パナソニック・ホーム パナソニックEWネットワークス > Solutions > コラム一覧 > 商業施設に防犯カメラは必要?導入事例を紹介

映像システム

商業施設に防犯カメラは必要?導入事例を紹介

更新日:2023/11/17
商業施設に防犯カメラは必要?導入事例を紹介
パナソニックEWネットワークスでは、これまでに多くの企業様から防犯カメラシステムの導入の相談をいただいてきました。今回は、これまでに弊社のソリューションを実際に導入した事例の中から、導入によって業務効率化を実現した内容をご紹介します。防犯カメラを監視だけの目的ではなく、集客や従業員の業務負担軽減などに役立つソリューションとして活用した事例も多いため、防犯カメラシステム導入を検討している企業様はぜひご覧ください。
法人のお客様向け

スイッチングハブをはじめとしたネットワークシステム、入退室管理システム、カメラシステム構築に関するお問い合わせはこちら

商業施設における課題

商業施設における課題は以下の点があります。

  • トラブル発見の遅れ
  • 迷子の発生
  • 混雑状況が把握できない
  • 効率的な動線がわからない

こうした課題を解決するには、施設内の様子をリアルタイムで可視化し、課題を的確に分析する手段が必要です。
そして課題解決手段の1つとして、防犯カメラの導入という選択肢があります。

商業施設に防犯カメラを設置することで課題を解決

商業施設に防犯カメラを設置することで、6つの課題解決に役立ちます。

お客様の顔の判別

日々多くの顧客が出入りする商業施設では、精度の低いカメラでは顔の判別が難しいです。
しかし施設内では迷子や特定の人の出入りを確認する目的で、顔が判別できる程度に解像度の高い防犯カメラが必要です。
防犯カメラを設置することでリアルタイムにお客様の顔を判別し、トラブルへの対応もスムーズになります。

万引き対策

防犯カメラを死角のないように設置すれば、万引き対策としても効果的です。
店員が常に監視できるとは限らないため、防犯カメラによる死角の監視は必要な対策です。
万が一万引きが発生しても、防犯カメラの映像が証拠となり、迅速な事態の収拾に役立ちます。

レジ付近でのトラブル解決

レジやその周辺は、金銭授受があることからトラブルが発生しやすい場所です。
そのため従業員がレジを打つ手元の監視ができ、レジ全体が見渡せるカメラを設置することにより、トラブルでもスムーズに対応できます。
カメラを設置する際は、できる限り精細な撮影ができるもので、金銭の種類も映像から確認できるものを選ぶのがよいでしょう。

効率的な動線の確保

商業施設では売上を向上させるために、お客様を効率的な動線に導くことも重要です。
効率的な動線は混雑を回避し、お客様目線での商品の陳列にもつながるからです。
防犯カメラは防犯だけの目的ではなく、どのような動線が効率的か分析するツールとしても企業に貢献します。

犯罪の抑止効果

防犯カメラの目的は犯罪の証拠を保管することだけでなく、犯罪の抑止効果も狙えます。
防犯カメラを目立つ位置に複数設置することで、死角をなくし、万引きや窃盗などの犯罪をしにくいと思わせる効果があります。
過信してはいけませんが、一定の犯罪抑止効果があることは間違いありません。

従業員の持ち出し・出入り管理

商業施設に出入りするのは顧客だけでなく、従業員や関係者も搬入口は従業員専用通路から出入りしています。
関係者や従業員を装った不正侵入、従業員が勝手に商品を持ち出すなどの問題が起こることもあるため、関係者の出入り口に防犯カメラを設置するのは効果的です。

防犯カメラの導入事例

商業施設で防犯カメラを実際に導入した事例についてご紹介します。

来店者カウントシステムの導入

アミューズメント施設にて、来店者数と来店者の可視化のため、防犯カメラを役立てたいとの要望がありました。
防犯カメラの映像解析機能を活用し、次の3点の情報を正確に把握することで、マーケティングにつなげました。

