パナソニック教育財団へ文部科学省より「感謝状」
公益財団法人 パナソニック教育財団が永年にわたり助成事業や顕彰事業を通じて教育界に貢献してきたことに対し、2023年12月21日に文部科学省 初等中等教育局 局長の矢野和彦氏から同財団 理事長の小野元之氏に感謝状が手渡されました。
同財団は、1973年12月、「財団法人 松下視聴覚教育研究財団」として設立されました。きっかけは、同年、戦後の文部大臣として教育改革に尽力した経歴のある森戸辰男氏が、当時の松下電器産業株式会社 社長の松下正治さんに宛て、視聴覚教育の重要性を説いた書簡を送ったことでした。その後、2008年に「パナソニック教育財団」に名称を変更、2011年には公益財団法人に移行し、昨年設立50周年を迎えました。
同財団の事業活動には大きく2つの柱があり、一つは、小・中・高・特別支援学校を対象とする「実践研究助成」です。ICTを活用して教育課題の改善に取り組む実践研究プランを毎年、募集・選考し助成を行っています。助成事業がスタートした1975年からこれまでの助成実績は、累計3,400件を超えます。
もう一つは、2005年に始まった「こころを育む総合フォーラム」での活動です。様々な分野で活躍されているメンバーと共に、日本人の「こころ」の在り方について考えるためのシンポジウムの開催や提言書の発刊を行ってきました。2008年からは、全国各地で子どもたちの"こころを育む"ためのユニークな活動を行っているNPOや社会福祉法人、地域の任意団体等を顕彰する事業を開始しました。2019年からは、鷲田清一氏(大阪大学 名誉教授)を座長とする第2期メンバーの下で顕彰事業を継続し、これまでに140件を表彰してきました。
今後も、同財団は、先が予測できないこれからの時代を担っていく子どもたちの健やかな成長を願い、学校や地域社会で教育に関わる方々を支え続けていくことを目指します。