
橈尺骨を骨折
橈尺骨を骨折し、折れた箇所から足先までブラブラしています
落下や交通事故などで強い衝撃を受けたことにより、骨が折れたり、ひびが入ったりする状態です。
若い小型犬に多く、原因は、抱っこからの落下、高い台の上からの飛び降りなどです。着地の際に前足からつくため、ひじと前足首をつなぐ橈骨(とうこつ)と尺骨(しゃっこつ)という骨が折れるケースが非常に多いのも特徴です。
骨折の主な原因は、落下や転倒によるものが多いです。
転倒 | 落下 | 交通事故 | |
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多い犬種 | イタリアン・グレーハウンドなど俊足の犬種 | トイ・プードル、ポメラニアン、ヨークシャーテリア、チワワなど | 大型犬 |
状況 | ドッグランで全力で走り、地面の穴などに足を引っかけて転倒 |
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ノーリードで散歩したり、散歩中にリードがはずれて脱走したりして自転車や自動車と接触 |
主な骨折部位 | 前足 | 前足の橈骨・尺骨 | 背骨や骨盤、頭蓋骨、大腿骨、あごなど |
●骨折した足を上げたままにする
●少し触っただけでもギャンギャン鳴くほど痛がる など
橈尺骨を骨折
橈尺骨を骨折し、折れた箇所から足先までブラブラしています
2つにパキッと折れる単純骨折、骨が粉々に折れる粉砕骨折、折れた骨が皮膚を破って飛び出す開放(複雑)骨折、完全に折れず一部骨がつながっている若木骨折など、折れ方により異なる呼び名があります。 単純骨折はほかの折れ方に比べて治りが早い、開放骨折は感染症のリスクがある、若木骨折は若い犬に多いといった特徴もあります。
骨折が疑われる場合は、必ずエックス線検査を行い、画像で確認します。折れた部位や折れ方などによってはCT検査を追加したり、交通事故が原因なら内蔵の損傷なども検査したりします。骨折が確認された場合の治療は、外科手術が一般的です。皮膚を切開し、金属のプレートとネジ、ピンなどを用いて骨を固定します。術後は、定期的に通院し、経過をチェック。完治には2〜4ヶ月程度かかります。
橈尺骨骨折の場合は、術後2、3日もすると、歩くようになります。歩くと骨が刺激されて骨の再生が促されるため、クレート内や滑りにくく段差のない室内で歩かせることが大切です。
※骨折した部位や状況によっては安静が必要なケースもあるため、かかりつけ医の指示に従って下さい。
注:この記事は、アニコム損害保険株式会社が提供する「アニコムどうぶつNEWS_2025年3月号」の内容です。
取扱代理店:パナソニック保険サービス株式会社
引受保険会社:アニコム損害保険株式会社