  • 来店者数
  • 来店者層
  • 来店者の年齢・性別

上記の3つについて正確な情報をカメラ映像から解析することで、施設のマーケティングの資料として活用しました。
客層をデータ化したことにより、集客を効率化した事例です。

赤外線カメラによる夜間の不正侵入対策

商業施設内の駐車場にて、夜間の車上荒らしが発生したため、対策として防犯カメラを導入した事例もあります。
商業施設は夜間が無人となるため、光源のない状態でも不審者を発見できるように、赤外線カメラの導入を提案しました。
赤外線カメラの導入により犯罪抑止に効果があっただけでなく、施設のマーケティング戦略としてもデータが活用されました。
防犯カメラのデータから顧客の動線を分析し、店内の混雑状況緩和とレイアウト変更といった対策を行ったためです。
犯罪抑止と売上向上の両面から、防犯カメラが役に立った事例です。

子どもによる商品持ち出し対策

ベビー用品店にて、お店の商品を子どもが誤って持ち出してしまうという事例が多発していたため、持ち出しを防止する目的での防犯カメラの導入例もあります。
特に小さな子どもの場合、お店のものと判別がつかずに持ち出してしまうことがあるため、対策として陳列棚だけでなく、通路やレジ付近にもカメラを配置しました。
また小さい子どもは店員の視界に入りにくいことから、大人にとって死角になりやすい場所にカメラを設置したことで対策としました。
子どもの持ち出しだけでなく、万引き対策としても効果を発揮し、トラブル防止に一定の効果を発揮した事例です。

事例「コールセンターの手荷物検査システム」

某コールセンター様のご要望として「情報漏洩対策として、社員の顧客情報・資料の持ち帰りと私物スマートフォン等の情報媒体の持ち込みを防止したい」というニーズがありました。
お客様の抱える課題を精査したところ、次の2つが問題となりました。

  1. 社員の私物持ち込み状況がわからない
  2. 従業員以外の検査・調査ができない

そこで提案したシステムが、クラウドの映像解析機能を活用したセルフサービスの手荷物検査システムです。
システムの運用方法は次の手順です。

  1. 入退室時に手荷物検査システムをクリック
  2. タブレットでの顔写真撮影・認証
  3. 指定されたかごの中に手荷物を出す
  4. かごの上で鞄を広げると撮影開始

手荷物検査システムにより、手荷物検査の省人化と入退室履歴との連携が実現し、確実な検査実施が可能になりました。
また顔認証も行うことでなりすましが防止でき、不正な侵入を防ぐ効果もあります。

事例「ビル管理会社へのクラウドカメラ導入」

あるビル管理会社様の要望として、次の3つのニーズがありました。

  1. 人員配置等の見直しを行いたい
  2. 禁煙区画での喫煙への対策を行いたい
  3. 人が溜まりやすいところを把握し、対策を行いたい

3つのニーズの背景として「コスト削減と進入禁止区域等への立ち入りおよび人の滞留の対応を効率化したい」というものがありました。
課題を解決し、期待する効果を得るために、クラウドカメラシステム「Safie」による監視と、導入初期からの長期修繕計画による継続的なフォローをご提案しました。
Safieは安価で省スペースなうえ、既存システムからの切り替えもスムーズで、コスト削減と人の動きを把握するという課題をどちらも解決できます。
また長期修繕計画(LCC)により、長期的なフォローアップとメンテナンス負担の軽減も実現しました。
Safieは専用ビューワを使用することで、遠隔地から複数の拠点カメラも管理できるため、進入禁止区域の視認性と人の滞留への対応も容易になりました。

