すまいの保険のコラム
目次
「今冬はラニーニャ現象で寒くなる」といわれています。ラニーニャ現象が発生するメカニズムと私たちの生活への影響を見てみましょう。
ラニーニャ現象の発生メカニズム
通常、赤道太平洋では東風(貿易風)が吹いており、暖水(海表面の温度が高い海水)はインドネシア近海(西太平洋)に蓄積しています。一方で南米では東風と自転により冷水(深海の冷たい海水)が引き上げられ、東西で海水温が大きく異なります。(図表1)
しかし、何らかの大気の相互作用により、東風が強くなったり弱くなったりすることがあります。東風が弱くなると暖水を押し込む力が弱くなって海水温が高い地域が広がり、逆に東風が強くなると暖水はさらに押し込まれて海水温が低い地域が増えます。前者を一般にエルニーニョ現象、後者をラニーニャ現象と呼んでいます。
気象庁はエルニーニョ監視海域(図表2のNINO.3)の海面水温の5ヶ月移動平均値が6ヶ月以上続けて基準値より+0.5℃以上になるとエルニーニョ現象、-0.5℃以下になるとラニーニャ現象と定義しています。
図表3のように4月以降、海面水温(赤)は基準値(緑)を下回り続けており、ラニーニャ現象が発生しています。今後も当面は低い海水温(黄)が予想され、来年3月までラニーニャ現象が発生している確率は90%と示されています。
ラニーニャ現象下の冬は厳しく長い
特に厳しい寒さになると考えられるのが年明け上旬までの時期で、図表4のように日本全体で平年より気温が低くなる確率が高いと予想されています。近畿地方では平年より低い確率が40%となっています。
そしてラニーニャ現象により「冬が長くなる」傾向があります。図表5はラニーニャ現象発生時の2~4月の平均気温を示していますが、東日本と西日本では統計的に有意なレベルで低い気温になっており、西日本では64%の確率で低くなります。このことから来年は春が来るのが遅いと考えられています。
日本海側は雪が多くなる可能性
日本海側は平年より雪が多くなる可能性が高いと考えられています。図表6のように、ラニーニャ現象の影響で偏西風が蛇行し、シベリア高気圧が南東に張り出すことで、寒気が流れ込みやすいからです。
その結果、12~2月は日本海側の多くで平年よりも降雪量が多いと予想されています。(図表7)近畿でも兵庫・京都・滋賀の北部で例年よりも雪が多い確率が40%となっています。
大雪で気をつけたい事故
首相官邸は、雪で発生しやすい事故(雪害)として5つ挙げています。その項目と主な発生原因をまとめたのが図表8です。
特に運転中や歩行中の事故は、大雪でなくとも路面凍結等によるリスクが考えられるため、注意する必要があります。当サイトでも、冬道走行の危険や安全に運転するための基本をまとめているので、そちらもご覧ください。
参考文献
当社の福祉制度や各種サービスをご紹介するものですが、
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