PIWS 1dayワークショップ 「獣害とテクノロジーによる地域課題の解消」
7月22日(日)、滋賀県長浜市の田根地区にてPanasonic Innovation Workshop (PIWS) 1dayを開催しました。PIWS 1dayとは、社会課題について現場を訪問しながら学び、その課題を解決するためのアイデアを考える1日完結型のワークショップです。PIWS 1dayは2013年から開始し、昨年から課題現場を訪問するフィールドワークを取り入れました。
今回のイベントでは関西で働く社員を中心に、獣害や地方ならではの課題に興味・関心のある方など31名が集まりました。
日時 : 2018年7月22日(日)
場所 : 滋賀県長浜市田根地区
参加者: 31名
講師 : 田根地区・地域づくり協議会 事務局長 中嶋 利明 様
今回は、長浜市周辺地域で獣害問題に関連の深い実践者の方々3名をお招きし、取組みの実情に関してレクチャーを受けました。農業を営んでいる方、地元猟師の方、鹿肉バーガーの加工販売を行っている方から、それぞれビジネスにおける獣害の影響や課題についてお話をいただきました。
その後は、田根地区を1時間ほどかけてフィールドワークを行いました。フィールドワークでは、獣害対策として森との境界線に設置している檻や、農業の現状に関して紹介を受けました。参加者は説明を聴きながら適宜質問を行い、写真を撮りながら地域を周りました。
お昼には地元の方の振る舞いで、田根地区で加工した鹿肉を使った鹿肉バーガーや地元野菜などをいただきました。
午後からは、ビジネスアイデアを考えるワークショップを行いました。始めに解決したい状況や課題、発展したい取組みを選び、それらのテーマを解決するための技術として「ドローン」、「センサー」、「ロボット」など自分たちが持っている技術をポストイットに書き出しました。次に、書き出した技術をこのように活かして、こんな新しい取り組みが実行できるという実行アイデアを生み出しました。生み出されたアイデアの一例として
①サルをドローンで監視することで、猿を人里に寄せ付けないようにするアイデア
②シカ対策用の柵の点検と雑草刈りを同時に行うマシーンの開発
③プロジェクターでサルにハンターなど天敵の映像を示すことでサルを田んぼから遠ざけるアイデア
を考えました。
参加者が「事前の情報と現場との違いを肌で感じることが出来た」、「地域社会の課題に対する関心が深まった」など多くの気付きやきっかけを得たワークショップとなりました。
PIWSでは、引き続き、社会課題を解決できるアイデア創出を行っていきます。