ペットの保険のコラム

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子猫を保護したらどうすればいい!? 保護の注意点も解説

子猫を保護したらどうすればいい!? 保護の注意点も解説

目次

     道端や公園などでウロウロしている子猫を見つけたら、どのように対処すべきか気になる方は多いはずです。保護をしたら行うべきこと、一時保護や自宅では飼えない場合の対処方法などを詳しく解説します。子猫を保護するということは、「子猫の命を預かる」ということです。自宅に連れ帰った後に問題が起きることもあります。子猫の保護は覚悟のいることであり、十分な注意が必要です。

    子猫を見かけたら最初にすべきこと

     屋外で子猫を見かけた場合、そのまま自宅に連れて帰るのではなく、次の2つの行動を取りましょう。

    周囲に親猫や兄弟猫がいないか確認

     子猫は親猫とはぐれた野良猫、あるいは飼い猫が迷子になっている可能性があります。首輪をしていないからといって野良猫と決めつけてはいけません。迷子対策としてマイクロチップを埋め込んでいる場合もあります。

    兄弟猫が周囲にいる場合は、一時的に母猫が離れているだけかもしれません。

    兄弟猫が周囲にいる場合は、一時的に母猫が離れているだけかもしれません。

     また、野良猫の子猫を保護する場合には「8週齢規制」があることを覚えておきましょう。生後8週齢は子猫の体と心の発達のためにとても大切な時期です。この時期に親兄弟と過ごせないでいると社会性が育たなかったり、病気に陥りやすい身体になります。周囲を探しても親猫や飼い主さんらしき姿が見当たらない場合には、警察もしくは動物愛護管理センターに相談しましょう。すでに飼い主さんから、迷子届が出ているかもしれません。
     野良猫の保護に際しては、平成19年の法改正により警察へ届け出る義務はなくなり、今は地方自治体でも受け付けてくれます。むしろ、自治体のほうが専門的な受け入れ態勢が整っていることが多いでしょう。ただし、「遺失物」という位置付けは変わりませんので、引き続き警察への相談も可能です。

    子猫を動物病院へ連れて行く

     子猫が弱っているときはもちろん、元気そうに見えていても、自宅へ連れ帰る前に動物病院へ連れて行くことをおすすめします。動物病院では、健康状態のチェック、おおよその年齢や性別、ノミ・ダニの駆除、野良猫に多い感染症の検査やワクチン接種などを行ってくれます。子猫が生後2カ月を過ぎている場合は、最初のワクチン接種が必要です。これらの情報は、里親を募集する際にも必要となります。

    濡れている、震えている子猫を保護したら、タオルなどで保温し動物病院へ連れて行きましょう。

    濡れている、震えている子猫を保護したら、タオルなどで保温し動物病院へ連れて行きましょう。

    一時保護する時のポイント・注意点

     もし、あなたが子猫を飼うことはできないが、里親が見つかるまでの期間、子猫を一時保護する場合のポイントや注意点について解説します。

    冷えた子猫の体温を温めてあげる

     子猫は寒さに弱く、体温調節機能が未発達です。保護時に体が冷えている、寒さで震えている場合には、子猫の体を温めてあげましょう。
     子猫に最適な室温は約30度ほどで、人間の感覚からするとやや暑いと感じられる程度です。ダンボールの中に毛布やタオルを敷き、その上に使い捨てカイロや湯たんぽを置き、さらにその上に毛布を重ねるようにして、暖かい寝床を作ってあげましょう。人肌ほどのお湯を入れたペットボトルでも湯たんぽの代用になります。寝床が冷めないように、お湯は時々交換する必要があります。自動的に適温が保たれるペット用のホットカーペットを用意できると理想的です。

