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ATWS北海道実行委員会様
大規模なイベント会場で快適な通信環境を
2023年9月12日~14日の3日間、札幌コンベンションセンターにて開催されたATWS2023(アドベンチャートラベル・ワールドサミット)は世界60カ国以上から旅行会社やメディア、ツアーオペレーター、アウトドアメーカー、政府観光局、観光協会などが参加する世界最大級のコンベンションイベント。同イベントの実行にあたり、さまざまな準備に関わったATWS北海道実行委員会事務局(北海道経済部観光局観光振興課)の彌永氏にイベント期間中に求められた通信環境の要件と、それに対するネットワーク設計・施工を行った株式会社ファイバーゲート担当者の両者にお話をうかがった。

ATWS北海道実行委員会事務局
(北海道経済部観光局観光振興課)
彌永 幸子 氏
主催者側から提示されたネットワーク環境の要件
ATWSの主催団体であるATTAから示されたイベント会場で求められるネットワーク環境の要件は『一貫した高速アクセスが可能なプロ品質、かつ最大同時接続で1600のデバイスが問題なく使用できる通信環境』というものであった。会場となった札幌コンベンションセンターの既設の通信環境では対応が難しく、Wi-Fi環境の大幅な増強が必要となった。イベントの運営全体に関わる彌永氏は『様々な催しが予定されているイベントの準備作業も大変な業務だが、土台となる通信インフラを用意することがまず第一だった』と語る。世界中からやってくるATWSへの参加者は同時に、それぞれが世界中への情報の発信者としての役目も担っているため、ストレスのない安定した通信インフラの有無はイベントの成功に欠かせない要素となった。
また「サステナビリティ」という観点も重視する同イベントの性質上、紙の資料ではなくデジタルデバイス主体での運営になることも大きなポイントであった。参加者各自の端末でストレスなく情報を得ながら、多くのカリキュラムに参加できる環境作りを用意することも全体運営における大事な要件となっていた。

大ホールで行われるオープニングイベントには約800人の関係者が参加
1つの会場から同時に800人が
情報発信を行えるネットワーク環境
今回のイベントで一番の通信量増大が見込まれていたのは800人弱の参加者が一堂に会する初日メインホールでの開会式で、一か所から数百の同時接続が発生することが見込まれていた。これに対応するためメインホールには14台のAIRRECT を設置し、万全の体制を構築。
『AIRRECT』は5GHz帯の8x8送受信アンテナと2.4GHz帯の4x4送受信アンテナを搭載しスループットが最大4.8Gbpsの高速無線LAN環境を提供できる。従来発生しがちであった複数クライアントとの同時接続による通信速度低下や、通信切断などの通信パフォーマンスの低下を抑制出来るという性能を持ち、多数の同時接続が発生するケースに強い無線アクセスポイントだ。

会場では分科会やラウンドテーブル
ディスカッションが随時行われる
ATWSとは(Adventure Travel World Summit)
概要: ATTAが主催する世界最大のアドベンチャートラベルイベント。 世界中の約60カ国から旅行会社やメディア、ツアーオペレーター、アウトドアメーカー、政府観光局、観光協会などの関係者が参加し、期間中にツアー体験や講演会、セミナー、商談会等が行われる。
AIRRECT Cloudの強みを活かし迅速な設計施工
今回のイベントのWi-Fi環境の設計・施工を担当した株式会社ファイバーゲートの伊藤氏と橋本氏にAIRRECT を選定した理由をうかがった。札幌コンベンションセンターの延べ床面積は約20,000㎡にも及ぶため、主催者側の求める”一貫した高速アクセスが可能な環境”という要件を満たすためには、前提として同時接続数の多さに耐えうる高性能なアクセスポイントが必要だったと語る。多くのアクセスポイント機器を使用してきた経験から、今回のケースはAIRRECTが最適と判断した。想定される同時接続数のボリューム把握にはファイバーゲート橋本氏と事務局の彌永氏が事前に綿密な打ち合わせを行い、イベントのカリキュラムに合わせ『この時間帯にはこのホールに人が多く集まりそうだ』という想定を立てながら施設内の各所に計38台のアクセスポイントを設置。
また、ホールなどの一か所に大人数が集まって接続数が一気に増えた際に、お互いのアクセスポイントが干渉してトラブルが起きないかという懸念があった。その点はAIRRECTの自動チャネル選択を活用し、干渉を最小限に抑えるチャネルを選択することでクリアすることができた。

橋本 海 氏伊藤 泰啓 氏
株式会社ファイバーゲート
札幌コンベンションセンターのメインホール
どこでも快適な通信環境を実現するため、ロビーなどのオープンスペースにもアクセスポイントを設置
クラウド環境での死活監視が大きなメリットに
期間が限定されたイベントであるため、会場での迅速な施工も問われる案件であることと、通信テストに割ける時間的制限があることも今案件のハードルとなるポイントだった。
1日で会場のWi-Fi環境をくみ上げ、通信テストを行う段階になった際、クラウド型のアクセスポイントの大きなメリットを実感することができたとファイバーゲートの伊藤氏は語る。『いままでの自身の経験ではアクセスポイントのチューニング作業は機器のそばに行き、直接チューニングすることで大体のことを解決出来るという認識がありました。しかし、今回のように広い会場で時間的制約があり、台数が多い場合はそうはいきません。ブラウザ上で挙動の一覧を確認できる環境に大きなメリットを感じました』という。
また『今回のイベントでは通信トラブルも発生せず、期間中すべての時間帯において十分な通信環境を提供出来たと思います。ただ、万が一を考えて、トラブルが起きた時の対応を折り込みながら設計・施工するのも大切だったため、AIRRECT Cloudによってリモート環境でもエンジニアが監視・分析・対応まで出来る体制を組んでおけたことが、安心して使って頂ける通信環境の提供につながったと感じます』と語ってくれた。

広がる”盤石な通信環境”の需要
今回の取材を終え、今後さまざまなイベント会場において、安定したWi-Fi環境の提供は必須要件になってくることが多いだろうと感じた。開催されるイベントの性質によって、施設の既存インフラでは間に合わず、大容量かつ多数の同時接続が見込まれる場合、規模に合わせた通信の増強を迅速かつ容易に提供できることは大きな価値になりそうだ。また、多数のアクセスポイントの運用において、一括で通信の死活監視ができることや、クラウド環境ゆえの「トラブル発生時の迅速な調査・分析・対応」が可能な点も運用側に大きなメリットとなることを実感できるインタビューとなった。

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