インド:アンカースキルスクールを通じた若者のスキル養成や就職支援
パナソニック エレクトリックワークス インディア (PEWIN)は、2016年から、自社工場や事業を展開している地域において、経済的に困窮しているコミュニティを対象にCSR活動を行っています。特に、経済的事情で高等教育を受けられない若者たちに対するスキル養成や就職支援に力を入れており、PEWINの工場があるハリドワールで実施している「アンカースキルスクール」もその一環です。
2016年7月に設立されたこの学校では、16〜35歳の生徒に、部品の成形、配線器具などの組み立て、家電・携帯電話の修理の技術を教えています。授業料はかからず、昼食や交通費も学校から支給しています。また、卒業後の就職斡旋まで無償で行なっています。入学から修了までの期間は2〜3ヶ月で、1年間に500人ほどの卒業生を輩出しています。
この活動を通じてPEWINは、2万人以上の若者にスキル育成を行い、彼らの就職の可能性を高めることを目標にしており、学校のインフラ整備や、従業員がそれらの活動に参加する支援も行っています。また、取り組み効果の検証結果からは、これまでに参加した2,400人以上の若者やその家族がこのプロジェクトから何らかの恩恵を受けていることが明らかになり、受講生の65-70%は就職機会や実際の就職先を得ていることがわかりました。
PEWINのCHROであるAkash Sangole氏は「パナソニックグループの使命に沿って、私たちは貧困を克服し、豊かな社会を実現するための責任を担っています。PEWINでは、教育の機会提供や生活環境の改善、スキル養成などを通じて、インドのコミュニティにおいて一人ひとりが本来持っている、活力や可能性が引き出されることを信じています。ハリドワールでのこれらの取り組みは、コミュニティの発展を促し、豊かにするための小さな一歩です。」と述べています。PEWINは今後もインドにおいて、これらの活動を通じて、パナニックグループの企業市民活動の重点テーマである「貧困の解消」、「人材育成(学び支援)」に取り組んでいきます。