実施します。想定外のトラブルに備え、通信断や電源断などのシナリオも検証しておくことで、運用時のリスクを大幅に低減できます。

流れ⑤運用

テストをクリアすれば、本格的な運用となります。システムの安定した稼働を目指し、常にネットワークやサーバの監視をしなければなりません。また、各部署からの定期的なフィードバックを管理することも重要です。

ITインフラの運用フェーズでは、障害対応や定期メンテナンス、セキュリティパッチの適用などを継続的に実施します。さらに、利用状況の変化に応じて構成の見直しや最適化を行うことで、安定したシステム環境を維持できます。

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ITインフラの整備が自社の未来を左右する

ITインフラとは、IT分野の基盤となる設備や施設のことです。物理的な要素のハードウェアと、非物理的な要素のソフトウェアに分かれています。社内のシステムを安全かつ快適に運用し、生産性の向上を目指すためには、ITインフラの健全な構築・運用が必須です。ITインフラの構築時や運用時には、運用範囲やセキュリティ対策、障害時の対応といった注意点に留意しなければなりません。そのためにも、自社でITインフラに特化した人材確保が重要なポイントになるのです。

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