歳時記
歳時記

12月和風月名

師走(しわす)
 昔の日本では、年末に僧侶を呼び、お経をあげてもらう習慣があったそう。この時期、各家庭の間を忙しく走り回る僧侶の姿を表し「師走」と呼ばれるようになったと言われています。その他にも、「年が果てる」の意味で「年果つ(としはつ)」や、「四季の果てる月」を意味する「四極(しはつ)」が変化したとする説などもあります。

歳時記

12月

ポインセチア
 ポインセチアの原産国はメキシコで、「聖夜」などを意味する「ノーチェ・ブエナ」と呼ばれており、キリストの誕生祭に使われ、徐々にクリスマスの飾りとして世界中に広まったと言われています。名前の由来は、アメリカの初代メキシコ公使であるJ・R・ポインセットが19世紀前半にアメリカに持ち帰り普及させたことから、「ポインセチア」と名付けられたと言われています。その後明治時代に日本に伝来し、「猩々木(しょうじょうぼく)」と名付けられましたが、現在、和名はほとんど使用されていません。

歳時記

12月食べ物

みかん
 ビタミンCを豊富に含むみかんは、風邪をひきやすい今の時期にピッタリの果物です。一般的には、調理せず皮をむいてそのまま食べますが、みかんの名産地・愛媛県には「みかんご飯」という料理があります。作り方は炊き込みご飯とほぼ同じ。細かく切った具材を米と一緒に炊飯器に入れ、水の替わりにみかんジュースや絞り汁を使って炊きます。愛媛県内では、学校給食の定番メニューだそう。一度、ご家庭で試してみてはいかがでしょう?

歳時記

(ぶり)
 出世魚の代表格の鰤。成長とともに姿が変化し、味わいも変わるため、判別しやすいように呼び名を変えたと言われています。「出世魚」と言われる由来は、江戸時代まで武士などが出世や元服※を迎えると名前を変え、お祝いをする習慣があり、この慣例になぞらえて、成長につれ名前が変わる魚を出世に見立て、「出世魚」と呼ぶようになったそう。そのため、縁起が良い魚として門出やお祝い事に使われるようなったと言われています。
※奈良時代以降に行われた、
男子が成人になったことを示す儀式。

歳時記

くわい
 この時期、旬を迎えるくわい。平安時代に中国から日本に伝わったと言われています。大きな芽が出ることから、「めでたい」とかけて縁起の良い食材として、おせち料理に用いられる習慣があるため、日本で最も普及しています。意外と料理の幅は広く、おせち料理で定番の煮物や薄切りにして揚げたり、くわいご飯にしても美味。カリウムが豊富でむくみ解消、高血圧予防に効果があるので、ぜひ試してみてください。

歳時記

12月行事

冬至
 冬至は一年で最も昼間の時間が短い日。冬至には「ん」のつく物を食べると運を呼び込めると言われており、金柑や南京(かぼちゃ)などを「運盛り」と呼び縁起をかつぐ言い伝えがあります。栄養素を豊富に含む南京は、感染症に対する抵抗力を高める効果が期待できます。また、運を呼び込む前の厄払いとして、柚子湯に入る習慣があり、クエン酸やビタミンCによって血行が促進され風邪予防の効果もあります。

歳時記

大晦日・年越し
 大晦日の定番メニューの年越しそば。この文化が定着したのは江戸時代。そばは細くて長く、噛み切りやすいことから、「細く長く生きられるように」、「一年の厄を断ち切れるように」などの願いを込めて食べられるようになりました。地域によって食べ方はさまざまで、北海道や京都では「にしんそば」、岩手県は「わんこそば」、福井県は辛み大根を入れて「越前おろしそば」、島根県はゆで汁ごとお椀によそう「釜揚げそば」。ちなみに「うどん県」の香川県では、そば派とうどん派に分かれるようです。

歳時記

12月1日
冬の省エネ総点検の日


 12月1日は「冬の省エネ総点検の日」として1980年(昭和55年)に制定されました。毎月1日は「省エネの日」とされていますが、本格的な冬を迎えエネルギー消費が増加する時期でもあることや、1年で最後の点検月ということもあり、日頃の省エネルギーの総点検を推進しています。お家でできる簡単な省エネとしては、暖房の設定温度は20℃を目安にするなど、身の回りのエネルギー消費の現状を見直してみましょう。

歳時記

12月12日
バッテリーの日


 1985年(昭和60年)に日本蓄電池工業会(現:電池工業会)が「カーバッテリーの日」を制定、その後1991年(平成3年)により範囲が拡大された「バッテリーの日」と改称し現在に至ります。日付は野球のバッテリーの守備位置を数字で1・2とあらわすことが由来になっています。11月11日の「電池の日」からこの日までの約1ヵ月を「電池月間」と呼び、電池の扱いを正しく考える期間としてさまざまな取り組みを行なっています。

歳時記

出典:暮らしの歳時記

コラムを評価して
EW友の会ポイントを獲得しよう!

評価する評価する