くるまの保険のコラム

くるまの保険のコラム 2021年11月号

 行楽シーズンになると、観光地などへのドライブを計画されている方も多いでしょう。そこで今回は安全で快適な行楽ドライブを確保するためのポイントをまとめてみました。

余裕のあるドライブ計画を立てる

 行楽ドライブに出かけるときは、前もって余裕のある計画を立てましょう。計画を立てる際には、特に次の点に留意しましょう。

  • 渋滞を考慮して時間にゆとりを持たせる。
  • 帰りは行きよりも疲れが出やすいので、さらに時間に余裕を持たせる。
  • 休憩場所(サービスエリアや道の駅など)と休憩時間をあらかじめ定めておく。
  • 行楽地での過密な観光スポット巡りは、急ぎや焦りを生んだり、疲労の原因になるので、観光スポット巡りにも余裕を持たせる。
余裕のあるドライブ計画を立てる

出発前に車両の点検や携行品のチェックをする

◆車両点検
 出発前に、燃料や冷却水の量、エンジンオイルの量、タイヤの空気圧、タイヤの残り溝などをしっかり点検しましょう。
※高速道路を走行する場合は、燃料や冷却水の量、エンジンオイルの量の点検が義務づけられています(道路交通法第75条の10)。
※高速道路を走行する場合は、タイヤの空気圧をやや高めにしましょう。
◆携行品のチェック
 渋滞による長時間の停止や車両故障等に備えて、出発前に、非常信号用具(発炎筒等)、停止表示器材、飲料水、軽食用食糧、携帯トイレなどが備えられているかチェックしましょう。
※非常信号用具は、備え付けが義務づけられています(道路運送車両の保安基準第43条の2)。
※停止表示器材は、高速道路を走行する場合に備え付けが義務づけられています(道路交通法第75条の11及び同法施行令第27条の6)。
 なお、全員が乗車したら、全員がシートベルト(子どもの場合はチャイルドシート)を正しく着用しているかどうかを必ず確認しましょう。

出発前に車両の点検や携行品のチェックをする

走行中にカーナビを注視しない

慣れない場所や知らない所を走行するときは、カーナビに頼りがちになりますが、走行中にカーナビを注視すると、周囲の状況に対する注意が欠けて事故を起こす危険性が高まります。そのため走行中のカーナビの注視は禁止されています(道路交通法第71条第5号の5)。やむを得ずカーナビを注視しなければならないときは、必ず安全な所に車を止めてから行いましょう。
※「注視」とは、そのときの運転環境によって異なりますが、通常では2秒以上見続けることとされています。

走行中のカーナビの注視は禁止されています

周囲の車の動きに注意する

 行楽地では周囲の車よりも、目当ての場所の看板や案内板などに視線が向かいがちで、周囲の車の運転行動の変化に気づくのが遅れるおそれもあります。しかも、行楽地は道路に不案内な車も多く、急な進路変更をしたり、右左折などのために急に減速や停止をする車も見られます。したがって、車間距離を十分にとるとともに、意識して周囲の車の動きに注意するようにしましょう。

周囲の車の動きに注意する

歩行中の観光客の動きに注意する

 行楽地を歩く観光客は、景色に見とれたり土産物店や名物料理店などに目が向いて、車に対する注意が薄れている場合があります。また、団体の観光客は前を行く人につられて歩き、自分で安全確認をしないことがあります。歩行中の観光客が多い道路では、状況に応じて 徐行や一時停止を行うなど慎重に走行しましょう。
 なお、道路脇に観光バスが停車しているときは、その陰からバスを降りた観光客が出てくるかもしれないと予測して走行しましょう。

歩行中の観光客の動きに注意する

運転途中の飲酒は絶対しない

 行楽地のなかには「地酒」や「地ビール」などのお酒が有名な所もあります。行楽地に到着してレストランなどで食事をとるとき、引き続き運転するのであれば、たとえ少量であっても絶対に飲酒をしてはいけません。 

※イラストの二次利用はご遠慮願います

〔制作〕MS&ADインターリスク総研株式会社 リクマネジメント第二部 交通リスク第一グループ

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