あなたの家は大丈夫?83.3%が見落としている「屋根の重さと耐震性」
地震大国・日本で暮らす私たちにとって、住まいの耐震性は決して他人事ではありません。
耐震性と聞くと、壁の強度や基礎の構造を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実は「屋根の重さ」も建物の耐震性能を左右する重要な要素のひとつです。
では、実際にお住まいの方は屋根の重さと耐震性の関係をどの程度意識しているのでしょうか。
ということで今回はNEXERと共同で、事前調査で「持ち家の一戸建てに住んでいる」と回答した全国の男女400名を対象に「屋根の重量と耐震性の関係」についてのアンケートを実施しました。
「屋根の重量と耐震性の関係に関するアンケート」調査概要
調査手法:インターネットでのアンケート
調査期間:2026年2月6日~2月13日
調査対象者:事前調査で「持ち家の一戸建てに住んでいる」と回答した全国の男女
有効回答:400サンプル
- 質問内容:
- 質問1:現在の家の屋根材の種類を教えてください。
- 質問2:重い屋根と軽い屋根ではどちらが地震に強いと思いますか?
- 質問3:そう思う理由を教えてください。
- 質問4:住宅購入の際に、屋根と耐震性の関係について考えましたか?
- 質問5:どのようなことを考えましたか?
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。

質問1:現在の家の屋根材の種類を教えてください。

まず、お住まいの屋根材の種類についてお聞きしました。
もっとも多かったのは「瓦屋根(和瓦・洋瓦)」で41.0%でした。次いで「スレート屋根(コロニアルなど)」が26.5%、「金属屋根(ガルバリウム鋼板など)」が15.0%と続きます。
また「分からない」と回答した方も14.0%おり、自宅の屋根材を把握していない方が一定数いることが分かりました。
瓦屋根は日本の住宅文化において長い歴史を持つ屋根材であり、現在も4割以上のご家庭で使用されています。一方、スレート屋根と金属屋根を合わせると41.5%に達しており、近年は軽量な屋根材への関心が高まっていることがうかがえます。
質問2:重い屋根と軽い屋根ではどちらが地震に強いと思いますか?

続いて、重い屋根と軽い屋根のどちらが地震に強いと思うかをお聞きしました。
「軽い屋根」と回答した方は77.0%、「重い屋根」と回答した方は23.0%という結果になりました。多くの方が「軽い屋根のほうが地震に強い」と感じていることが分かります。
実際、同じ条件の建物で比較した場合、屋根が軽いほうが地震時の揺れを小さく抑えやすい傾向があります。
質問3では「軽い屋根」「重い屋根」とそれぞれ回答した理由について聞いてみたので、一部を紹介します。
質問3:そう思う理由を教えてください。
「軽い屋根」
- 重心が下にあるほうが、壊れにくそうだから(40代・女性)
- ニュースなどの映像で屋根瓦の家の倒壊が多かった印象があるから(50代・男性)
- 重い屋根は、軽い屋根の場合に比べ建物全体の重心の位置が上がるのに加え柱にかかる重さも増え柱の負担が増えます。このような状態の建物に地震の揺れが襲うと重心が高いほど揺れやすくなりますので、屋根は出来る限り軽い方が良いと考えています。(70代・男性)
- 専門家がそう言っていたから。上部が重いと振幅の度合いが大きくなるから、といった内容だったと思う。(60代・男性)
- 能登半島地震を経験して、瓦屋根の家が多く破損していたから。(50代・男性)
「重い屋根」
- 地震大国の日本で昔から重いものが使われているから(40代・女性)
- 重量感があるので揺れには強いと思うが、揺れが激しくて落ちて来た時は、重いのは危険度が高い(60代・女性)
- どちらが耐震性があるのか判断できませんが、何となくどっしりした屋根の方が横揺れに強い気がします。(70代・男性)
- ある程度の屋根の重さが、家を押さえてくれてると思うので。(60代・男性)
- 重たさがあるのでズレにくいと思うから(50代・男性)
「軽い屋根」を選んだ方は、「重心が高いと揺れやすい」「構造への負担が小さい」といった考え方を理由に挙げる傾向がありました。実際の地震被害の映像や、体験を踏まえて判断している方も見られます。
「重い屋根」を選んだ方は、「どっしりしていて安定感がありそう」「重さでずれにくそう」といった感覚的な安心感を理由に挙げる傾向がありました。地震だけでなく、台風など風による被害も意識されている回答が見られた点も特徴的です。
質問4:住宅購入の際に、屋根と耐震性の関係について考えましたか?

最後に、住宅を購入する際に、屋根の重さと耐震性の関係について考えたかどうかをお聞きしました。
その結果「考えていない」と回答した方は83.3%にのぼり、「考えた」は16.7%にとどまりました。8割以上の方が、屋根の重さと耐震性の関係を意識しないまま住宅を選んでいたことが分かります。
住宅選びでは間取りや立地、価格といった条件に注目が集まりやすく、屋根材と耐震性の関係は見落とされやすいポイントであることが浮き彫りになりました。
質問5では「考えた」と回答した方には、どのようなことを考えたか聞いてみたので、一部を紹介します。
質問5:どのようなことを考えましたか?
- 瓦だと地震に弱く、崩れやすいと思ったが、今の瓦は軽くなっているとのことで購入した(50代・女性)
- 昔、阪神大震災と超大型台風を経験したことがある。軽い方が安全なのは経験しているから。(60代・男性)
- 出来るだけ耐震性が高くなるように重量を調整した。(30代・男性)
- 瓦屋根の重さと、冬場の雪の重さを考慮し柱の太さにこだわった。(70代・男性)
- どのぐらいの耐震性があるかは考えたが、現実的に絶対大丈夫なことはないので、妥協点も考えた(30代・女性)
過去の震災経験をきっかけに屋根の重さを意識した方が多い一方で、屋根材だけでなく柱の太さや構造全体のバランスまで考慮されていた方もいました。住まいの耐震性は、ひとつの部材だけでなく建物全体の設計で決まるものです。
まとめ
今回の調査では、持ち家の一戸建てに住む方の77.0%が「軽い屋根のほうが地震に強い」と認識している一方で、住宅購入時に屋根と耐震性の関係を意識した方は16.7%にとどまることが明らかになりました。
地震への備えを考えるうえで、壁や基礎の強度だけでなく、屋根の重さに目を向けることも大切です。
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<記事等でのご利用にあたって>
- 引用元が「株式会社NEXERとパナソニック アーキスケルトンデザイン株式会社による調査」である旨の記載
- 本記事(https://panasonic.co.jp/phs/pasd/knowledge/archives/page-rp5.html)へのリンク設置




