2021年度 出前授業 私の行き方発見プログラム③ ~福岡県 福岡雙葉中学校~

学び支援

2021.08.05

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「私の行き方発見プログラム」は、当社が企業市民活動として学校に提供している教育支援プログラムで、多種多様な役割を持って働くことを学び、自分らしい"行き方"を考える内容です。

2012年度から中学校を対象に教材を授業で活用いただいており、さらに2017年度からは、当社社員が講師として学校に訪問して「出前授業」を行っていましたが、昨今の新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、従来の訪問型出前授業の実施が厳しい状況となり、2020年度より従来の訪問に加え、オンラインによる出前授業をスタートさせました。

今年度も引き続き、訪問型・オンライン型の双方で出前授業を実施し、その内容をご紹介させていただきます。

【‟行き方"とは、松下幸之助創業者が「よりよい人生を生きるための心構えや考え方」といった意味を込めて使用した言葉。】

今回は、福岡県 福岡雙葉中学校で実施したオンライン授業のレポートです。

 日  時 :2021年6月15日(火)14:25~15:15
 学  校 :福岡雙葉中学校
 生 徒 数:30名(3年生)
 社員講師:パナソニック株式会社 インダストリアルソリューションズ社 エナジーデバイス事業部
        田林 巧輔
 職 種 :生産技術

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パナソニックの田林です。パナソニックの電池製品に関する、設備開発の仕事をしています。

出前授業の準備を進めるにあたり、学生時代の経験がどのように現在の自分に活かされているかを考えてみました。私自身も中学生時代に将来のことを考える授業があり、その時考えた「行き方」が今に繋がっています。今回の授業が生徒の皆さんにとって、将来を真剣に考えるきっかけになれればと思い、お話しする内容を考えました。

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授業ではパナソニック社員のアンケート結果や私の経験を交えながら、「学生時代の経験と仕事の繋がり」、「働くことの意義・目的」を中心にお話ししました。授業の最後には「15年後のなりたい自分」というテーマで、数名の生徒に発表してもらいました。私が思っていたよりも、将来就きたい仕事が明確な上、どのように勉強が仕事に役立つかもイメージできているような気がしました。

一方でイメージし難いのが、なぜ仕事するのか、会社の責任は何なのかということかと思いました。

授業でもお話ししましたが、パナソニックは扱う製品は時代とともに変化してますが、「企業は社会の公器」という経営の変わらない基本的な考え方があります。これから、生徒の皆さんがやりたい仕事と社会の結びつきを一層考えてみることによって、将来、社会課題の解決に貢献していただけたら嬉しく思います。

質疑応答の時間には、「社会人になってから一番困難だったことは何ですか?」という質問をいただきました。私は「新しい環境に1人で配属されること」と答えさせていただきました。

学生時代は進学して新しい学校に入っても、同じように同期入学した友達と一緒に学んで成長していきます。しかし、会社においては実際の職場には新人1人で配属されることが多く、すごく不安な気持ちになります。また、何もわからずレベルの全然違う先輩たちと一緒に仕事していくので付いていくのも大変です。そのような不安な環境においても、サポートしてくれる先輩方は沢山います。自分自身が先輩になった時に、そのような気持ちを忘れずに後輩と接することが大切だとお話ししました。

【受講生徒さんたちへのメッセージ】

これから皆さん一人ひとりが、色々な経験を重ねながら自分らしい「行き方」を見つけて、将来の社会で活躍している姿を願っております。

【生徒から社員講師へのメッセージ】

・経験を話していただいて、自分が今勉強していることは、将来何かしら役に立つ事があるという事が分かりました。学校での勉強を、これからも頑張りたいです。

・私の今後に生かせるよう頑張ります。

・もう少し自分の夢に具体性を持ちたいと感じました。

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