歳時記
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11月和風月名

霜月(しもつき)
 霜月の由来にはいくつか説があり、「霜が降りる月」が省略されたという説が最も有力とされています。「11月なのに、もう霜が降りるの?」と違和感を得る方もいるかもしれませんが、旧暦の11月は現在の11月下旬から1月上旬にあたるため、霜が降りてもおかしくありません。この呼び名の他に、10月の「神無月」を受け、神様が出雲から各地に戻ってくるという意味で「神来月、神帰月(かみきづき)」とも呼ばれています。

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11月

シクラメン
 主にヨーロッパの地中海沿岸地域や、北アフリカから中近東を原産地とするシクラメン。赤、白、ピンクなど、鮮やかな色合いが魅力的で、上品で華やかな印象ですが、意外にも和名は「豚の饅頭」といいます。名付けたのは、「イギリス植物学の父」と呼ばれた博物学者のウィリアム・ターナー。庭に放し飼いにしていた豚がシクラメンの球根を好んで食べる様子を見て、「sow bread(豚のパン)」と名づけたそうです。明治時代に日本へ伝わった際、「豚の饅頭」と訳されたと言われています。

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サザンカ
 サザンカは、ツバキ科ツバキ属の一種。一年中緑の葉をつけるため、よく住居の生垣に用いられます。見た目がそっくりなため、ツバキと間違われることが多いですが、見分け方のポイントは3つ。1つ目は開花時期。サザンカは10~12月、ツバキは12~4月に開花します。2つ目は花の散り方で、サザンカは花びらが一枚ずつ散るのに対し、ツバキは花首から落ちます。そして3つ目は葉脈。サザンカは中心の葉脈が黒っぽいのに対し、ツバキはクリアで、太陽の光にかざすと透けて見えます。

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11月食べ物

小松菜
 小松菜は、江戸時代初期にヨーロッパから伝わった「くくたち(茎立ち)」を品種改良して栽培されました。小松川村(現在の江戸川区)を訪れた将軍が、青菜が入った雑煮を振舞われ、あまりの美味しさに感激し、栽培されていた小松川村の名前をとって命名したことに由来しています。カルシウムや鉄、カリウム、ビタミン類などを豊富に含む小松菜は栄養満点。免疫機能を維持する働きがあり、乾燥でウイルスが蔓延するこれからの時期にピッタリの野菜です。

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大根
 これから旬の時期を迎える大根。寒さによって甘さとみずみずしさがぐっと増します。古くから栽培されていたため、原産地は定まっていませんが、一説では稲作以前に日本に伝来していたと言われています。江戸時代に栽培が盛んになりましたが、重い大根を運ぶのは大変だったため、各地域ごとで作られるようになり、100種類以上に及ぶ品種が栽培されました。その後、輸送手段の発達と品種改良が進み「青首大根」と呼ばれる品種が1年を通して多く出回っています。

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11月行事

七五三
 毎年11月15日頃に行われる七五三。起源は諸説ありますが、公家や武家で行われていた儀式で、3歳の男女が髪を伸ばし始める「髪置き」、5歳の男子が袴をつける「袴着(はかまぎ)」、7歳の女子が帯を使い始める「帯解き」の3つの祝い事を明治時代に七五三とまとめて呼ぶようになり、定着しました。昔は医療が発達しておらず、乳幼児の生存率が低かったため、節目の年齢で晴れ着を着せて、神様に成長を感謝し、これからも健やかに育つよう祈願するため、神社へお参りしたと言われています。

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酉の市(とりのいち)
 酉の市とは、鷲神社、酉の寺、大鳥神社など、鷲や鳥にちなんだ神社で行われる行事のこと。さまざまな説があるものの、起源は、農民が秋の収穫を祝って鶏を奉納したことが始まりだと言われています。この酉の市の名物と言えば熊手です。商売繁盛、招福の意味を込めて、穀物や落ち葉をかき集める農具に賑やかな飾りをほどこし、福や金銀をかき集めるものに見立てて、様々な縁起物を飾ります。

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11月11日
配線器具の日


 コンセントの差込口の形状を「1111」に見立て、1999年(平成11年)11月11日に(一社)日本配線システム工業会が制定しました。配線器具とは、分電盤や照明器具を点灯するための壁のスイッチ、家電製品のプラグ、コンセントなどのことです。11月9日から11月15日は「秋の火災予防週間」でもあることから、安心・安全・快適な暮らしのために配線器具や分電盤の定期的な安全点検を喚起しています。

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11月21日
インターネット記念日


 1969年11月21日、アメリカでインターネットの元型となる「ARPAネット」の公開実験が開始されたことを記念して「インターネット記念日」と呼ばれるようになりました。その後、ヨーロッパの同盟国にも接続され、軍事目的から科学技術の研究、そして商用利用へと発展してきました。日本でも研究が進められ、1989年に国際基準にそろえるため、ドメインをそれまでの「JUNET」から「.jp」に変更しています。

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出典:暮らしの歳時記

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