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監視カメラをオフィスに設置するメリットは?プライバシー侵害の予防法やデメリットも

更新日:2023/11/17
監視カメラをオフィスに設置するメリットは?プライバシー侵害の予防法やデメリットも
監視カメラは街中や施設内などでよく見かけるものですが、BOX型・ドーム型・PTZ型などさまざまな種類があります。そして監視カメラはセキュリティ目的だけでなく、従業員の労務管理やハラスメント防止、就業環境改善などにも効果的です。本記事では、監視カメラをオフィスに設置するメリット・デメリットのほか、導入する際にチェックすべきポイントなども詳しく解説していきます。
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監視カメラをオフィスに設置するメリット

監視カメラをオフィスに設置するメリット

オフィス内に監視カメラを設置することで、具体的にどのようなメリットがあるのかご紹介します。

メリット①不正行為の監視

防犯対策はもちろん、従業員による不正行為の監視にも活用できます。
オフィス内に設置すれば、従業員の不正行為の証拠が保存でき、抑止効果も期待できます。
また実際に不正行為や犯罪行為が発覚した場合にも、映像を証拠とすることができ、事実確認も容易です。

メリット②ハラスメントの防止

オフィス内の映像が保存できるということは、社内で発生するハラスメントを抑止する効果もあります。
映像として証拠が残るため、確認することで実際にハラスメントにあたる行為があったのか、事実確認もしやすくなるでしょう。
ハラスメント被害者の証言と映像を比較することで、本当に事実があったかどうかの証明にもなります。

メリット③労務管理

オフィスの監視カメラは、従業員の労務管理にも貢献します。
オフィス内の死角を監視カメラでカバーすることで、従業員の働きをチェックし、勤怠管理・労務管理が可能になります。

メリット④業務効率化・環境改善

監視カメラで映像を保存することで、従業員の勤務態度が改善し、自発的な行動を生み出す効果が期待できます。
また映像を解析することで、業務の無駄や余計な動線が可視化でき、業務改善とオフィス環境改善に繋げることもできます。
単なる従業員の監視ツールとしてではなく、監視カメラを業務改善ツールとして活用できる点は大きなメリットです。

監視カメラをオフィスに設置するデメリット

監視カメラをオフィスに設置することで、どのようなデメリットがあるのかご紹介します。

デメリット①コストが発生する

監視カメラの設置には、導入コストと維持費が発生します。
監視カメラの種類にもよりますが、高性能なカメラを複数台設置すれば、その分費用もかかります。
また映像を保存するためには記録媒体も必要となるため、維持費も必要になると考えましょう。
近年はクラウドサービスを利用したネットワークカメラの採用が増えていますが、クラウドを利用するための費用が毎月必要です。
さらにカメラは精密機器という特性上、定期的なメンテナンスも欠かせません。
監視カメラを導入する際は、費用対効果が十分であることを判断して導入すべきです。

デメリット②プライバシー侵害に繋がるおそれがある

オフィスは従業員の多くが働く場所ですが、従業員にとっては知られたくないことも撮影されてしまう不安感は拭えません。
たとえ防犯や不正防止目的であったとしても、従業員からの理解を得られていない状況での設置は避けるべきです。
また従業員のプライバシーを侵害せず、設置した目的を達成できるように、導入前の検証は十分に行いましょう。

従業員を監視するカメラは違法になる?

結論から述べると、監視カメラをオフィスに設置し、従業員を監視すること自体は違法ではありません。
部下の業務を管理する目的の監視カメラ設置なら問題はなく、プライバシーの侵害とはなりません。
ただしトイレや更衣室などに設置するとプライバシー侵害となり、違法性があるため設置場所には注意が必要です。

監視カメラをオフィスに設置する際、注意が必要なこと

監視カメラをオフィスに設置する際、どのような点に注意が必要になるのかご紹介します。

撮影する場所・範囲に気を付け、事前周知を行う

オフィスに監視カメラを設置する際は、撮影する場所、範囲について事前に周知する必要があります。
オフィス内を監視カメラで撮影すること自体に違法性はありませんが、プライバシーの問題は残ります。
例えばオフィスに監視カメラを設置すれば、従業員の個人情報としても扱われるため、厳重な取り扱いをしなければなりません。
過去にはプライバシーを理由に訴訟になり、企業側に撤去するよう求められたこともあります。
またトイレや更衣室は非常にデリケートな場所になるため、監視カメラの設置は違法になる可能性が高いです。
そのため事前に従業員への周知を徹底し、撮影する場所・範囲が適切かどうか、理解を得られているかを確認してから設置すべきです。

監視カメラを適切な場所に設置する

監視カメラを設置する場合は、プライバシーへの配慮に加えて、目的に合わせた適切な場所に設置することも重要です。
従業員のハラスメントや不正行為を防止する目的なら、死角がないようにオフィスの各所に設置し、360度監視できるPTZカメラを設置するのがよいでしょう。
不正侵入の防止、入退室管理が目的であれば、出入口に映像解析機能や顔認証機能のあるカメラを設置するのが適切です。
またオフィスで従業員が「監視されている」と感じないように、目立ちにくい場所とカメラの形状を選ぶ必要もあります。
監視カメラの存在は、企業と従業員の信頼関係にも影響を与えることがあるため、トラブルにならないよう配慮を心掛けましょう。

