歳時記
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8月和風月名

葉月(はづき)
 8月の和風月名は「葉月」。名前の由来には様々な説がありますが、旧暦の8月(現在の9月頃)に葉が落ち始めることから「葉落ち月」と呼ばれていたものが「葉月」になったという説が有力です。他にも、渡り鳥の雁(がん)が越冬のために渡ってくることから「初雁月(はつかりづき)」や、稲の穂が張る月である「穂張り月」が転じたという説があります。

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8月

ひまわり
 夏の陽射しを受け黄色く輝くひまわり。真っすぐ太陽に向かう姿から、英語では「sunflower(サンフラワー)」、日本では「向日葵」という名前が付けられています。しかし、実は太陽の方へクルクル向きを変えるのは花が咲く前までで、開花し成長が止まったひまわりは、基本的には東を向いて動かなくなります。これは青色光が少ない夕方は植物にとって暗く感じられるため、朝日が出る東を向いていると言われているようです。

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8月食べ物

素麺
 暑い夏に欠かせない料理と言えば、素麺。ひんやり冷たくツルッとしたのどごしがたまりません。特に流し素麺は、水に流れる演出がさらに清涼感を与えてくれます。この食べ方を考案したのは、素麺の発祥地・奈良県ではなく、宮崎県。昭和30年頃、畑仕事の際、竹を使い素麺を流したのが始まりだと言われています。竹の代わりにペットボトルを用いれば、ご自宅でも簡単に流し素麺セットを作ることができます。この夏、お子さんとチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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スイカ
 スイカの栽培の起源は古く、4000年前の古代エジプトの壁画に描かれ、ツタンカーメンの墓からも種が発見されています。品種改良で縞模様ができたと言われていますが、一説によると、アフリカの砂漠地帯に自生していた頃のスイカは皮が黒く外見も地味で、そのままでは種の存続が危ぶまれるため、果実を食べ種を各地へ運ぶ鳥類に見つけてもらいやすくなるように「しましま模様」へと進化していったようです。

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8月行事

花火
 去る2020年6月1日、新型コロナウイルスの終息を願い、全国の花火師が一斉に花火を打ち上げました。もともと花火には、亡くなった人への慰霊や疫病退散祈願の意味があります。さかのぼること、江戸幕府八代将軍・徳川吉宗の時代。江戸の街は享保の大飢饉とコレラ流行に見舞われ惨憺たる状況でした。吉宗はその姿に心を痛め、花火を打ち上げたそう。夜空を彩る花火は当時の人々に大きな感動とパワーを与えたことでしょう。現代を生きる私たちも、夜空に輝く花火のように、明るい心でこの難関に引き続き立ち向かいたいものです。

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お盆
 お盆は正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と言い、現在もご先祖供養の行事として継承されています。期間は地域によって異なりますが、一般的には8月13~16日とされ、この期間は、お供え物をして地上に戻ってこられるご先祖様をお迎えします。よく知られているのが、野菜で作る精霊馬(しょうりょううま)。きゅうりを馬に、ナスを牛に見立て、ご先祖様が馬に乗って早くこちらに帰ってこれるように、また牛に乗ってゆっくりあの世に戻られるようにという願いが込められています。

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8月1日
夏の省エネ総点検の日


 8月1日は「夏の省エネ総点検の日」として1990年(平成2年)に制定されました。8月下旬頃に瞬間的な最大電力を記録する傾向があることから、省エネルギーの喚起のため8月の初日に設定され、省エネルギーに関する意識啓発のための各種イベントなどが実施されています。部屋の冷やし過ぎに注意し、エネルギー効率のよい電化製品を選ぶなどの工夫で快適に夏を過ごしましょう。

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8月1日~7日
水の週間


 年間を通じて水の使用量が最も増える月である8月。水の貴重さや水資源開発の重要性について国民の関心・理解を深めるため、月の初めの8月1日を「水の日」として制定されました。この日を初日とする1週間(8月1日~7日)を「水の週間」とし、全国的に水に関する啓発行事が実施されています。水資源開発は次第に困難になっており、今後水不足が生じる状況も予想されています。水分補給に気をつけて節水を心がけましょう。

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出典:暮らしの歳時記

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