くるまの保険のコラム

くるまの保険のコラム 2022年8月号

 交差点は最も事故の起こりやすい場所であり、死亡事故の半数近くが交差点とその付近で発生しています。そこで今回は、交差点における安全走行のポイントを、右左折時や黄信号時、発進時、信号機のない交差点に分けてまとめてみました。

右左折時の安全走行のポイント

右折時

 右折時は、特に次の点を心がけましょう。

  • 対向右折車が邪魔して対向車線の状況が確認できない時は、対向車線の状況が確認できるところまで徐々に進行してから一時停止し、対向車線の状況を確認しましょう。
  • 対向直進車が二輪車の場合は、その速度が実際よりも遅く感じたり、遠くを走行しているように感じて、「自車が先に右折できる」と誤った判断をすることがあります。二輪車が接近している時は、予想以上に速いかもしれない、思ったより近くを走行しているかもしれないと考え、通過を待つぐらいのゆとりを持ちましょう。
  • 右折する際は、右折先の横断歩行者や自転車の有無を確認しながら、横断歩道の手前で停止できるよう必ず徐行して進行しましょう。
  • 右折矢印信号で右折する際でも、強引に直進してくる車がいないかどうかを確認してから右折しましょう。
  • ・対向車に道を譲られて右折する時は、一気に右折するのではなく、対向車の側方から走行してくる二輪車などの有無を確認しましょう。
右折時

左折時

 左折時は、特に次の点を心がけましょう。

  • 左折の合図を出したら、左側に寄る前に、左側方や後方から自転車や二輪車が接近していないかどうかを確認しましょう。この場合、ドアミラーだけの確認では、死角に入った自転車や二輪車を見落とす危険がありますから、顔を振り向けるなど目視による確認をしましょう。
  • 先行左折車があるときは、先行左折車が横断歩道の手前で停止することを予測して、あらかじめ車間距離をとっておきましょう。
  • 左折する際は、横断歩行者や自車の左後方から走行してくる自転車の有無を確認しながら、横断歩道の手前で停止できるよう必ず徐行して進行しましょう。
歩行者や自転車の動きに注意する

黄信号時・発進時の安全走行のポイント

黄信号時

 黄信号時は、特に次の点を心がけましょう。

  • 黄信号で交差点を強引に通過しようとすると、停止した前車に追突したり、右折を開始した対向車と衝突するなどの事故につながるおそれがあります。交差点に接近していて安全に停止できない(例えば、急ブレーキをかけなければならない、後続車に追突されるおそれがある、など)場合以外は、交差点の手前で停止しましょう。
  • 黄信号で停止する時は、急ブレーキにならない様、アクセルを緩めるなどして徐々に速度を落として停止するようにしましょう。
黄信号時

発進時

 発進時は、特に次の点を心がけましょう。

  • 青信号に変わって先頭車両で発進する時は、渡り遅れた歩行者や自転車がいないかどうかを確認できる様、一呼吸おいてから発進する事を心掛けましょう。
  • 先頭車両でない場合は、直前の車が発進したのを確認してからゆっくりと発進しましょう。
発進時

信号機のない交差点の安全走行のポイント

見通しの悪い交差点

 見通しの悪い交差点は、特に次の点を心がけましょう。

  • 一時停止が義務づけられた場所では、次のような方法で確実な一時停止と安全確認を行いましょう(右図参照)。
    ①停止線の手前で停止する。
    ②停止線から徐々に進行して、交差点の状況が確認ができる
    ところで再び停止し、左右の状況を確認する。
  • 一時停止が義務づけられていない場所では、徐行し、安全を確認してから進行しましょう。

見通しの良い交差点

 見通しの良い交差点は、特に次の点を心がけましょう。

  • 一時停止が義務づけられた場所では、確実な一時停止と安全確認を行いましょう。
  • 優先道路を走行している場合を除き、一時停止が義務づけられていない場所でも、交差道路から車が接近している時は、徐行または一時停止をして交差道路側の車を先に行かせるようにしましょう。
見通しの悪い交差点

※イラストの二次利用はご遠慮願います

〔制作〕MS&ADインターリスク総研株式会社 リクマネジメント第二部 交通リスク第一グループ

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