2018年度ティーチャーズセミナー ~千葉総合教育センター~
パナソニックでは、2015年に「オリンピックとパラリンピックを題材とした教育プログラム」を独自開発し、学校への提供を開始しました。また、2016年度からは、新たに学校での教育活動を支援する教員向けの研修「Teacher's セミナー」をスタート。今回は、千葉県総合教育センター「平成30年度 知って楽しむパラリンピック種目~「ボッチャ」体験研修~」の一環として実施いたしました。以下、詳しく紹介していきます。
《概 要》
研修タイトル: 「平成30年度 知って楽しむパラリンピック種目~「ボッチャ」体験研修~」
千葉県総合教育センター主催研修
活用プログラム: オリンピックとパラリンピックを題材にした教育プログラム
プログラム④ 「多様性と共生社会」
日 時: 2018年8月3日(金) 11:10~12:30
場 所: 千葉県立千葉特別支援学校
参 加 者: 千葉県下 小学校・中学校・高等学校・特別支援学校 教員43名
千葉県では2020東京パラリンピックで4種目の競技「ゴールボール」「シッティングバレーボール」「テコンドー」「車いすフェンシング」を実施予定です。2020に向けてパラリンピック機運が高まる中、千葉県総合教育センターは教員にパラスポーツとパラリンピック教育の理解促進のための研修を実施しました。
多数の講師が招かれた研修で、「I'mPOSSIBLEを使ったパラリンピック教育」について日本財団パラリンピックサポートセンターからマセソン美季氏、パラリンピックスポーツ体験は千葉ボッチャ協会と千葉ボッチャクラブの皆さんが実施されました。当社は「共生社会」について考える教材、「プログラム④多様性と共生社会」の授業体験を行いました。
導入で「パラリンピックとはどんなもの?」という映像教材を視聴しました。
その後、パラリンピックが「共生社会の実現」を目指していることを伝え「社会にはどのような「個性」の人達がいるのだろうか?」と問いかけしました。本授業では障がい者と健常者という枠組みだけで捉えてほしくない、という想いから違いを「個性」と呼称しています。
アイスブレイクワークとして、先生同士でお互いの「違うところ」を1分間で挙げてもらいました。「出身」や「経験」、「好み」など、違いに対する考え方を広げるワークとして紹介しました。
次に、もし視覚障がい者、聴覚障がい者の方に、道を尋ねられた時、どう対応するかを考えてもらいました。
その後、岡山にある「重度障害者多数雇用事業所:パナソニック吉備」の映像を視聴。健常者と障がい者がともに働いており、そのための「ハード面の工夫」、「ソフト面の心がけ」などを具体的に見ることができます。映像を見ながら気づいたことを共有し発表しました。
最後のワークでは、共生社会実現に向け、グループワークで学びます。4人1組のグループになり「情報のバリア」「設備・環境のバリア」「意識のバリア」「メディアの課題」を表記した資料をそれぞれが読み合い、課題をグループで共有することで、日本の抱える課題をより広い視点で認識できました。
その後、「共生社会実現のために【教育】で何ができるか」という課題を出しました。
(実際の授業では生徒たちに「共生社会実現のために行うこと」を宣言シートに書いて宣言する)
特別支援学校の先生からは「障がいや共生社会について、自分たちが生徒から学び、自分たちが学んだことを伝え、自分自身がその関わりを楽しむことを大切にする」という答えがでました。
千葉県総合教育センターの野路先生は本研修を「パラリンピック教育や障がい者理解の促進だけでなく、外部企業や団体との連携という面で【社会に開かれた教育】の実践に寄与できれば嬉しい」と話していました。
最後に、研修を主催された千葉県総合教育センターのみなさま、参加した千葉県の先生方、会場を提供くださった千葉県立特別支援学校の皆様、ありがとうございました。
<関連サイト>
パナソニックのオリンピックとパラリンピックに関する教育支援
http://www.panasonic.com/jp/corporate/sustainability/citizenship/child/education.html
動画でわかる「教育プログラム」概要
http://channel.panasonic.com/jp/contents/17959/
パナソニックの企業市民活動
http://www.panasonic.com/jp/corporate/sustainability/citizenship.html
パナソニックセンター東京の「オリンピックやパラリンピックに関するイベント情報」
http://panasonic.co.jp/center/tokyo/event/all/index.html#alc