ここから本文です。
駐車場に監視カメラを設置するメリットは?おすすめの設置場所、選び方を徹底解説
スイッチングハブをはじめとしたネットワークシステム、入退室管理システム、カメラシステム構築に関するお問い合わせはこちら
防犯カメラの種類とは
BOX型(パレット型)カメラ
箱型のものはBOX型、筒状のものはパレット型と呼ばれています。
主に屋外や店舗で見かけることが多いカメラです。
誰が見ても防犯カメラとわかる形状で存在感があり、監視している雰囲気を強く出せます。あえて目に付きやすい場所に設置すれば、不法侵入やいたずらしようとしている人に対して犯罪抑制効果があります。
一方向のみの撮影となることが多いため、広範囲をカバーするには複数台の設置が必要です。
ドーム型
丸みがあるドーム状になっていて、照明器具のように天井に貼り付けるカメラです。
屋外・屋内の両方で使われています。
防犯カメラ本体そのものが目立ちにくく、さらにレンズの向いている方向がわかりにくいため、犯人に見つかりにくい上にカメラの死角を見つけにくくなります。
また可動範囲においてBOX型より広い製品が多いため、監視範囲の中央あたりに設置することで広範囲の撮影が1台でできます。
駐車場に監視カメラを設置するメリットと期待できる効果
駐車場でのトラブルを防ぐために監視カメラを設置する場合、以下のメリットがあります。
- 犯罪を抑止できる
- 証拠を確保できる
- 長時間の映像を保存できる
- 利用するユーザーの安心感をもたらす
ここからは4つのメリットと、期待できる効果を見ていきましょう。
犯罪を抑止できる
犯人は、侵入前に必ず現場を下見するといわれています。
人目が少なくても、監視カメラが設置されている駐車場には侵入しづらくなり、犯罪防止につながります。
逆に監視カメラがない駐車場であることがわかった場合は、犯罪のターゲットにされることがあります。
証拠を確保できる
車上荒らしやいたずらが起こった場合でも、録画データを見返すことでトラブルの解決につなげられます。
高画素数の監視カメラを導入した場合は、不審車両のナンバープレートや不審者の顔・服装などを細部までチェックできるため、事件発生時の詳細を把握できます。
また車や建物への接触に運転手が気づかないまま去ってしまったようなケースに対しても、録画した映像を警察に提出することで犯人の特定に至ることもあります。
長時間の映像を保存できる
レコーダーの容量が大きいものを選んだ場合、長時間の映像を保存できます。
当て逃げなどの事件や人通りの少ない場所での事故から時間が経ってしまった場合でも、過去の映像が残っていれば証拠として使用できます。
利用するユーザーに安心感をもたらす
監視カメラが設置されていない駐車場ではトラブルの解決が難しく、不審者の侵入や不法投棄などを抑制できません。すると利用者の不安が募って敬遠され、駐車場の利用率も下がってしまいます。
駐車場に監視カメラが設置してあるだけで、犯罪抑止効果の期待と利用者の安心感を高められます。また近隣の方々の不安も解消されるでしょう。
また監視カメラの存在は犯罪者への効果のみならず、一般の利用者のマナーを向上させて不法投棄などを防ぎます。防犯効果だけでなく、環境の向上にも期待できます。
駐車場における防犯カメラの設置場所
では、駐車場のどのような場所に防犯カメラを設置するのが効果的でしょうか。
犯罪抑止効果や証拠の確保を確実にするために、以下のポイントを踏まえて設置しましょう。
- 手が届かない位置
- 外から見えやすい位置
ここからはこの2つの場所と、その理由について解説します。
手が届かない高い位置
防犯カメラを高い位置に設置した場合、より広い範囲を撮影できます。柱や屋根、壁やポールといった高所に設置しましょう。
犯人の手が届く位置に設置すると、ケーブルを切られたりカメラを壊されたりするケースがあります。
しかし注意点もあります。設置場所が高いほど広範囲の撮影ができますが、高すぎる場合は不審者の頭しか映らず、証拠として使える情報が少なくなることがあります。
一般的には、地上から3m〜4mの範囲で設置するケースが多くなっています。
外から見えやすい位置
駐車場の外からでも見えやすい場所に防犯カメラを設置することで、犯罪抑止効果が期待できます。
あえて目立つような大きいサイズの防犯カメラであれば視界に入りやすく、防犯対策に力を入れていることもアピールできます。
また外から見えやすい位置に設置する防犯カメラは、ダミーのカメラでも効果があります。
設置場所の電源の確保が難しい場合や防犯カメラ導入のコストを減らしたい場合は、ダミーのカメラから始めてみましょう。
ただし、何かが起こった場合に録画しておけば良かったと後悔するケースもあるため、可能なら録画できるカメラを設置しましょう。
駐車場に向いている監視カメラの選び方とは
駐車場といっても屋内・屋外、住宅や会社、敷地の広さや時間帯などのさまざまな条件があります。
それぞれに適切な監視カメラを選ぶことで、トラブルを未然に防いで安全を守ることが可能です。
ここではさまざまな特徴を持つ監視カメラの中でどのようなものを選ぶべきか、必要となる機能をご紹介します。
高画質なもの
高画質な製品を選ぶことで、不審者の顔や不審車両のナンバープレートや車種、犯行手口などの詳細をチェックできます。
監視カメラを設置する目的の一つは、証拠を確保することです。
