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2020年度 出前授業 私の行き方発見プログラム⑰ ~静岡県 焼津市立小川中学校 & 京都府 京都市立七条中学校~

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「私の行き方発見プログラム」は、当社が企業市民活動として学校に提供している教育支援プログラムで、多種多様な役割を持って働くことを学び、自分らしい"行き方"を考える内容です。2012年度から中学校を対象に教材を授業で活用していただいており、さらに2017年度からは、当社社員が講師として学校に出向く「出前授業」を行っています。

今年度は当初予定では5月から関東・関西を中心に全国の中学校に社員講師がお伺いをさせていただく予定でしたがコロナウイルスの影響で実施を見合わせておりました。8月から初めての取り組みとして、オンラインでの授業を開始いたしましたので、その内容をお伝えいたします。

【‟行き方"とは、松下幸之助創業者が「よりよい人生を生きるための心構えや考え方」といった意味を込めて使用した言葉。】

■静岡県 焼津市立小川中学校 からのオンライン授業のレポート

 日  時 :2020年10月23日(金)14:30~15:20
 学  校 :静岡県 焼津市立小川(こがわ)中学校
 生 徒 数: 93名(2年生)
 社員講師:パナソニック株式会社 アプライアンス社 総務部 椙山 和紀さん
 職  種 :環境・社会業務

 パナソニックの椙山(すぎやま)です。パナソニックで家電商品をメインに扱うアプライアンス社という滋賀県草津市にある事業部門で環境活動・社会貢献関連の仕事をしています。

 社内の人とのオンライン会議は、対面形式の会議とは違って「伝える」(=自分目線)よりも、「伝わる」(=相手の気持ちになる)話し方を心掛けていました。

今回は初めての社外の人に対して、しかも中学生向けのオンライン授業ということで、説明スライドのページ送りと話すタイミング、スピード、間合いの取り方など、更にしっかり心掛けて授業に臨みました。

私の仕事の紹介として、滋賀県内をメインに行っている小学校向けの環境学習を始めとした学び支援や、中高生向けには環境・SDGs視点での特別授業なども実施していることに加え地域の代表の方々や行政を巻き込んだより良い地域社会づくりの取り組みのお話させていただきました。

私の仕事.png
また、オフの日には地域の大人や子どもたちとの環境保全活動として、琵琶湖周辺で伝統漁法や伝統食の体験などを行い、自然の恵みのありがたさと地元愛を育む活動も行っています。

活動写真1.jpg活動写真2.jpg屋外での環境保全活動



授業最後に各クラス代表の生徒さんから、授業とワークを通じて考えた事を発表いただきました。「今、学校でやっている勉強や活動は将来につながるということが分かったのでそれを信じて保育士を目指す」、「得意な美術を生かしてイラストレーターになりたい」、「薬剤師になって病気で困っている人に笑顔を届けたい」などのコメントをいただき、生徒皆さんの反応や雰囲気を小さなパソコンの画面越しに確認しながら、こちらには分からない教室の受信状態など、何かと心配しながらでしたが、最後まで無事に授業をお届けする事ができ、私の思いが「伝わる」授業ができたのかなと思いました。

印象的だったのは就任したばかりの生徒会長さんが終わりの挨拶で、授業でもお伝えしたSDGsの考え方に沿って安心して学べる学校づくりを目指す、という大人顔負けの高い理念を持っていた事です。

生徒の皆さんには是非、素晴らしい雰囲気のこの学校で、のびのびと学業や部活、委員会活動などに取組みつつ「自分の行き方」を考えながら中学校生活を楽しんでいただきたいと思います。

【生徒から社員講師へのメッセージ】

・学校で学んだことが具体的にどんなことにつながっているのかが分かったので、嫌いな授業でも真剣に取り組もうと思えました。

・学校で行っている授業やいろんな活動は、将来的に必要になると大人の人から聞くことができたので、これからは苦手なことでも目をそらさず、得意な物はもっと得意をのばしていきたいと思いました。今日はありがとうございました。

・今まであまり将来に関心がもてなかったけど今回の話をきいて具体的になにをやりたいのか、何をしたらいいのか、わかりました。今日の授業を今後にいかしていきたいです。

・オンラインでの授業ありがとうございました。今日の授業で学校生活はとても大切であることがわかりました。高校や大学という大きな壁もあるけどこれから頑張っていきます!

・今回の授業で自分が将来どんな仕事につくか、どんな仕事につきたいのか、もっと考えたいと思いました。仕事の大切さを知ることができました。

・今回の授業で「今」学んでいることが「将来」役に立つということを知りました。まだなりたい職業は決まってないけど「今」を大切にして、これから自分のなりたい職業をさがしていきたいとおもいます。ありがとうございました。



■京都府 京都市立七条中学校 からのオンライン授業のレポート

 日  時 :2021年1月8日(金)13:50~14:40
 学  校 :京都府 京都市立七条中学校
 生 徒 数: 158名(1年生)
 社員講師:パナソニック株式会社 アプライアンス社 総務部 椙山 和紀さん
 職  種 :環境・社会業務

椙山さん写真.jpg

今回は2回目でもあり若干の「慣れ」は感じていたものの、中学1年生ということで前回の2年生向けの原稿を基に平易な表現、ゆっくりとした速度での言い回しやQ&Aのやり取りを見直しました。また学校側のご希望もありSDGs関連の内容を前回より丁寧に説明することやグローバル関連の話題にも自分の体験を踏まえながらお話しをさせていたく準備をいたしました。

ところが!開始直前に先生より「京都を含めた地域で緊急事態宣言を要望するという動きを受け、学校では授業中の生徒の発言・発声は無しでお願いします」とお話しがあり、Q&Aと生徒によるワークの発表の割愛を余儀なくされました。突然の変更に一瞬たじろぎましたが、まずは第一声を元気よく開始することで不安を払拭し、内容と時間配分を意識しながら授業自体は無事、実施することが出来ました。

そんな状況でしたが生徒の皆さんは授業中、画面をしっかり見つめ、熱心にメモを取るなど一生懸命、話についていこうとされるひたむきな姿が印象的でした。

代表の生徒さんによる始めと終わりの挨拶や感想も無くなり、対話が無い状態でのオンライン授業でしたが、今の社会状況ではこうした事態も踏まえた心構えをしておく必要があると再認識することが出来、私自身、大変勉強になりました。

質問への回答などは出来ませんでしたが、中学校1年生の時に受けたこの授業が、少しでも心に留まり、この先を生きていく上で参考の一つにしていただければとてもうれしいです。皆さんの自分らしく、楽しい人生を応援しています!

【生徒から社員講師へのメッセージ】

・「働く」ということについて聞けて、学校でやっている授業はこれから役立つことがわかりました。

・とてもわかりやすく話してくれてありがとうございました。SDGsがより達成できるよう心がけたいと思いました。

・受験など将来のことを考え始めていて、大学をでて就職するときのことなども少し考えたりしていました。そのうえで何が大事なのかなどを教えてもらったのでとても勉強になりました。ありがとうございました。

・今回の授業で社会に貢献しようとする気持ちが強くなりました。ありがとうございました。

・とてもわかりやすい説明でした。将来のことについて考えてみようと思いました。

・出前授業ありがとうございました。この授業で学んだことを生かしてこれからの進路を決めるときに役立たせたいです。


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