事例「庁舎へのカメラシステム導入」

庁舎様の老朽化に伴い、設備改修工事を行う施設に、ネットワークカメラ導入を行いました。
従来はアナログカメラを利用していましたが、防災用と防犯用でシステムが分かれており、非効率的な運用が課題になっていました。
そのため、担当者様の要望は防災用・防犯用を統合し、かつマルチベンダー対応で、あらゆるメーカのカメラと接続可能なシステムへ変更したいというものでした。
本事例では、従来のカメラをネットワークカメラへとリプレイスし、VMSによる拡張性を最大限活かしました。
VMS(Video Management Software/System)は、サーバとソフトウェアにより、大規模・長期録画にも対応しています。
また火災報知機能を含む複数の機能と連携しており、人の目による監視と各種センサによる二重のチェック機能で、監視の効率を高めています。
本事例においても、各階のエレベーターホールなどにネットワークカメラ、アラート連携を行い、不審者侵入の監視と防災機能を高めました。

事例「来店者カウントシステムによる来店者の可視化」

アミューズメント施設を運営する株式会社ワイドレジャー様が、新たに運営するアミューズメントパークでは、来店者数と来店者層の可視化のご要望がありました。
従来の計測方法は、感覚的な把握に留まっていたため、カウントシステム導入で正確な来店者数・来店者層、集客効果、効率的なマッピングなどの効果を期待されていました。
本事例では「OPTiM AI Camera Enterprise」で、以下の情報を正確に把握することを提案いたしました。

  • 来店者数
  • 来店者層
  • 来店者の年齢・性別

データを活用することで、施設への集客数予測に役立てただけでなく、従業員のシフト調整や掃除時間なども効率化できました。
また正確なデータをまとめることで、不動産デベロッパーへのマーケティング資料としての価値も高められました。
弊社の提案した来店者カウントシステムの導入により、施設の集客状況を反映したマーケティング戦略立案が可能となった事例です。

法人向け防犯カメラの導入をお考えなら

法人向け防犯カメラの導入をお考えなら

法人向け防犯カメラの導入をご検討中なら、パナソニックEWネットワークスのソリューションにお任せください。
弊社では、インターネットを利用したクラウドカメラシステムはもちろん、お客様の要望に合わせたソリューションをオンプレ・クラウド共にご提案可能です。
目的や使用場面に合わせて、以下のようなマルチベンダー対応のカメラシステムを提案しています。

  • i-PROネットワークカメラ
  • VMS(Video Management Software/System)アルゴスビュー
  • クラウド録画カメラサービス「Safie」
  • クラウドAI画像解析サービス「OPTiM AI Camera」

防犯カメラを防犯目的だけで運用するのではなく、防災、人の流れの可視化、マーケティングまで広くデータ活用することで、お客様の生産性・業務効率向上に貢献します。
法人向け防犯カメラシステムについてのご相談は、こちらのお問い合わせフォームからご連絡ください。

防犯カメラの種類や設置方法についても説明しています

防犯カメラには、BOX型やドーム型、PTZ型などさまざまな種類があります。
設置場所や設置目的、利用シーン、環境によって、最適な防犯カメラの種類は違います。
また、設置方法もご自身で設置する方法と専門業者に依頼する方法では、取り付ける際の視点に違いがあることは理解すべきです。
防犯効果、監視効果を高めるなら、専門業者に依頼する方が確実です。
防犯カメラの選び方や設置方法、注意点についてより詳しく知りたい方は、下記のページもご参照ください。

防犯カメラは業務効率化にも最適なシステム

従来の防犯カメラはアナログカメラが主流で、セキュリティや防災対策として用いる企業がほとんどでした。
しかし近年はネットワークカメラが普及し、防犯・防災だけでなく、マーケティングや集客、動線の効率化にも活用できるようになりました。
パナソニックEWネットワークスが提案するソリューションにも、AIを利用した画像解析機能を搭載したものがあり、正確な顔認識や利用者データの収集に役立ちます。
防犯カメラを単なる監視目的だけでなく、自社の生産性向上に繋げたいというご要望がございましたら、ぜひパナソニックEWネットワークスまでお問い合わせください。

関連情報はこちら

関連記事はこちら