からだの保険のコラム
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世界的な感染症の流行を受けて、例年以上に手洗い・うがい・マスク着用などの対策が推奨されています。それに加えて、夏季はこの時期特有の熱中症や感染症、食中毒などの対策も忘れるわけにはいきません。今回は、夏季の衛生管理のポイントについてご紹介します。
手洗い・うがい・マスクは引き続き重要!
手洗いをするだけでなく、手洗い後のタオル共有も避けて
外出先から帰ったら石けんで手洗い、そしてうがい……まではきちんとできていても、洗った手を拭くタオルを家族で使い回していませんか?「洗ったきれいな手を拭くのだから」と思いがちですが、手を拭いた後の湿ったタオルは菌やウイルスの温床になりやすいのです。
夏に多い咽頭結膜熱(プール熱)などの感染症を防ぐためにも、タオルは家族や同居者でそれぞれ用意できるとベストです。
外出先での食事や職場でお弁当を食べる前も除菌シートで手指を拭いて
自宅では調理や食事の前に手を洗っていても、いつもと環境が違う外出先での食事や、職場でお弁当を食べる前は、うっかりそのまま食べ始めてしまうというのもよくあるケースです。レストランなどでお手拭きが出されない場合もあるため、普段から除菌シートなどを持参し、手指を消毒してから食べ始めるようにしましょう。
マスクは状況に応じて着脱し、熱中症対策を
感染症予防のためのマスク着用も重要ですが、夏の高温多湿の状態でマスクを着け続けると、体感温度が上昇するなど体への負担が大きくなり、熱中症のリスクが高まるとされています。さらにマスク着用中は口元の湿度が高くなるので、のどの渇きを感じにくくなるとも言われます。
マスク着用中は激しい運動や作業を避け、のどが渇く前に意識してこまめに水分補給しましょう。周囲の人との距離を確保できる場所では、マスクを外して体を休ませることもポイントです。
感染症だけでなく、食中毒予防にも十分注意を
テイクアウト・デリバリーは消費期限をきちんと確認して
2020年に急速に普及した飲食店のテイクアウト料理やデリバリーサービス。「テイクアウトやデリバリーは作りたてだから、コンビニの作り置きのお弁当より長時間もつはず」と考えてしまうこともあるかもしれませんが、実は、作りたてのテイクアウト・デリバリー料理は「受け取ってから短時間のうちに食べる」ことを想定したものがほとんどです。消費期限(安全に食べられる期限)も2時間程度と、コンビニのお弁当などより短いのが一般的です。
消費期限の表示がない料理の場合は、いつまでに食べればよいか、いつ作ったものかをきちんと確認して購入しましょう。
温かいものと冷たいものが一緒になっていないか、生ものはないか確認を
高温多湿の状態で、炊き立てのご飯と半熟卵など、温かいものと冷たいものが一緒に詰められていると、菌が繁殖しやすい状態になってしまいます。常温で持ち帰るお弁当に、お刺身や生野菜、フルーツが入っているような状態も同様です。
特に2020年は急遽テイクアウトやデリバリーを始めた飲食店も多く、お店側の衛生管理に関する知識も充分とは限りません。万全を期して、自分の目でも確認するようにしましょう。
また、テイクアウトで購入する際は保冷剤や保冷バッグを用意して冷やしながら持ち帰り、食べるまでの時間がなるべく短くなるようにできると安心です。
自炊する際の食材や調理器具も消毒し使い分けを、ただし肉は洗わない
食中毒を防ぐには、自宅で調理をする際の衛生管理も重要です。まずは手や調理器具をこまめに洗うこと。また、肉・魚を調理した器具でそのまま他の食材を扱うことは避け、洗って熱湯などで消毒してから使いましょう。
食材を清潔にすることも大事ですが、肉は調理前に水洗いすると、肉についた細菌が水しぶきに乗って周辺へ飛び散ってしまいます。
肉は水洗い自体を避けるか、水洗いする前後に周辺の消毒をしっかりして、他の食材や手へ菌を移さないようにしましょう。
残りものや作り置きの保存は「すぐにしっかり冷やす」
料理を高温多湿の細菌が増えやすい環境に長く置かないことは、自宅で調理した料理であってももちろん重要です。作り置きや残った料理などを「食べる前に火を通すから」と、鍋などに入れっぱなしで常温保存するのはおすすめできません。保存する場合は、温度が下がりやすいよう小分けにして清潔な容器に入れ、冷蔵庫で保管します。
熱中症、感染症、そして食中毒と気を配らなければならないことが多い夏季。あらかじめやるべきことをルーティン化したり、手順を工夫したりして、無理なく生活の中に取り入れられるようにしましょう。
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※本コラムは三井住友海上火災保険株式会社の「ソナエルラボ(https://www.ms-ins.com/labo/)」より引用しております。