画質の粗い監視カメラを設置していても、犯人を特定できる情報を得るのは難しくなります。
駐車場に設置する監視カメラは、HDもしくはフルHDカメラが一般的です。
画素数が130万〜200万程度あれば、鮮明な映像を残せます。
死角が少ないもの
駐車場全体を映せる広画角カメラなら、1台で広範囲をカバーできるためカメラの設置台数を減らせます。
設置台数を減らせれば、監視カメラの設置費用やランニングコストを抑えることができます。
しかし駐車場に複数台の車が止まる場合は死角ができてしまうため、可能なら複数のカメラを設置することをおすすめします。
またドーム型カメラはレンズの向いている方向がわかりにくいため、犯人に見つかりにくいうえにカメラの死角が生じにくくなります。
BOX型(パレット型)カメラを設置する場合は、広範囲をカバーするために角度を変えて複数視点からの監視できるように設置しましょう。
動体検知機能があるもの
動体検知機能とは、動きがあるものを自動的に検知して撮影、録画する機能です。
人や物体が動いたときのみ撮影できるため、録画データ容量を節約できます。
また監視カメラとして使用する際、動体検知機能があるカメラなら侵入があった際に効率よく撮影を行えます。
雨や風に対する耐久性があるもの
雨や風に対する耐久性があることも、監視カメラの性能として非常に重要です。
屋外に監視カメラを設置する場合、雨・風にさらされることは避けられません。
雨・風に対する耐久性がないと、故障する可能性が高いです。
カメラが故障すると修理代や買い替え費用が生じ、余計なコストが発生します。
屋外に監視カメラを設置する場合は、雨・風に強い耐久性を持ったカメラを必ず選ぶようにしましょう。
夜間や逆光でも撮影できるもの
夜間であっても映像をしっかり映せれば、より多くの情報を得られます。
昼間でも時間帯によっては逆光になることもあり、仮に撮影できていたとしても白飛びや黒つぶれで不審者の情報が少なくなります。証拠として不十分になっては、監視カメラを設置する効果が減少してしまいます。
そのため、暗所や逆光の影響を軽減する補正機能が付いた監視カメラを選ぶようにしましょう。
駐車場に監視カメラを設置する際のポイント
駐車場に監視カメラを設置する際のポイントとして、以下の点が挙げられます。
- 設置する環境に合わせた監視カメラを選ぶ
- 設置場所を確認する
それぞれ詳しく確認していきましょう。
設置する環境に合わせた監視カメラを選ぶ
駐車場に監視カメラを設置する際は、設置する環境に合わせてカメラを選ぶ必要があります。
たとえば広い駐車場の場合は、カメラ一台で多くのスペースを監視することが求められるため、画角の広いカメラがおすすめです。
また屋外駐車場の場合は、雨や風に対する耐久性が必要になります。
カメラレンズに直接雨が当たると水滴で画面が見えにくくなる可能性があるため、防水規格のカメラを選んだり、カメラを保護する外部カバーの設置が必要になったりします。
設置場所を確認する
駐車場に監視カメラを設置する際は、設置場所を事前に確認することも重要です。
たとえば監視カメラの設置場所ごとに死角を把握しておけば、死角をカバーする形で監視カメラを設置できます。
また立体駐車場の場合は設置場所が高所になるケースもあるため、自力で設置する場合は対応できる高さかどうか確認が必要です。
駐車場に監視カメラを設置するなら"パナソニックEWネットワークス"へご相談ください
駐車場に監視カメラを設置するなら、パナソニックEWネットワークスにお任せください。
弊社では、インターネットを利用したクラウドカメラシステムはもちろん、お客様の要望に合わせたソリューションをオンプレ・クラウド共にご提案可能です。
弊社の取扱い商材には駐車場管制はもちろん、車番認識や動線分析、侵入検知、暗視機能などの防犯機能も搭載し、セキュリティ面で高い信頼性を担保できます。
法人様向けのクラウドカメラについてのご相談は、こちらのお問い合わせフォームからご連絡ください。
駐車場の防犯カメラに関するよくある質問
駐車場に防犯カメラを設置するのは義務ですか?
防犯カメラを設置しなければならない義務はありません。
しかしカメラの設置には犯罪抑制効果が期待できるため、駐車場の利用者の安心感につながるでしょう。
防犯カメラの映像には証拠能力がありますか?
民事訴訟であれば、防犯カメラの映像にも証拠能力があります。
刑事訴訟の場合、防犯カメラの映像を証拠として利用する際は、裁判で事実として認めてもらう(証拠として使用しても問題ないか調べてもらう)必要があります。
証拠として認められないケースのほとんどは、以下に当てはまります。
- 日時が特定できない
- 防犯カメラが固定されていない
- 映像が不鮮明である
- 他人のプライバシーを侵害しているような撮影方法
防犯カメラの映像が決定的な証拠にならなかった場合でも、他の証拠と組み合わせることで価値が生まれる場合があります。
まとめ
駐車場に監視カメラを設置することには、メリットがたくさんあります。犯罪を抑止する、長時間の映像を保存し多くの証拠を確保する、駐車場を利用するユーザーに安心感をもたらすなどがその例です。
また住宅の駐車場の場合は、住宅そのものの防犯対策にもなります。
駐車場で発生する車上荒らし、当て逃げ、不法投棄、違法駐車などについて、監視カメラの設置で対策しましょう。