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天井埋込型PoEスイッチングハブ「CiLIN」の誕生秘話 その1
この「CiLIN」、なんとオフィスの盲点だった「天井」にスイッチングハブを設置し、ネットワーク構築をサポートするという、当社の製品としても業界としても画期的なアイデア製品です。
どのような経緯でこの「CiLIN」が生まれたのか、とても気になります。そこで今回は、ソフトウェア開発部門 Aさん、SE部門 Bさん、ハードウェア開発部門 Cさんの3人に開発秘話を伺いました。
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もし天井にスイッチングハブを設置することができたら…
「できたらいいな」の実現に挑戦しました
新しいアイデア製品である、「天井埋込型PoEスイッチングハブ」を開発したきっかけは?
Aさん(ソフトウェア開発部門、以下Aさん): 社内でアイデア公募の機会があり『社会貢献と、メーカでありネットワークインテグレータでもある当社ならではの製品』といったら何だろう? と考え始めたことが発想を転換するきっかけでした。あの社内公募が無かったら「CiLIN」は生まれていなかったかもしれません(笑)。
世の中に目を向けると、社会的にもネットワークが当たり前になっていて、それを私たちは日々活用しています。オフィス内のネットワークも安定してきて「働くための環境」はある程度整ってきている。そうすると次のステップとして「オフィスで働く人のために」何かできないのか? という考えになりますよね。
で、ふと思うと…
あれ? 「天井スペース」って活用したことあったかな? 天井も、通信や電力などのインフラさえ整えば、照明やスピーカなどの周辺機器に可能性の広がりがあるのでは!? 「天井」にスイッチングハブを設置できたら通信と電力を供給できる…。オフィスの何かが変わるかもしれない! そんな思いから生まれました。
その発想から、つぎに起こしたアクションは?
Aさん:スイッチングハブは主にサーバラックや、HUBボックス内に設置されているため「見られる製品」の括りではありません。だからこそ、スイッチングハブを「表舞台に出したい」という気持ちもあり、すぐにSEのBさんへアイデアを話してみました。
Bさん(SE、以下Bさん):最初は衝撃を受けました。スイッチングハブのメーカとしてだけでなく、ビル設備などの施工経験がある当社だからこその発想ですし、オリジナリティにあふれている。一瞬で「世の中を変えられる」と思いました。
Aさん:方向性が同じだったこと、可能性を感じてもらえたこと、 Bさんの反応を見て、アイデアをあげようと決めました。
ついに開発へ!
天井から世界を変えていく
その発想から、つぎに起こしたアクションは何でしたか?
Aさん:まずハードウェア設計について、ハードウェア開発部門のCさんへ相談しました。
Cさん(ハードウェア開発部門、以下Cさん):
取付方法をどうするか、デザイナーへも相談したりしながら、どういう形状にするかを練りました。まず悩んだのは、LANケーブルをどのように挿し込むか、ですね。
Aさん:Cさんとのアイデアを元に、自作の模型を社内に持参して周囲の興味を集めました。手作りの模型だったスタートからだんだんレベルアップして、発泡スチロールで何パターンか制作、持ちやすさや、向き、イメージ通りになっているか? を何度も確認しました。さらに興味を持つメンバーも増えて、より色んな人のアイデアが入ってきて開発も加速していきました。
一人の発想が仲間を呼び集め、画期的な製品に仕上がっていく…、まさに理想的な展開ですね。
ちなみに、開発に苦労したところを伺うと
この製品に対してアツく共感してくれたSEのBさんは、「その後どう? 良いアイデア出てる?」と目を輝かせていましたが、AさんもCさんも、ゼロから製品を開発する経験がなく、企画自体もとても大変だったようです…。本当にお疲れ様でした。この誕生秘話はその2に続きます。