    子猫に必要なものを準備する

     子猫を保護した当日から必要になるものも多くあります。子猫の体調を整えるためには、安心して休める場所、栄養バランスが良い食事と新鮮な飲み水、清潔なトイレが不可欠です。子猫の年齢や体調に応じた栄養補給で、体力の早期回復に努めることも大切です。生後4週齢を過ぎていて離乳食を食べられる場合は、子猫用のドライフードをぬるま湯でふやかし与えましょう。離乳前の子猫の場合、頻繁に猫用ミルクを飲ませ、排せつも手伝ってあげなくてはなりません。牛乳は猫に必要な栄養成分の構成と違うため、与えると下痢をする恐れがあります。夜間などで入手が困難な場合は、緊急処置として牛乳やスキムミルクを薄めたものでも代用可能ですが、翌日からすぐに猫用ミルクに切り替えましょう。どのようなフードが適当なのか、排せつのさせ方などは、獣医師に相談をするとよいでしょう。

    人に飼われた経験のない子猫は警戒心が強く、すぐには食べてくれないこともあります。

    人に飼われた経験のない子猫は警戒心が強く、すぐには食べてくれないこともあります。

    すでに猫や犬を飼っている場合

     もし、ご自宅に先住猫がいる場合は、感染症や寄生虫などの蔓延を防ぐため、当面は会わせないようにしましょう。感染症については、正確な結果が分かるまでに一定の期間を要する場合もあります。陰性の結果が出るまでは、トイレや食器の共有も避け、先住猫の暮らす部屋から隔離した場所で子猫のお世話をしましょう。すでに犬を飼っている場合も、感染症のリスクの観点から、接触を避けることをおすすめします。加えて、犬と猫では、そもそもの習性や生活パターンが大きく異なります。仲良く暮らしている犬や猫も多くいますが、一緒に飼うに場合には、お互いがストレスを感じなくて済むような配慮が必要です。犬が登れないキャットタワーを設置して、猫の縄張りを守ることなどもその一例です。

    子猫の里親探しの方法

     保護した子猫を自分で飼えない場合の受け入れ先として、里親探しは有効な手段です。速やかに里親を探しましょう。里親探しには、次の2つの方法があります。

    動物保護団体へ相談

     まずは、動物保護団体に相談し、新しい飼い主さんを募集してもらう方法です。動物保護団体では、保護された野良猫や飼育放棄された猫たちと里親とを結ぶ譲渡活動や地域猫活動を行っています。団体の理念や規模もさまざまですので、猫たちの幸せを第一に、年齢や家族構成、ライフスタイルなど、里親に対してある程度の厳しい条件を設けているところを選びましょう。団体の中には、地域の保護猫カフェと連携し、ビジネスとしての自立と里親探しの両立を目指すところも増えています。

    近隣住民や知人に声をかける

     すでに猫を飼われている近隣の方や知人など、自分の周囲で信頼のおける人に相談する方法もあります。特に離乳前などの幼い子猫を譲る場合は、猫の飼育経験があり、ケアのコツを心得ている人を優先してください。相談の際には、子猫の健康状態や性別などの特徴も必ず伝えておくようにしましょう。
     動物病院によっては、院内に里親募集の貼り紙をしてくれますので、病院で相談をするのもひとつの手です。

    大切な命を保護したという責任感を持つことが大切です。

    大切な命を保護したという責任感を持つことが大切です。

    迷っている子猫を見つけたら迅速かつ適切な対応を心がけましょう

     迷子の子猫を見つけた場合には、迅速かつ適切な対応が大切です。一時的な保護であったとしても、保護をした時点で、子猫の命への大きな責任が生じるということを忘れず、自宅で飼えない場合は、早めに里親探しを始めましょう。

     子猫はちょっとした隙間からも屋外に出てしまいます。子猫を保護したならば、マイクロチップの装着を検討してください。

    注:この記事は、2020年10月にアクサ損害保険株式会社が運営する「いぬと暮らす、ねこと暮らす」のサイトで紹介された内容です。

    取扱代理店:
    パナソニック保険サービス株式会社

    引受保険会社:
    アクサ損害保険株式会社

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