「直下型地震」を本当に理解してる?9割の認知度でも内容把握は4割止まり
「直下型地震」という言葉は、ニュースや防災特集などで頻繁に耳にするようになりました。
しかし、その特徴や被害の出方、海溝型地震との違いを正しく理解している人は果たしてどれくらいいるのでしょうか。
そこで今回はNEXERと共同で、持ち家の一戸建てに住んでいる全国の男女350名を対象に「直下型地震(縦揺れ)への関心と対策」についてのアンケートを実施しました。
「直下型地震(縦揺れ)への関心と対策に関するアンケート」調査概要
調査手法:インターネットでのアンケート
調査期間:2025年12月10日 ~ 12月14日
調査対象者:事前調査で「持ち家の一戸建てに住んでいる」と回答した全国の男女
有効回答:350サンプル
- 質問内容:
- 質問1:「直下型地震」という言葉を聞いたことがありますか?
- 質問2:直下型地震にどのようなイメージがありますか?(複数選択可)
- 質問3:直下型地震は「下から突き上げるような縦揺れ」が特徴で、緊急地震速報が間に合わないケースがあることを知っていましたか?
- 質問4:直下型地震(縦揺れ)に対して、住宅購入の際に気にしたことはありますか?
- 質問5:その理由を教えてください。
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。

質問1:「直下型地震」という言葉を聞いたことがありますか?

まず「直下型地震」という言葉を聞いたことがあるか聞いてみました。
その結果、9割以上の方が「聞いたことがある」と回答した一方で、内容まで理解していると答えた方は41.4%にとどまりました。
この結果から、言葉としての認知は進んでいるものの、具体的な特徴や仕組みについては十分に理解されていない現状がうかがえます。正しい知識を広めていくことが、今後の課題といえるでしょう。
質問2:直下型地震にどのようなイメージがありますか?(複数選択可)

続いて、直下型地震にどのようなイメージがあるか聞いてみました。
その結果、最も多かったのは「下から突き上げるような揺れ」というイメージで、突発的で強烈な揺れを想像する人が多いことがわかりました。
また「建物倒壊」や「非常に危険な地震」という印象も多く挙がり、直下型地震に対する被害の大きさへの不安が強く表れています。
さらに「身を守る時間が少ない」という認識も広がっており、日頃からの備えが重要だという意識が高まっていることがうかがえます。
質問3:直下型地震は「下から突き上げるような縦揺れ」が特徴で、緊急地震速報が間に合わないケースがあることを知っていましたか?

次に、直下型地震の特徴として「下から突き上げるような縦揺れ」があり、緊急地震速報が間に合わないケースがあることを知っているかどうかを調査しました。
その結果、直下型地震の特徴について「知っていた」と回答した人は6割を超え、一定の理解が進んでいることがわかりました。
しかし、約4割の人はその点について知らなかったという結果となり、速報が間に合わない可能性への認知にはまだ差があることがうかがえます。
質問4:直下型地震(縦揺れ)に対して、住宅購入の際に気にしたことはありますか?

続いて、直下型地震(縦揺れ)に対して、住宅購入の際に気にしたことがあるかを調査しました。
その結果、住宅購入時に直下型地震を「気にしていた」と答えた人は約3割にとどまり、多くの人が十分に意識していないことがわかりました。地震リスクへの関心にはばらつきがあり、住まい選びにおける重要性やリスク意識には個人差があることがうかがえます。
質問5では、それぞれ理由を聞いてみたので、一部を紹介します。
パナソニックは、繰り返す地震に耐え、住み続けられる家づくりをするために「テクノストラクチャーEX」を提供しています。緻密な構造計算、4D災害シミュレーション、そして耐震+制震のWアプローチを組み合わせ、地震に強い家づくりを目指しています。
とても気にしていた
- 地盤調査の用紙をすごく確認したから。(30代・女性)
- 阪神淡路大震災を経験したから。(40代・男性)
- 関東地方在住なので、直下型地震の恐れがいわれているから。(50代・男性)
やや気にしていた
- 南海トラフ地震がいつ来てもおかしくないから。(30代・男性)
- せっかくの家が壊れたら悲しいので。(40代・女性)
- 地盤などにより倒壊しやすい場合があると聞いているので。(40代・男性)
- 家が損壊するようなことがないように対策をした方がよいと思った。(50代・女性)
あまり気にしていない
- 直下型地震についてよくわからないから。(30代・男性)
- そんなことを気にしていたらどこにも住めないのでどこかで区切りはつけないといけない。(30代・女性)
- 地震を含む災害全般を考慮したから。(40代・男性)
- 直下型地震は都心部だけの事だと思ってたから。(40代・女性)
- 地震が起きたら半分あきらめているから。(50代・男性)
- 地震がいざ起こってもどうにもならないから。(50代・男性)
まったく気にしていない
- よく知らなかったから。(30代・女性)
- 耐震基準をどの建物も満たしているため。(40代・男性)
- 今なら考えるが、30年前に家を建てた時は、予算のことしか頭になくて、しっかり耐震に備えられなかったから。(50代・女性)
まとめ
今回は、直下型地震(縦揺れ)への関心と対策に関する調査を行い、その結果について紹介しました。
「直下型地震」という言葉の認知度は9割を超えていたものの「内容までよく知っている」と回答した人は4割にとどまりました。
直下型地震は、強い縦揺れが突然起こり、身を守る猶予が少ないという特徴があります。この調査でも、その危険性は認識されているものの、住宅購入時に十分に意識されていない実態が明らかになりました。
だからこそ、住まい選びでは立地や間取りだけでなく、構造面まで含めた検討が重要です。耐震・制震・免震などの設計に詳しく、地盤や構造について丁寧に説明してくれる住宅メーカーに相談することで、不安を具体的な対策に変えることができます。
パナソニックでは、繰り返しの地震にも耐えうる家づくりを追求しています。木と鉄を組み合わせた強い梁「テクノビーム」をはじめ、388項目もの緻密なチェックを行い、1棟ごとに構造計算を実施しています。
さらに「テクノストラクチャーEX」では震度7の地震の揺れを繰り返し与えるシミュレーションも実施することで、確かな強さを提供しています。
未来を守るためにも、信頼できるパートナーと共に、地震に強い家づくりを進めていきましょう。
<記事等でのご利用にあたって>
- 引用元が「株式会社NEXERとパナソニック アーキスケルトンデザイン株式会社による調査」である旨の記載
- 本記事(https://panasonic.co.jp/phs/pasd/knowledge/archives/page-rp3.html)へのリンク設置