監視カメラをオフィスに設置する場合のカメラの種類

オフィスに設置するのに適した監視カメラの種類をご紹介します。

  1. BOX(バレット)型カメラ
  2. ドーム型カメラ
  3. 置き型カメラ
  4. PTZ型カメラ

種類①BOX(バレット)型カメラ

BOX(バレット)型カメラは、街中や店舗などで一般的に見かけることの多い、四角い箱型の監視カメラです。
最もよく見かけるタイプのカメラであることから、見ただけで監視カメラと認識しやすく、心理的な犯罪抑止効果も期待できます。
可動式でない限りは撮影範囲が限定されるため、複数台を設置して死角を減らす運用をすることが多いです。
監視カメラの中では比較的安価で、複数個所に設置するのにも向いています。

種類②ドーム型カメラ

ドーム型カメラは、名前の通り半球状の形をしており、壁や天井に設置することが多い監視カメラです。
ドーム型カメラはBOX型とは違い、カメラのレンズがどこを向いているか判別しにくいため、広いスペースの天井に設置すれば心理的な犯罪抑止効果が高まります。
BOX型よりも広範囲の撮影に向いているため、少ない台数で監視効果を高めたい時におすすめです。

種類③置き型カメラ

置き型カメラは、カメラを机などに置くだけで、すぐに監視カメラとして機能するタイプのカメラです。
カメラ自体も小型化されており、設置位置を変える時も簡単に移動できます。
ネットワークカメラを搭載した多機能タイプなら、PCやスマートフォンで遠隔操作も可能なカメラもあります。
医療現場や介護施設などで、入院患者・利用者の安全確保を目的として利用されることも多いです。

種類④PTZ型カメラ

PTZ型カメラは、レンズの上下左右や映像の拡大・縮小も可能な遠隔操作型のカメラです。
PTZ型カメラは撮影位置が固定されないため、死角ができやすいというデメリットもあり、他のカメラと併用されることもあります。
形状は利用目的や場所に応じて変更でき、環境に溶け込んで監視できる点が強みです。

監視カメラをオフィスに設置する場合のポイントと選び方

監視カメラをオフィスに設置する場合に、どのようなポイントを意識すべきか解説します。

ポイント①記録方法・保存期間

監視カメラの記録・保存方法は、主に次のものがあります。

  • HDD・SSD
  • SDカード
  • クラウド

HDD・SSDは比較的安価な記録媒体ですが、その分保存できる容量が限られてしまいます。
映像の画質を下げれば長期間の保存も可能ですが、監視カメラとしての意味がなくなるため、有効な解決策とはいえません。
SDカードは非常に安価な記録媒体ですが、こちらも保存の容量に限度があることに加え、カメラ自体を持ち去られると映像を確認できなくなる点がデメリットです。
クラウドはインターネット経由で、クラウド上に映像を保存する方法です。
記録容量を気にする必要がほとんどなく、保存期間を設定すれば、その期間は映像が残ります。
ただしクラウドを利用するため、毎月費用が発生する点はデメリットです。
どのような記録方法・保存期間にすべきか、選ぶ前に意見を統一しましょう。

ポイント②セキュリティ性

監視カメラの主流はネットワークカメラになっており、ネットワークセキュリティ対策が施されていることが大切なポイントです。
従来の監視カメラは物理的な破壊や盗難が問題でしたが、ネットワークカメラはハッキング対策も必要です。
そのため監視カメラを選ぶ際は、外部からの不正アクセスへの対策、パスワード設定などが可能なものを選びましょう。
特にオフィス内には企業の情報が集中しており、不正アクセスによる情報漏洩は企業の信用に致命的なダメージを与えます。
オフィス用の監視カメラは、サイバーセキュリティにも強い製品を選択してください。

ポイント③画質の良さ

いくら監視カメラを導入しても、画質が悪ければオフィスの状況把握ができず、誰が何をしているか判別できません。
オフィスに監視カメラを設置する目的は、不正侵入の抑止と早期発見が最も大きいです。
また従業員の業務監視にもカメラが役立つことから、遠くの人手も顔の判別ができる程度の画質は必要です。
他にも、夜間はオフィス内が暗闇となるため、侵入者にとっては侵入しやすい時間帯になります。
監視カメラには夜間撮影機能があるものを選び、昼夜を問わず監視できる体制を整えましょう。

ポイント④搭載できる機能

監視カメラには映像を撮影するだけでなく、AIによる顔の判別機能や画像解析機能、動作検知、音検知などもオプションで搭載できます。
機能が豊富なカメラを選べば、オフィス内の人の動線を効率化するために画像解析を用いたり、不審者の侵入の早期発見に役立てたりすることもできます。
またテレワークが普及する中で、オフィスの様子を遠隔操作で確認できれば、労務管理と業務効率化も実現できるでしょう。

監視カメラをオフィスに設置するなら、当社にお任せ

オフィスに監視カメラを設置するなら、パナソニックEWネットワークスにお任せください。
弊社では、インターネットを利用したクラウドカメラシステムはもちろん、お客様の要望に合わせたソリューションをオンプレ・クラウド共にご提案可能です。
弊社の取扱い商材には動体検知や通過検知、侵入検知、暗視機能などの防犯機能も搭載し、セキュリティ面で高い信頼性を担保できます。

法人様向けのクラウドカメラについてのご相談は、こちらのお問い合わせフォームからご連絡ください。

監視カメラの活用でセキュリティ対策と業務改善

働き方改革が世間で叫ばれる中、監視カメラは従業員の労務管理、無駄な業務の効率化、防犯対策にも役立つシステムです。
監視カメラを導入するだけなら、コストを抑えて導入は可能です。
しかし自社で本当に必要な監視システムを検証し、利用価値の高い監視カメラを導入するには、専門家による評価を行いましょう。
本当に必要な監視カメラを導入し、業務環境の改善とセキュリティ対策を施すなら、パナソニックEWネットワークスにお任せください。

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