日本:NPONGOのための組織基盤強化ワークショップを熊本で開催

日本

2017.05.22

2017年度2回目の開催となるワークショップは、熊本で5月11日(木)に熊本市市民活動支援センターあいぽーとと日本NPOセンター、パナソニックの共催で開催し、30名の方に参加いただきました。

ワークショップの最初に、日本NPOセンターの早瀬代表理事より「組織基盤強化の意味と意義」と題して、特に注目すべき「目標設定」「人的基盤の確立」「財政基盤の確立」「ガバナンス(組織統治体制)の確立」の4つのポイントについてお話しいただきました。

続いて、取り組み事例としてNPOサポートファンドで3年間助成した「CAPセンター・ジャパン」の重松事務局次長から事例発表がありました。
CAPセンター・ジャパンは子どもへの暴力防止プログラムを展開している団体です。重松事務局次長からは、組織診断を経て「子どもの安心・自信・自由をゆきわたらせる」という中期目標、中期計画を策定し、組織基盤強化に取り組んだ3年間の内容と成果について紹介いただきました。

次に地元団体の「九州環境サポートセンター」の宮原理事長より事例発表いただきました。九州環境サポートセンターは次世代へ豊かな環境を引き継いでいくために九州において環境に関する市民団体・企業・行政・地域と、ゆるやかなネットワークを築くとともに、中間支援組織として市民の環境活動をサポートし、振興・創造することを目的としています。宮原さんからはドイツへの視察からの学びをふまえ、NPOの法人格を取得してからの3年間の歩みや、理事合宿などの取り組み内容について紹介いただきました。

その後、自団体の組織課題を抽出する個人ワークと、その課題を深掘りしていくグループワークを行い、組織課題の本質的な真因を探っていく体験をしていただきました。参加者からは「他団体の人と組織について話すことが新鮮だった」 「他者からの質問で何が本当の課題なのかが整理された」 「自分達の組織を見直す良いきっかけになった。組織内でも同じワークショップをしてみたい」などの感想が寄せられました。

ワークショップの最後は、現在公募中の「Panasonic NPOサポート ファンド」のご紹介です。
NPOサポートファンドは「環境」「子ども」「アフリカ」の3分野を助成対象とし、NPO/NGOの皆さんの組織基盤強化を応援する助成プログラムです。環境・子ども分野では、第三者の多様で客観的な視点を取り入れながら組織の優先課題を抽出し解決の方向性を見出す「組織診断」や、組織運営上の課題を解決する「組織基盤強化」」の取り組みに助成します。アフリカ分野では、アフリカ諸国の課題解決に向けた「広報基盤の強化」に助成します。ぜひ皆様の組織の基盤強化に「Panasonic NPOサポート ファンド」をご活用ください。
組織の自己変革に挑戦するNPO/NGOの皆様からの応募をお待ちしています。

Panasonic NPOサポート ファンド
 

組織基盤強化ワークショップは、これから高知(5/17)、山形(5/24)、横浜(6/2)、長野(6/10)でも開催します。

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