大地震で「我が家は持ちこたえられるか」。一戸建てに住む3人に1人が抱く住居崩壊の不安
近年、日本各地で大規模な地震が頻発しています。
特に、持ち家の一戸建てに住んでいる多くの方にとって、自宅は人生最大の資産であり、生活の基盤です。大地震が発生した際、自宅に住み続けられるかどうかが、その後の生活再建に大きな影響を与えることになります。
そこで今回はNEXERと共同で、事前調査で「持ち家の一戸建てに住んでいる」と回答した全国の男女467名を対象に「地震後の生活継続性への意識」についてのアンケートを実施しました。
「地震後の生活継続性への意識に関するアンケート」調査概要
調査手法:インターネットでのアンケート
調査期間:2026年1月7日~1月22日
調査対象者:事前調査で「持ち家の一戸建てに住んでいる」と回答した全国の男女
有効回答:467サンプル
- 質問内容:
- 質問1:大地震が発生した場合、ご自宅にどの程度住み続けられると思いますか?
- 質問2:そう思う理由を教えてください。
- 質問3:地震後もできるだけ自宅に住み続けたいと思いますか?
- 質問4:そう思う理由を教えてください。
- 質問5:地震後の生活再建について、どのような不安がありますか?(複数回答可)
- 質問6:中でも、地震後の生活再建について特に不安なことをひとつだけ選んでください。
- 質問7:その理由を教えてください。
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。

質問1:大地震が発生した場合、ご自宅にどの程度住み続けられると思いますか?

まず、大地震が発生した場合、自宅にどの程度住み続けられるかについて調査しました。
その結果「そのまま住める」と回答した方は27.4%、「軽微な修理で住める」と回答した方は38.8%で、合わせて約66%の方が比較的安心しているという見通しを持っていることがわかりました。
一方で「大規模修理が必要」と回答した方は17.1%、「住めなくなる可能性が高い」と回答した方は16.7%で、約3人に1人が自宅の耐震性や築年数に不安を抱えていることが明らかになりました。
質問2では、各回答理由についても聞いてみたので、一部を紹介します。
質問2:そう思う理由を教えてください。
「そのまま住める」
耐震性がある(30代・女性)
耐震構造で(60代・男性)
頑丈なので(60代・男性)
「軽微な修理で住める」
地盤も強く、鉄筋コンクリート造3階建てで、地震には強い構造だと思うから。(60代・男性)
地震に強い構造にしたから(40代・女性)
耐震性が有り、東日本大震災で問題無かった(60代・男性)
「大規模修理が必要」
木造建てだから(70代・女性)
耐震性能がやや低いから(60代・男性)
築年数が長いので耐久性に問題があると思うので(40代・男性)
「住めなくなる可能性が高い」
古い木造で耐震化していない。(50代・男性)
築年数が古いので耐震基準が低いと思う(70代・男性)
東日本大震災後に家屋の不同沈下が始まり耐震性に大きな不安があるから。また、築30年を超えた中古住宅だから。(60代・男性)
自宅が住み続けられると考える理由としては、耐震構造や新築であることが挙げられました。一方で、築年数の古さや現在の耐震基準を満たしていないことを不安の理由として挙げられる方も少なくありませんでした。
住宅の建築時期や構造が、居住継続への自信に大きく影響していることがうかがえます。
質問3:地震後もできるだけ自宅に住み続けたいと思いますか?

続いて、地震後もできるだけ自宅に住み続けたいかどうかを調査しました。
その結果「強くそう思う」が51.0%、「ややそう思う」が34.0%で、合わせて約85%の方が自宅に住み続けることを希望していることがわかりました。
「どちらともいえない」は12.4%にとどまり、「あまりそう思わない」「全くそう思わない」と回答した方は合わせてわずか2.6%でした。
質問4では、各回答理由についても聞いてみたので、一部を紹介します。
質問4:そう思う理由を教えてください。
「思う」と回答した方
住み慣れている場所が一番いい(50代・女性)
経済的な理由による。(40代・女性)
住み替えるのは手間がかかる。(50代・男性)
「どちらともいえない」と回答した方
再建できるかわからないから(60代・女性)
そのときの状況による(50代・男性)
「思わない」と回答した方
安全性に不安があるから(70代・女性)
同じ規模の地震が来たら倒壊するから。中途半端に修理するより全壊扱いにした方が保険金も多くなります。(60代・男性)
自宅に住み続けたい理由としては、住み慣れた環境への愛着が最も多く挙げられました。また、避難所生活への懸念や、経済的な理由から移転が難しいという現実的な事情も多く見られました。
質問5:地震後の生活再建について、どのような不安がありますか?(複数回答可)

続いて、地震後の生活再建について、どのような不安があるかを調査しました。
その結果「修理費用」が73.0%で最も多く、次いで「生活費や仕事への影響」が43.3%、「仮住まいの確保」が37.5%となりました。「住宅ローン返済」の不安は16.3%で、これはローンをすでに完済している方が多いためと考えられます。
質問6:中でも、地震後の生活再建について特に不安なことをひとつだけ選んでください。

さらに、地震後の生活再建について「特に不安なこと」をひとつだけ選んでもらいました。
最も多かったのは「修理費用」で54.4%でした。次いで「生活費や仕事への影響」が20.6%、「仮住まいの確保」が12.6%、「住宅ローン返済」は6.6%となりました。
質問7では、各回答理由を聞いてみたので、一部を紹介します。
質問7:その理由を教えてください。
「修理費用」
いくらになるのかわからない(30代・女性)
経済的に余裕がないから。(60代・男性)
年金生活者だから(60代・男性)
見た目は軽微でも実際には高額な修理が必要になることがあるため。(30代・男性)
住宅ローンがあるうえに修理費がたくさんかかると苦しくなるから。(70代・女性)
「生活費・仕事への影響」
生活が出来ないなら仕事も出来ない(40代・女性)
物価が上がりそうなので(60代・男性)
お金の面がこれから大切なことになるから。(40代・男性)
「仮住まいの確保」
どこに住めばいいかわからない(50代・女性)
仮住まいを求める人が多くなると思うから(80代・男性)
避難生活がいつまで続くかわからないので(60代・男性)
「住宅ローン返済」
年齢的に厳しいと思う(70代・女性)
老齢なので銀行がどれだけ貸してくれるかわからない(70代・男性)
修理費用への不安が高い理由としては、被害の程度によって費用が大きく変動する不透明さが挙げられます。また、地震保険に加入していても、補償の範囲に不安を感じるという声もありました。
まとめ
今回の調査では、持ち家の一戸建てに住む方の約66%が、大地震後も「そのまま」または「軽微な修理で」住み続けられると考えている一方、約3人に1人は大規模修理や住めなくなることに対する不安を抱えていることがわかりました。
また、約85%の方が地震後も自宅に住み続けたいと望んでおり、住み慣れた環境への愛着や経済的な理由がその背景にあります。生活再建における最大の不安は修理費用であり、被害状況によって費用が大きく変動することが多くの方を悩ませています。
日頃から自宅の耐震性能を確認し、必要に応じて補強工事を検討することや、地震保険の加入状況を見直すことが、いざという時の安心につながるのではないでしょうか。
<記事等でのご利用にあたって>
- 引用元が「株式会社NEXERとパナソニック アーキスケルトンデザイン株式会社による調査」である旨の記載
- 本記事(https://panasonic.co.jp/phs/pasd/knowledge/archives/page-rp4.html)へのリンク設置




