出前授業 2022年度私の行き方発見プログラム ~京都府 京都市立洛南中学校~
「私の行き方発見プログラム」は、当社が企業市民活動として学校に提供している教育支援プログラムで、多種多様な役割を持って働くことを学び、自分らしい"行き方"を考える内容です。
2012年度から中学校を対象に教材を授業で活用いただいており、2017年度からは、当社社員が講師として学校に訪問して「出前授業」を行っていましたが、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、2020年度より従来の訪問に加え、オンラインによる出前授業をスタートさせました。
今年度も引き続き、訪問型・オンライン型の双方で出前授業を実施し、その内容をご紹介させていただきます。
【‟行き方"とは、松下幸之助創業者が「よりよい人生を生きるための心構えや考え方」といった意味を込めて使用した言葉。】
今回は、京都府京都市立洛南中学校でのオンライン授業のレポートです。
日 時 :2022年6月29日(水)14:20 ~ 15:10
学 校 :京都市立洛南中学校
生 徒 数: 263名(2年生)
社員講師:パナソニック コネクト株式会社 早川 貫之
パナソニック コネクト(株)の早川です。モバイルソリューションズ事業部にて法人向けの堅牢モバイル端末や決済端末における無線部ハード設計を担当しています。
第1回目の授業は、残念ながらコロナ禍でのオンライン授業という形の実施となりました。お互いの顔を直接見ることができず、かつ授業の内容がキャリアについてという少し硬いテーマだったため、生徒の皆さんが退屈しないように可能な限り自分の言葉でかみ砕き、わかりやすい授業となるように意識をしました。例えば、担当が"法人向け"や"無線"ということもあり、少しでも生徒の皆さんが理解しやすいように製品の紹介動画をお見せし、製品が使われるシーンの具体例を示す等しながら仕事紹介を行いました。
私自身、授業を行うということに関しては素人なので、生徒の皆さんが楽しめる授業ができるか非常に不安でした。しかし、生徒の皆さんはコチラの問いかけに対して真摯に応答を返し、クイズやQA、発表においても堂々とご自身の意見を示してくれました。また、心から明るく、仲間を応援し合う姿を見ていて、いつの間にか忘れてしまっていたものを思い出せたような気がします。
個人ワークの際は集中して取り組み、発表の際は楽しく取り組み...メリハリの良さも見習いたいくらい素晴らしいものでした。真剣に授業に取り組んでいただき、本当に感謝をしています。
Q&Aタイムには、以下のような質問がありました。
Q:SDGsの中で最も課題だと思っていることは何でしょうか?
A:どれも重要ですが、現在私が自分事として取り組んでいるのは「ジェンダーギャップ」の解決です。私は開発を担当しているとご紹介しましたが、会社の中には製品開発だけでなく、社員がイキイキと働けるような環境・制度を考えて整えるような仕事もあります。私はそういった活動を通じて、パナソニックが性別や国籍によらず誰もが働きやすい会社になるように頑張っています。
Q:一番大変な仕事と、それを乗り越えるために気を付けていることは何でしょうか?
A:一番大変なのは、「お客様のあらゆる使用シーンを想定した製品設計を行うこと」です。お客様の安全のため、業務を止めないためにはあらゆる使用シーンを想定して、製品が故障しないような設計をしないといけません。ただ、私たちが思いもしないような使い方をされる場合もあるので、非常に難しいです。そこで気を付けているのは、普段の生活の中で製品を使っているお客様の行動を意識的に観察し、どのような使われ方をするのかを考える習慣づけを心がけています。
事前アンケートの結果を見たときに、中学生の皆さんの意識の高さにとても驚きました。SDGsを9割超の人が聴いたことがあり、また各々がしっかりとSDGsの課題に対して考えを持っています。また、将来のキャリアに対しての考え方、現在の勉強が将来にきちんと役立つという理解、どれも自分が中学生の頃では到底持ちえなかったものです。京都市立洛南中学校の皆さんは、必ずや将来の日本を引っ張っていく人たちになるだろうなと確信できました。
【生徒のみなさんへのメッセージ】
積極的に質問や発表をして下さって本当にありがとうございました!
本当であれば皆さんの全ての質問にしっかりとお答えし、授業の内容ひとつにおいても皆さんに納得いただけるまでしっかりと語りたかったのですが、残念ながら時間切れとなってしまいました。皆さんの物事に非常に前向きな姿勢は、今後とも素晴らしい武器になっていくと思います。ぜひ、今後も前向きに様々な物事に取り組んでいただければと思います。
異常気象・戦争・疫病...様々な不安が皆さんを取り巻く現在の環境では、将来に不安を抱かれる方も多いかもしれません。ですが、皆さんが少しでも明るい未来を迎えられるように、私たち社会人の先輩が様々な仕事を通じて課題を解できるよう頑張っていきます!なので、皆さんも安心して"自分らしさ"を磨くことに集中し、皆さんの思い描かれている"行き方"ができるように様々なことに挑戦していただければと思います。
また、まだ理想の"行き方"が決まっていないよという人も、焦る必要は全くありません。様々な経験をしていくことで、ある日ふと自分の"行き方"が見えてくることもあります。焦らず、中学生の今だからできることを全力で楽しんで、少しずつ理想の自分を作り上げていってください。心の底から応援しています!
【生徒のみなさんから社員講師へのメッセージ】
・出前授業ありがとうございました。将来のことについて不安でしたが、授業を聞いて、今からでもできることはあるし、社会に出でも活躍できる大人になろうという目標を持つことができました。出前授業は必ず自分の役に立つと思いました。貴重なお時間ありがとうございました。
・私自身SDGsについてとても知りたくてPanasonicって関係あるのかなとか思っていたんですが案外たくさんあってびっくりしました。やっぱりPanasonicはとても身近に多いので話を聞いていて共感する部分が多くて出前授業を受けていて楽しかったし面白かったです。
・丁寧に説明していただきありがとうございました。もっといろんな仕事について学びたいと思いました。
<<関連サイト>>
・私の行き方発見プログラム
・中学校向けキャリア教育プログラム パワーアップ情報ファイル