モデルハウスや見学会・展示会に行って住宅トラブルを未然に防ごう!
マイホームは、人生において最も大きな買い物です。
そのため、建てたあとに後悔しないよう、どの住宅会社に建設を依頼するか、よく検討しなければいけません。
そこで、モデルハウスや見学会、住宅展示場などを見る機会があるなら、足を運んでおいたほうがよいでしょう。
自分たちが住む家のイメージもわきやすく、「ここはこうしたい」といった希望も出しやすくなるはずです。
反対に、事前に十分に調べられていなかったり、イメージがわいていないと、建設後にトラブルが起こることもあります。
そんな住宅トラブルには、どんなものがあるのでしょうか?
気をつけよう! 住宅トラブル事例
ここで、国土交通省の公式サイトに掲載されている、住宅トラブルの事例をご紹介します。
- 車庫に関する不十分な説明をめぐるトラブル
- 近隣牧場の悪臭の不告知をめぐるトラブル
- 航空機騒音の告知義務
車庫に関する不十分な説明をめぐるトラブル
<要旨>
新築戸建て住宅を購入した買主が駐車場への車庫入れが困難であるとして売主業者に対して白紙解約、損害賠償等を要求したもの。
こちらは「車庫に車が入れづらい」というトラブルです。
近隣牧場の悪臭の不告知をめぐるトラブル
<要旨>
近隣牧場からの悪臭について説明を受けていないとして、買主が物件の買戻し又は損害賠償を求めたもの。
このケースは、近隣の悪臭で悩まされた事例です。
航空機騒音の告知義務
<要旨>
航空機騒音の著しい地域の建売住宅を購入した買主が、売主業者に対して、その騒音の告知義務を怠ったとして請求した損害賠償が棄却された事例。
このケースは、騒音があることを知らず、家を購入して居住した後、航空機の騒音に悩まされ防音工事を行った事例です。
業者による説明不足を理由に、購入者が損害賠償を求めましたが、棄却されています。
家づくりは想定できないトラブルも多い
このほかにも、家づくりでは事前に想定できない、家を建てる前にイメージがわきづらいトラブルが起こる可能性があります。
ではどうすれば、そのようなトラブルを未然に防ぐことができるのか?
その方法の一つが、事前に住宅に関する知識を身につけておくことでしょう。
地道な方法ですがモデルハウスや住宅展示場、完成見学会を利用し、住まいに関するさまざまな情報を集めておくことでトラブルを事前に想定して回避できるかもしれません。
まずは実際の家を見てみること
後々のトラブルを防ぐためにも、モデルハウスや見学会、住宅展示場にはこまめに足を運ぶようにしたほうがよいでしょう。
いろいろな住宅を見て、実際に自分たちが暮らしているときのイメージをしっかり確立することで、いろいろな希望も明確になってくるはずです。
不明な点は、住宅会社のスタッフや営業社員がいるので、しっかり質問しておきましょう。
ハウスメーカーの営業担当の対応の仕方などもチェックすることができるので、住宅会社を選ぶときの目安にもなるでしょう。
モデルハウス
モデルハウスでは、最新家具や最新設備などが配置されているので、希望を膨らませながら、実際の生活をイメージできるようになっています。
しかし、実際に購入する間取りや建具、設備などが異なる点も多くあるため、同じ点と異なる点をチェックしながら見るのがよいでしょう。
また、各部屋の広さや間取りを確認し、実際に住んだときの生活導線や家族の暮らしをイメージしてみることも必要です。
キッチンやリビング、納戸、各部屋のクローゼットなど、十分な収納があるかどうかもチェックポイントのひとつとなります。
さらにモデルハウスの場合、最新設備はオプションで付けられるということもあるので、どこまでが標準なのかも確認しておく必要があります。
家は住む人、住む家族ごとで必要なものが異なります。
そこでなるべく、自分たちの家にはどんな広さが必要なのか、どんな空間にしたいのか、どんな設備を入れたいかなど、イメージしながら見て回りましょう。
住宅展示場
住宅展示場は、いろいろなタイプの最新の住宅を一度に見学できる、住宅の情報収集に好適の場です。
マイホームについてまだ漠然とした計画しかないという人は、いろいろな住宅を見て「いいな」と思うポイントをメモしておくと、よいかもしれません。
たとえば、写真撮影がOKであればデジカメを持参して、集めたい情報をいろいろ残しておくと、後々マイホームを考えるときに役に立つでしょう。
また、もし自分が住みたいと考えている土地を見つけていたら、その土地の広さや建ぺい率といったものを考慮しながら、展示場で公開されている家を見ておくのもよいでしょう。
完成見学会
当然のことながら、注文住宅で新築一戸建てを希望している場合は、最初に完成した家を見ることはできません。
そのかわりに完成見学会などを参考にしてみてもよいでしょう。
完成見学会は、実際にその工務店やハウスメーカーが施工した注文住宅の完成形を見ることができる、よい機会です。
完成見学会を見に行くタイミングとしては、家を建てることがきまり、土地を購入する前がベストといわれますが、機会があれば計画前でも見ておいて損はないでしょう。
どれくらいの建物の広さなのか、土地はどれくらい必要なのかなど、頭の中だけではイメージしにくいことも、現地で実際の家を見ることで明確になるでしょう。
メンテナンスのしやすさや使い勝手のよさなども自分の目で確認することができる、絶好の機会と言えます。
理想通りの家作りのために
モデルハウスや見学会、住宅展示場に行かなかったからといって、必ずしも住宅トラブルにつながるわけではありません。
しかし、実際にその住宅会社が建てた家の間取り、最新の設備などは実際に自分の目で確かめて見なければわからないことも多いはずです。
モデルハウス、見学会、住宅展示場は、どんな住宅会社があるのか、担当者はどんな人なのかを知る上でも重要な情報収集の手段となります。
もしマイホームを計画しているのであれば、ぜひこの機会に近くのモデルハウスや住宅展示場、完成見学会などに足を運んでみてください。