歳時記
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1月和風月名

睦月(むつき)
 正月を迎え、家族や親戚が集まる1月。宴を開き、睦(むつ)み合うことから、「睦月」となったという説が最も有力と言われています。他にも、年が明け一年の元となる月という意味の「もとつき」が「むつき」に転じたという説や、農家にとって稲の実を水に浸す月ということから「実月(むつき)」が転じたという説もあるようです。

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1月

スイセン
 清楚で美しいスイセンの花言葉は、自己愛、うぬぼれ。これは、あるギリシャ神話に由来しています。美少年ナルキッソスはその美貌からたくさんの女性に好意を寄せられますが、高慢な態度で邪険に扱いました。復讐の女神メネシスは、これに激怒し、彼に「自分以外愛せなくなる呪い」をかけたのです。その結果、彼は水面に映る自分に恋をしたまま水辺で衰弱死しました。水辺でうつむいて咲くスイセンは、ナルキッソスの化身だと言われています。ちなみに「ナルシスト」という言葉は、ナルキッソスからきているそうです。

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1月食べ物

おしるこ
 1月の中旬になると各地で鏡開きが行われ、正月にお供えした鏡餅をおしるこやお雑煮にしていただきます。この「おしるこ」の定義は諸説あり、関東と関西でも大きな違いがあります。関東は汁気のあるなしが判断基準。汁気のあるあずき汁を「おしるこ」、汁気がなく餅や栗の甘露煮に餡をかけたものを「ぜんざい」と呼びます。一方、関西は小豆の形状が判断基準。こしあんのあずき汁を「おしるこ」、粒あんのあずき汁を「ぜんざい」と呼びます。ちなみに関西では、汁気なしの場合を「亀山」と呼ぶことが多いそう。

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白菜
 鍋に、漬物に、炒め物に、どんな料理にも活躍する白菜。いまや食卓には欠かせない野菜ですが、意外と歴史が浅く、中国から日本に伝来したのは明治時代のこと。1875年、東京博覧会に中国から出品された白菜を、愛知県の植物栽培所が育て始めました。しかし当初は、中国から伝来した白菜とは似ても似つかぬ姿でした。農業技術者の野崎徳四郎が開発に挑み、本来の姿になるまで、10年もの歳月をかけて改良し、現在の白菜が誕生したのです。

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春の七草
 せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ。1月7日に、これらの春の七草を食べる習慣は中国から始まったとされています。古来、中国では元日から7日間で吉凶を占う風習があり、1月7日は人を占う「人日(じんじつ)」として7種の若菜を入れた汁物を食べて無病息災を祈っていたそうです。その風習が日本に伝来し、元々日本にあった正月に若菜を摘んで生命力をいただく「若菜摘み」という風習と結びつき、現在の七草粥に変化したと言われています。

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1月行事

成人式
 成人式は、奈良時代の元服に由来しています。数え歳で12~16歳の成人男性の儀式として、髪形や服装が定められていました。今日の形態の成人式になったのは、戦後間もない1946年、国中が敗戦による虚脱感に襲われる中、若者を勇気づけようと埼玉県蕨(わらび)町(現:蕨市)で行なわれた「青年祭」がルーツと言われています。それが各地に広がり、1948年に1月15日を「成人の日」として制定。2000年に導入されたハッピーマンデー制度により現在の「成人の日」は1月の第2月曜日に移動しています。
※奈良時代以降に行われた、男子が成人になったことを示す儀式。

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小正月(こしょうがつ)
 小正月とは正月を締めくくる一連の行事で、日程は地域によって様々ですが、一般的には1月15日、または1月14日から1月16日とされています。行事の内容も地域によって多種多様ですが、最も知られているのが「左義長(どんど焼き)」と呼ばれる火祭りです。門松やしめ飾りなどの正月飾りや書き初めを集めて燃やし、出迎えた歳神様を炎と共に見送ります。他にも無病息災を祈願して食べる小豆粥(十五日粥)や、五穀豊穣を願って、木の枝に紅白の餅をつけて飾る餅花などもあります。

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1月17日
防災とボランティアの日


 1995年(平成7年)1月17日に発生した「阪神・淡路大震災」を契機に制定されました。この日を中心に前後3日を含む7日間(1月15日~21日)は「防災とボランティア週間」と定められています。政府、地方公共団体などの防災関係機関をはじめ、多くの国民に過去の災害の記憶を風化させず、災害時におけるボランティア活動及び、災害への備えの充実強化を図ることを目的に普及啓発活動を行っています。

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1月23日
電子メールの日


 「1(いい)23(ふみ)」(いい文・E文)と読む語呂合わせから、電子メッセージング協議会(現:Eジャパン協議会)が1994年(平成6年)に制定しました。電子メールの普及を目的としていましたが、近年トークアプリやSNSの普及に伴い、仕事以外で電子メールを使う人が減少しています。相手と直接話すことなく気軽に文字で会話できる反面、トラブルの元になる場合もあるメールやSNS。この機会にマナーを見直してみませんか?

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出典:暮らしの歳時記

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