ウクライナ:子どもたちに、ひとときの笑顔を ~ホームベーカリーを活用した特別課外授業~

2026年2月、ロシアによるウクライナ侵攻開始から4年が経過しました。ウクライナの小学校では、長く続いていたリモート授業から通常授業へと徐々に戻りつつあるものの、日夜発令される空襲警報の影響により、現在も限定的な授業運営を余儀なくされています。
空襲警報が発令されるたびに、解除されるまで全員がシェルターへ避難しなければならず、こうした生活が続く中で、多くの子どもたちは精神的な疲労を抱えています。そのような状況を憂慮した小学校の先生方から、2025年春、「子どもたちを元気づけるような活動を検討してもらえないか」という声が、パナソニック ウクライナに寄せられました。
■パナソニック製ホームベーカリーを活用した心のケア
ウクライナでは高いシェアを誇る当社のホームベーカリー。その製品を活用し、パナソニック ウクライナは、子どもたちに笑顔を届ける特別課外授業を企画しました。フィールドマーケティングチームの社員を中心に、学校との調整や準備を進め、2025年7月、キーウ市内の小学校で初めての授業を実施しました。
授業では、まずパン作りの工程を説明した後、子どもたちをチームに分け、協力しながら作業を行います。

パン作りの工程を説明するパナソニック ウクライナフィールドマーケティングチーム リーダーのイヴァンさん
材料をホームベーカリーにセットした後は、パンが焼き上がるまでの時間を使い、パナソニックの歴史を紹介したり、クイズを行ったりと、子どもたちが楽しめる工夫を凝らしました。やがて教室いっぱいに焼きたてのパンの香ばしい香りが広がると、子どもたちは期待に胸をふくらませ、焼きたてのパンを全員で試食し、感想を語り合いました。
このパン教室は、子どもたちに協働する楽しさを提供すると同時に、焼きたてのパンがもたらす癒しの効果もあり、心のケアにつながる取り組みとして好評を得ています。

焼きあがったパン
■2025年度の取り組みと今後について
2025年度は7月に活動を開始し、キーウ市を中心に全11回、約200名の子どもが参加しました(2026年2月現在)。その中には、避難先から疎開してきた子どもを対象としたサマーキャンプで実施した2回の授業も含まれています。
一方で、2025年末以降、ロシアによるエネルギー施設への攻撃の影響により停電が頻発し、現在は予定通りに運営することが難しい状況が続いています。
戦時下で楽しみが限られる中、子どもたちの喜ぶ姿を見られる貴重な機会として、先生や保護者の方々からも多くの感謝の声が寄せられています。こうした声を受け、今後は状況を見極めながらになりますが、パナソニック ホールディングスからも費用面での支援を受けながら、 2026年度も継続していく予定です。少しでもウクライナの子どもたちに笑顔が戻るよう、将来的にはキーウ市以外の地域にも活動を広げたいと考えています。