MXGシリーズ  UDLD設定手順

はじめに

この設定例ではMXGのUDLD設定について説明します。

対象機種

対象機種

UDLDの概要

UDLD はインターフェースの誤動作やケーブル誤配線、回線障害、メディアコンバータ障害等によって引き起こされる片方向リンク障害の検知を契機に、インターフェースをエラー閉塞(error disabled)状態にする機能です。

本機能(EFM機能ベースのUDLD機能)はイーサネット物理インターフェース(ポート)を検知対象としており、IEEE802.3ah(Ethernet in the First Mile; EFM機能)のInformation OAMPDU フレーム(以降、EFMフレームと呼称)を対向装置間で送受信し、片方向リンク障害を検知します。
※本シリーズのUDLD機能 は対向機器が本シリーズで構成されている区間のみご使用いただけます。

構成例

解説

MXG-ML8THPoE++-1とMXG-ML8THPoE++-2の9番ポートのUDLDを有効化します。
MXG-ML8THPoE++-1の動作モードをpassive, MXG-ML8THPoE++-2の動作モードをactiveに設定します。
片方向リンク障害を検知するとポートがエラー閉塞(Error Disable:シャットダウン)します。

  • 片方向リンク障害検出時のエラー閉塞(Error Disable)からの自動復旧を有効化します。
  • UDLDで監視対象とする各ポートでUDLD機能を有効化します。
  • UDLD機能をグローバル(装置全体)に有効化します。

※動作モードの推奨の組み合わせはactive-passiveになります。
※リンクアグリゲーション(モードはスタティックのみ推奨)、RRP、STPと機能の併用は可能です。

<関連コマンド>

モード コマンド デフォルト設定
UDLD EFM有効化 (config)# efm-oam global enable 無効
UDLD有効化 (config)# efm-oam detect-udl 無効
EFM有効化 (config-if)# efm-oam enable 無効
UDLD有効化 (config-if)# efm-oam detect enable 無効
動作モード設定 (config-if)# efm-oam mode {active | passive} パッシブ(passive)
Error Disable(エラー閉塞)
UDLD自動復旧有効化
(config)# errdisable recovery cause detct-udl interval <SECONDS> 無効

設定手順

手順1.

PCとスイッチングハブをコンソールケーブルで接続し、ZEQUO assist Plusなどのターミナルエミュレータにて設定画面を表示します。

手順2.

ログイン画面にて、UserNameとPassword(初期状態はどちらもmanager)を入力して設定画面にログインします。

手順3.

ユーザモード→特権モード→グローバルコンフィグレーションモードの順に移行します。

MXG-ML8THPoE++>enable
MXG-ML8THPoE++#configure terminal
MXG-ML8THPoE++(config)#


<MXG-ML8THPoE++-1の設定>

手順4.

片方向リンク障害検出によるエラー閉塞からの自動復旧を有効化します。(600秒後に自動復旧)

MXG-ML8THPoE++(config)#errdisable recovery cause detect-udl interval 600

手順5.

UDLDで監視対象とする各ポートでUDLD機能を有効化します。
ポート9のUDLDは動作モードがパッシブ(passive)

MXG-ML8THPoE++(config)#interface te1/0/9
MXG-ML8THPoE++(config-if)#efm-oam enable
MXG-ML8THPoE++(config-if)#efm-oam detect-udl enable
MXG-ML8THPoE++(config-if)#exit


※デフォルトのUDLDの動作モードはpassiveですので設定は不要です。

手順6.

UDLD機能をグローバル(装置全体)に有効化します。

MXG-ML8THPoE++(config)#efm-oam detect-udl
MXG-ML8THPoE++(config)#efm-oam global enable
MXG-ML8THPoE++(config)#end

手順7.

設定を保存します。

MXG-ML8THPoE++#copy running-config startup-config

Destination filename startup-config? [y/n]:
ここで y を入力します。

Saving all configurations to NV-RAM.......... Done. と表示されたら設定保存完了です。

<MXG-ML8THPoE++-2の設定>

手順8.

片方向リンク障害検出によるエラー閉塞からの自動復旧を有効化します。(600秒後に自動復旧)

(手順4と同様)

手順9.

UDLDで監視対象とする各ポートでUDLD機能を有効化します。
ポート9のUDLDは動作モードがアクティブ(active)

MXG-ML8THPoE++(config)#interface te1/0/9
MXG-ML8THPoE++(config-if)#efm-oam enable
MXG-ML8THPoE++(config-if)#efm-oam mode active
MXG-ML8THPoE++(config-if)#efm-oam detect-udl enable
MXG-ML8THPoE++(config-if)#exit

手順10.

UDLD機能をグローバル(装置全体)に有効化します。

(手順5と同様)

手順11.

設定を保存します。

(手順6と同様)

サンプルコンフィグ(MXG-ML8THPoE++-1)

サンプルコンフィグを開く

サンプルコンフィグ(MXG-ML8THPoE++-2)

サンプルコンフィグを開く

 

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