歳時記
歳時記

5月和風月名

皐月(さつき)
 5月は、和風名月で「皐月」と言います。由来は諸説ありますが、田植えをする時期であることから「早苗月(さなえつき)」と呼んでいたものを略したという説が最も有力。他にも、「皐」という文字が「神にささげる稲」を意味することから「皐月」と呼ばれるようになったという説や、ツツジ科に「皐月」という植物があり、旧暦の5月頃に一斉に咲くことにちなむなどの説があります。

歳時記

5月雑節

八十八夜
 2月初旬の立春から数えて、88日目を指す「八十八夜」。「八十八夜の別れ霜」という言葉があるように、この時期になると霜が降らなくなり、気候が暖かく穏やかになると言われています。「米」の文字を分けると「八十八」になることや、末広がりの八が重なり縁起の良い日とされることから、種まきや田植えの準備、茶摘みなど春の農作業を始める目安にもなっています。

歳時記

5月

新茶
 「新茶」とは、その年の最初に生育した新芽を摘み取って淹れたお茶のことで、一番茶とも呼びます。この後に育った芽で淹れたお茶を二番茶、三番茶と言い、三番茶を摘み取らず枝葉が大きく伸びる秋に摘み取った秋冬番茶などがあります。新茶にはミネラルやビタミンなどが豊富に含まれているため、飲むと1年間無病息災で過ごせると言われていたことから、縁起物として親しまれてきました。気候や土壌によって味や香りが異なるので、ぜひ飲み比べてみてはいかがでしょうか?

歳時記

初ガツオ
 この時期のカツオは初ガツオと呼ばれ、九州から三陸沿岸へ北上します。それに対し、秋になって産卵のために南下するのが戻りガツオです。身のつき方や脂のノリ具合など、それぞれに違ったおいしさがありますが、初ガツオは若いカツオ特有の身のしまりとさわやかな脂が絶品です。カツオの一世帯あたりの消費量が全国1位の高知県では、漁師さんが営む民宿で藁焼きを一緒に作って食べられるところもあります。ぜひ足を運んでみてください。

歳時記

5月行事

端午の節句
 5月5日は男の子の成長を願う節句です。もとは「菖蒲(しょうぶ)の節句」と呼ばれ、病気や災厄をさけるために菖蒲を浸したお酒を飲む風習がありました。現在のような男の子の行事になったのは、江戸時代から。「菖蒲」を、武道や軍事を重んじる考え「尚武」にかけて、兜や鎧を飾ってお祝いするようになったと言われています。

歳時記

母の日
 日本における「母の日」の起源については諸説ありますが、一般的には欧米から伝わったと考えられています。20世紀初頭のアメリカで母を亡くした女性が亡き母をしのんで、5月に教会で追悼会を開き、母が好きだったカーネーションを参加者に配ったことが起源と言われています。他にも世界各国様々な母の日があり、オーストラリアでは菊を、フィンランドではミニバラやヴォッコという二輪草を渡すそう。お母さんを労う気持ちとそれを形にして伝える習慣は、どこの国でも同じのようです。

歳時記

5月17日
世界電気通信の日


 国際電気通信連合(ITU)は、1986年に1865年5月17日に前身の万国電信連合が発足した事を記念して「世界電気通信の日」を制定しました。電気通信とは電気的に画像や文字などの信号を伝える通信のことで、この技術を用いてコンピュータや携帯電話、テレビなどの機器に使われています。ITUはその歴史から、「世界最古の国際機関」とも言われており、無線通信と電気通信分野において各国間の規制や開発途上国に対する技術的援助など多くの役割を担っています。

歳時記

5月15日(~6月15日まで)
情報通信月間


 情報通信月間は、情報通信の普及・振興を図ることを目的に、電気通信市場の自由化が行われた昭和60年に設けられました。全国各地で情報通信に関する様々な行事が開催され、それら行事を通して、情報通信の発展が人々の利便性を高め、経済発展に寄与することなどについて、国民の理解を求めていくことを目的として実施されています。

歳時記

出典:暮らしの歳時記

コラムを評価して
EW友の会ポイントを獲得しよう!

評価する評価する